2次医療圏ってなんだ?

在宅医療を考えるときに元となるエリアの考え方

2次医療圏という言葉を聞いたことはありますか?
5年に一度医療計画の改定とともに、この2次医療圏も変更になるのですが、すごくざっくりいうと市区町村を統合し、適切に医療が提供できるエリアの事を2次医療圏といいます。
適切に医療が提供できるとは、交通インフラが整っているとか、病院があるとか、病床数が〇〇床あるとか様々な要素を複合的に考えて厚生労働省か出してくれるものです。
多少の変更もありますし、変えなきゃいけないことも正直多々あると思います。

この2次医療圏、現場との乖離は意外と大きいです。
どのエリアがどんな感じにわかれているか気になる方は、参考までに下記をご覧ください。
http://www.jmari.med.or.jp/research/working/wr_553.html

さて、この2次医療圏の考え方が意外と重要で、適切な医療を提供すると考えると、訪問看護も関わる話になると思います。
現状とりだたされている地域包括ケアシステム。
これを考えたときに、市区町村の範囲で考えるのか、それとも2次医療圏の単位で考えるのかは今後議論が出てくると思います。
今後例えば、ご自身が住んでいるエリアや働かれているエリアがどのような人口動態なのは、知っておくと「経営」という観点で非常に有益だと考えられます。
単純にステーションの需要が今後増えるのかどうなのか?なんて事もなんとなく知っておくといいですね。
ポイントになる考え方を下記に少ししておきますね。

・そもそも、その2次医療圏の人口は増えるのか?減るのか?
・そのエリアの0歳~14歳の人口は増えるのか?減るのか?
・そのエリアの15歳~64歳の人口は増えるのか?減るのか?
・65歳以上の人口は増えるの減るのか?

高齢化が進んでいるのでそりゃ増えるだろ!!って思いがちですが、2次医療圏の単位でみていくとエリアによってかなり異なるのです。

例えば、よくある例でいえば
人口自体は減っている
0歳~14歳は減っている
でも、15歳~64歳は増えている
65歳は増えている

これはいわゆる大都市圏などであるケースですが、子供が少なく高齢化が進んでいることを意味していますが、逆に老人が減っていてそのエリアではすでに在宅や療養は必要なく、急性期や回復期が必要だというケースも出てきます。
概ね在宅医療はどこのエリアでも必要になってくると思いますが、もしも在宅医療が市場が気になったら上記のデータを見てみるとよいでしょう。

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