療養病棟の課題が訪問看護へ

訪問看護の需要と人材不足

地域医療を行うにあたり、極端な例になりますが急性期から回復期へ。回復期から療養へ。そして在宅医療へ。
これが一番シンプルな流れになると思います。

しかし実際に現場で何が起きているかといえば、療養病床の不足です。
高齢化に合わせて良い意味での医療の進歩。つまり人生60年と言われた時代は終わり人生80年、90年と言える時代になってきました。

現状の診療報酬を考えると在院日数が病院の経営にインパクトを与えるため、早期での退院が増えてきている事実があります。
しかし高齢者の方は受け入れ先となる療養病床が少なく、結果的に在宅医療を依頼するケースが増えてきています。

現実的に考えれば、数年前よりも重症度が上がっているという表現になります。逆に言えばそれだけ在宅医療を求める方も増えてきていると言えるでしょう。

ここだけお伝えすると、様々な意見が出てくると思います。
もちろんその中には重症度が多いなら大変そうだなと思う方もいるでしょう。それはもちろん否定することはできません。
それでも私たちが今直面している危機を解決できるのは訪問看護師しかいないということです。

この課題に対して主体的に取り組むことができる仕事は確かにハードかもしれません。
それが想定以上かもしれませんし、思ってたよりは大したことないなと思うかもしれません。
事実としていることは看護師が足りていないということなのです。その手を待っている方は沢山おります。

この課題を一緒に乗り越えたい。そう思える方が一人でも増えたらいいなと常々執筆しております。

病院の数は減り、療養病床の伸びよりも高齢者の伸びが圧倒的に増えている現在、命をつなぐのは訪問看護だけです。

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