訪問看護への転職が成功する3か条

不安が大きく転職に踏み切れない人へ

病院勤務をしていると、訪問看護に興味があるという話を同僚数人から聞きます。
でも実際訪問看護をやってみて、自分に合わなかったり、一人で訪問して看護をするし、夜間や休日の呼び出しもあるし……実際やっていけるのか不安であるという理由が大きく、先に進めないでいる看護師もいるようです。
今回は、訪問看護師として転職を考えているけれど、不安があり転職できずにいる方へ、訪問看護を無理なく始められる方法を筆者の体験談を元にお話ししてきたいと思います。

筆者は訪問看護の経験がなく、急性期の大学病院を退職してすぐに常勤の訪問看護として転職しました。
転職したての当時は、正直に言って「やらなきゃよかった……」と後悔している時期がありました。なぜかというと、月末には主治医への報告書・計画書の提出があるため必ず残業があります。
そして、病院看護との違いにより、戸惑いや疑問が常に付きまとっている状態でした。
それでも訪問看護をして3年も経てばこれまでの経験から自信を持って仕事が出来るようになりました。
でも、出来るだけ辛い思いや悩みを持たずに訪問看護師としてスタートしたいですよね!
筆者がオススメする訪問看護師への転職が成功するための3か条をご紹介したいと思います。

1.急性期の病院で働いている人は、回復期病棟の経験をしてみよう!
実は筆者は現在リハビリ病院の病棟勤務を行っています。
そこでは脳血管疾患の治療後や骨折後などのリハビリを必要とする患者さんが入院しています。
リハビリ病院なので、土日祝日関係なく、毎日リハビリスタッフが一人の患者さんに対して午前と午後にリハビリを施行します。
ADLの変化に応じて食事や入浴動作、介助の方法まで看護と情報共有をして個別に応じた介助方法を行います。
これらは全て患者さんが退院して自宅や施設で過ごせるようにするための訓練です。
筆者はこのリハビリ病院で現在も働いていますが、ちょうど病院と在宅の中間ぐらいに位置する存在だなと感じています。
急性期の病院経験しかない方は、リハビリ病院や回復期の病棟がある病院での経験があると、スムーズに訪問看護に慣れるかもしれません。
ただ、現在勤めている病院の系列にそういった回復期の施設がない場合は、転職を繰り返してしまうことになり人によっては抵抗があるかもしれません。もし、移動や経験が出来る環境であれば検討してみてくださいね。

2.転職先の訪問看護ステーションは1か所だけで決めるのではなく、数か所候補をあげる
訪問看護ステーションは、施設によって特色が違います。
施設長や所長のキャラクターやスタッフの性別、年齢層によっても違いが出ると思います。
そのため、何に特化した訪問看護ステーションか把握し、所長やスタッフの情報などをホームページなどから情報収集しましょう。
ブログを行っているステーションもあるので覗いてみてもいいかもしれませんね。

3.決める前には必ず見学をしてみよう
就職先を数か所ピックアップしたら、見学日をそれぞれのステーションとアポを取りましょう。
見学は可能であれば同行訪問を行い、実際働いているスタッフから勤務の状況(日々の業務、残業、緊急訪問などの状況)などを聞いてみましょう。
所長や施設長に聞くよりも、スタッフの声の方が現実的な場合がほとんどです。
見学をしたら、自分が頑張っていけそうなステーションを検討しましょう。
実際、人づてで聞くステーションの評判で決めるよりも、自分でその環境に行ってみて体験した方がいいです。

これらの3か条は時間がかかる事ですが、訪問看護は楽しいと思えるようなステーションに就職してほしい筆者の願いでもあります。
訪問看護師になることを迷っている人は是非この3か条を検討してみてくださいね。

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