FABEを使って求人広告を考える

FABEを使って採用に優位な文章を作る

実際に伝わる文章とは、どのような文章なのか?FABEを使いながら実践的に考えてみましょう。
特に求人広告を掲載する際は、各業者どうしても似たような表現になってしまうものです。
高いレベルでの似た表現であればいいのですが、そこに追いつかないような表現になってしまうと、求職者の選択肢から外れてしまうケースがほとんどです。

求人広告を掲載し効果がないというケースもあると思いますが、この効果がないとは何が問題なのか明確にする必要があります。
そもそも見られていないという話なのか、見られているが応募されないという話なのか。
課題を明確にしながら文言を変えていく必要があります。

それでは実際によくある事例を考えてみましょう。

【例1】
・オープニングスタッフの大募集です!!

さて、こちらのオープニングスタッフですがFABEでいうところの何になりますか?
これはFの特徴を表しています。特徴だけを表しているため、Aの優位点もなければ、Bの利点やメリットも記載がされていないのです。
したがって、広告を見た方は基本的には「今度オープニングのスタッフ募集するのか」しか思いません。
読んだ人にとってどんな利点があるかは自分自身で想像しなければなりませんし、そこまで考えてくれる人は何名いるでしょうか?
従いまして、ここにさらに追記をする必要があります。一旦おしゃれな文章ではなく、機能として何が必要かだけを記載してみます。

【例1修正】
【案1】オープニングスタッフ(F)の大募集です。1から仲間と雰囲気を作れる為(A)、とても働きやすい環境で働けます(B)
【案2】オープニングスタッフ(F)の大募集です。自分の意志でやりたい業務ができる可能性が高いので(A)、キャリアアップを狙う方にお勧めの環境です(B)

文章がおしゃれかどうかは一旦置いておいていただいて……さあ、どうでしょうか?
大分イメージがつくようになりませんか?
どういった方をターゲットにしたいか、STPの話を加味すればより効果も表れやすく、求人の内容を想像しやすい状態になると思います。

例えば、30代以下をメインにしているのであれば、さらに対象を絞り込み、FABEが伝わりやすい形で記載することも可能になります。

【例1修正2】
20代看護師のオープニングスタッフ大募集です。近い年代と働ける環境なので(A)、ワークライフバランスもとりやすく長く続けられる環境です(B)平均年齢は26.5歳で平均勤続年数は5年以上です(E)

ここまで書くと、どんな人に会社は来てほしいのか、どんな環境なのかもイメージしやすくなりますよね?
あとはこの骨子をもとに文言をおしゃれにしてみたり、入れ替えてみたりしてどんな掲載方法が効果的かを調査することが重要となります。

例えば

【修正3】
ずっとずーっと働きたい環境がここにはある。オープニングスタッフで公私共に充実させませんか?

少しまたイメージが変わりますよね?何を伝えたいか、どれくらいの文言で伝えたいかがわかればこれもまた、書き手のイメージもわきます。
基本は、まずFABEを取り入れていることです。また次回、別例でも考えてみましょう!!

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