意外な課題!ステーションの数と医療の質

ステーションが沢山ある!!これは重要。でもありすぎると……

そうなんですよね。これってドクターと同じような話になるんですが……
在宅医療を提供しようとしたときに、同一エリアに沢山ステーションがあると、逆に医療の質が分散されてしまうのです。
これ病院とかでよく言われている例えがわかりやすいので、ドクター編でお伝えします。
例えば、乳がんの患者様がいらっしゃったときに、病院でいえば症例数というものがあります。
年間でどれくらいその症例を対応したかがわかるのですが、例えばA病院は年間の症例数が1000件だとします。
乳がんのオペに関しては一日3件対応している計算になりますよね?
それはそれは、安心できると思います。
一方で、B病院。乳がんのオペ自体は対応しているのですが、症例数が年間で3件。「あなたが実は今年4人目なんですよ!!」こんな事を言われたら心配でしょうがないですよね?

病院が増えれば増えるほど症例は分散してしまうので、究極的な話をしてしまうと医療の質が低下してしまうってことなんですよね。
訪問看護や在宅医療も同じ状態になってしまう可能性はあります。
ただし現状でいえば、絶対的にステーションの数も、訪問看護師の数も足りていないという悩ましい状況もあります。
そうなってくると、もちろん新規参入のステーションも増えるので、大手が取りまとめるということもできなくなってしまいます。
訪問看護ステーション同士で横の連携を取り合いながら、例えば、「呼吸器の患者はここで対応できないけれども、●●ステーションだったら対応できますよ!!」みたいな連携を持つことが今後の課題と言えるでしょう。

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