上司をマネジメントシリーズとでもいいますか、以前に現場の目線と管理職の目線の話をしました。仕事柄、看護師とお話しする機会があるのですが、早速考え方が変わったとか、早く続きを書いて欲しいという声を沢山いただきました！！ありがとうございます！！

看護師の転職や保育士の転職をする際に求人には書かれていないようなことなので、お仕事探しの際でもこの辺が気になったら是非聞いてくださいね！！

さて、簡単に復習していきましょう！！

現場は担当の患者と深い接点を持っているので、病院内で、訪問看護ステーション内で誰よりも詳しいですよね。まさに現場です。そしてこれがまさに第一の乖離です。

「あの上司、あの部長は何であんなことも知らないんだ？」と思ってしまう点はここにあります。冷静に考えればそうですよねwww
でももっと冷静に考えれば、担当メンバー以外の同僚、同レイヤーのメンバーもきっと「あんな事」も知らない可能性は高いと思います。

さらに冷静に考えれば、別の担当メンバーの担当患者の事って「あれ？」自分も知っていたっけな？？
具体的に自分の仲がいい同僚の担当患者の事って深く知っているっけな？を考え見るとここの答えが出せると思います。

この考え方は本当に重要です！！

第二の乖離としては、管理職は見る範囲が一気に変わってきます。部下分のマネジメントもあれば、部下の担当患者に関しても把握し、病院理念や看護部理念を理解し、様々な経営データとにらめっこして意思決定や施策を作ることになります。従いまして、管理職は現場とそもそも見ている世界が全く違うのです。

では、無頓着な管理職（現場の事を全く分かっていない管理職）はなぜ生まれてしまうのか？
これは様々な要因があるのですが
1：採用課題でそもそものミスマッチ
2：人事と管理職の役割共有不足で管理職が自分の役割を誤解している
3：管理職が現場を知ろうとせず動かない

等があげられると思います。私が話を伺う限りや経験則によると、転職をしてきて現場の目線を知ろうとせずに、経営の目線だけを見ているが為に失敗しているケースが多いように感じます。

特に管理職で転職し入職する際には、社長や院長などの、かなりハイレイヤーの職位の方と話すことが多く、この時の話は得てして足元の現場のマネジメントの話ではなく「経営的なインパクト」の話をするケースが多いために、自分の役割はこれなんだ！！誤解してしまうことが多いと感じています。

故に現場を知ることに多くの時間を割くことはせずに、ハイレイヤー職位者とのコミュニケーションやデータまわりのインプットを増やしてしまい、結果的に現場と全くフィットがなくなってしまう施策になることが多いと感じています。

つまりですよ！！この管理職者に必要なのは「現場をインプットしてくれるメンバー」なのです。そしてその「現場をインプットするメンバー」になれば、これは間違いなくキャリアアップが早いですね。自分がわからないことを積極的に教えてくれて、管理職の目をメンバーの時から持っている人なので、間違いなく次期管理職候補になります。

では、現場のインプットなんだろう？？
実はそんなに難しい事ではなくて、「課題」をしっかり伝えてあげることが重要なのです。もっと噛み砕いて言ってしまえば、メンバー同士で出ている「不満や不安」を咀嚼して、大人な言葉で通訳してあげればいいのですよ。
そこでのコミュニケーションで、院長ってどのような考えだったんですか？とか今後の病院やステーションの経営方針などって決まっているのですか？と聞いてみてください。
な、な、なんと！！管理職一人で悩んでいたのに、こんなことを聞いて心配してくれるメンバーがいるとは！！と感動すると思います。

それを聞いた上で、それであれば、「今現場では○○のような課題があります。経営方針が○○なのであれば、○○のような方法の方が納得感高くこの施策を対応できると思います。」のように、頭ごなしにただ否定するのではなく「代替案」とセットで話してみましょう。もう管理職は、あなたに夢中です。間違いありません。
これから困ったら、間違いなく一番に相談する人になること間違いなしです。

この管理職に対してインプットしてみるって、言うのは簡単ですがやるのは結構大変です。時間外で時間を取られることもありますし、もしかしたら他のメンバーから媚を売っていると思われてしまうかもしれません。

ただ全員で不平不満を言っているよりも、メンバーが望む形になる可能性はとても高くなります。

無頓着な管理職は得てして孤独だと思います。
誰にも相談できず、かといって今更現場に出る勇気もなく。
なので一緒に現場見てみませんか？と言われるだけでもありがたいですし、インプットをもらえればなおさら嬉しいですよ。

そして何よりも、あなたの見られ方が変わります！！