高給与なのに転職希望はなぜ??~給与体系が不明確な転職先は満足度を下げる心理学~

誰がいくらもらっているのか想像もつかないのは実は危険です

看護師/介護士様のお給料は高いほうが良い!!これは資格に関わらず間違いありませんwwもちろん私も給与は絶対に高いほうが良いと思っています。では転職した後にお給料が高いから「離職をしないか?」「満足度は上がるのか?」と言われれば、そんな事はないのです。

逆に「離職をしない」とか「満足度を上げる」給料の上げ方って何だろう??というのは皆さん疑問になると思います。これはズバッと答えを申し上げると給料の満足度に相関性があるのは「明確性」と「相対性」になるのです。

むむむ、何か難しい話になるのかな?と心配する事なかれ!!今日の講義ではまさに「離職をしない給与の上げ方」を講義していきたいと思います。病院や訪問看護ステーションに前よりも良い条件で転職したのに、3年経たずに辞めてしまった・・・そんな経験はご自身でも周りにもいませんか?まさにこの部分を今日はお伝えしていきます。それでは本日のポイントです。

本日のポイント

本日のポイント
1:明確性のない高給与は、給与が上がったとしても離職する
2:相対性のない高給与は、給与が上がったとしても離職する
3:看護師/介護士様が転職時に高給与求人で気を付けるべきポイント

今もしもお給料を上げたい!!でも方法がわからない!!と思っている看護師様がいましたら、その転職活動サポートさせてください。なぜなら条件交渉含めてもちろん私たちが対応する為満足度を上げる事が出来るからです。

それでは講義のスタートです。

1:明確性のない高給与は、給与が上がったとしても離職する

「今より給料が上がるなら、我慢できるし絶対やめないですよー!!」と転職した時に思ったことありませんか?でも一度お給料を上げて転職に失敗したから、次の転職先は給料下がってもいいぞ!!と思って転職活動してみるものの。。。

やっぱり今よりも想定年収が低いとちょっとテンション落ちてしまいませんか?これは看護師/介護士様だけではなく、転職をしたことある全ての人に言えると思います。だから自分だけ・・・なんて落ち込んだりネガティブに考える必要はありませんよ。

それじゃあなんでお給料が上がったのに辞めるんだー!!と言えば、もちろん業務に合わなかったとか、人間関係が・・・などなどもありますが、高給料で入職しても、実は退職する原因になるのは得てして、同じくお給料だったりして・・・

そうなのです。お給料で入職してみたものの「明確性」がないと退職してしまう可能性がグーンと上がり、もっと言えば心身ともに崩壊してしまう可能性もグーンと上がってしまうのです!!

どういう事が説明していきましょう!!信賞必罰をはっきりしていない会社(病院や訪問看護ステーション)は離職率も高くなるという傾向が出ているのです。シンプルに言うのであれば「何か功績を残してくれればお給料に反映するし、もしも過ちがあった場合はこれを罰する。」というなんともわかりやすい感じです。つまり考課の仕組みも大きく関わってきますね。

スタンフォード大学の研究ではこの信賞必罰が明確でない企業は、社員の死亡率や精神病の発症率が高かったと報告されているなんとも恐ろしいものなのです。

例えば年収500万を希望する看護師様がいたとしましょう。しかし希望の病院は「470万」しか経験加算で出すことが出来ません。給料を上げるために交渉してなんと「500万」になりました!!って感がると、これはこれで嬉しい予感がしてしまいますが、逆を言えば「交渉して給料が上がるってどういう事だろう??」も冷静に考えなければいけません

つまり周りの看護師/介護士様の給料も検討もつかないし、交渉内容次第では給与が上下する可能もあるのです。つまり会社として、病院として、誰かが誰かを評価する仕組みがなく属人的な可能性が非常に高いのです。つまり誰が考課や査定の対象になるかで自分の評価も著しく乱高下する可能性もある為、配属先が変わった瞬間に給料が下がってしまうなんてリスクも!?!?

今もしもお給料を上げたい!!でも方法がわからない!!と思っている看護師様がいましたら、その転職活動サポートさせてください。なぜなら条件交渉含めてもちろん私たちが対応する為満足度を上げる事が出来るからです。

「うーん、確かに・・・」これだけでも実は給料が上がった!!と喜べる感じにはならないのですが、さらに実際に勤務してみるとさらに退職したくなってしまう事があるのです。それがまさに「相対性」になります。次の章でさらに講義してみましょう。

2:相対性のない高給与は、給与が上がったとしても離職する

属人的な給与考課の病院や訪問看護ステーションに転職すると、自ずと訪れるのが、「自分より年下で経験も少ないけれど自分よりもなぜか給料が高い。」え・・・そんな理不尽な・・・と思うことなかれ。なぜなら自分自身も転職した時に給与交渉をしたので、おそらくこの後輩看護師もそうなのだろうな。。。。

でもなんで!!私の方が経験もあるのに!!と理不尽な気持ちになりますよね。まさにこれが相対的な給料なのです。

例えば自分が500万の年収を貰っていたとしましょう。それでも先輩看護師Aさんは「600万」もらっている、後輩の看護師Bさんさえも「520万」もらっている。以前働いていた時は450万だったと仮定すると、その時よりも増えているのに、なんかイライラする。。。これぞまさに相対性がもたらすネガティブな感情なのです。

CASE1:転職先の給与環境

・自分:元々450万の給料で500万で転職
・先輩看護師Aさんは「600万」の給料
・後輩看護師Bさんは「520万」の給料
・後から中途入社した同経験の看護師Cさんは「540万」の給料

逆にこのようなケースだったらどうですか??うーん。なんだか納得感がないな。。。なんで後輩や後から入社した、同じような経験の人が自分よりも給与が高いんだ??確かに私もお給料はあがったけど。。。という気持ちになりませんか??それでは次のケースではどうでしょうか?

CASE2:転職先の給与環境

・自分:元々450万の給料で470万で転職
・先輩看護師Aさんは「480万」の給料
・後輩看護師Bさんは「420万」の給料
・後から中途入社した同経験の看護師Cさんは「460万」の給料

うん。これならなんか納得感がある。これもまた相対的な評価で生まれる感情になるのです。なので給与というのは上がれば嬉しい、下がれば悲しいという話ではなく、「明確性」にあわせて「相対性」というのも非常に重要な話になります。

この給与の算定基準というのはお給料を上げる以上に、看護師様の転職の満足度に関わる為に非常に重要な項目になります。究極的には、キャリアプランを考えれば、3年以上働けば「今給料が低い求人」を選ぶ方が3年後に生涯年収がグーンと上がっている可能性があるのです。

是非転職の際には採用面接や転職エージェントを使い際は、この算定基準をチェックするようにしてください。なかなか個人で面接の時に聞くのは難しい・・・というのはごもっともなので、その際は転職エージェントを活用して転職活動する事をお勧めします!!

3:看護師/介護士様が転職時に高給与求人で気を付けるべきポイント

看護師/介護士様のお給料を上げるには、何点か気にしなければいけないポイントがあります。その中の一つには「時給、月給、年収」の考え方があるので、こちらは過去に講義しておりますので、こちらをご覧ください。

驚愕!!年収/月給/時給から考える転職に大切な看護師/訪問看護師の給与の上げ方を考える

それでは看護師/介護士様の給料を上げるための方法のポイントをまずは考えていきましょう。

給料を上げるための方法

1:自分の年収を正確に(源泉徴収ベース)で知る
2:本当にその給料が支払われるのかを知る
3:賞与の算出基準を知る
4:社員の平均給与(同じ職位ベース)で知る
5:考課の方法、キャリアアップ制度を知る
6:3年後の給与イメージを知る
7:生涯年収ベースで考える
8:移動や残業を加味した給与を知る

特に気にしなければいけないのは、看護師/介護士として「いつまで働くのか?」です。多くの人は定年まで働きたいと考えると思いますが、意思決定は定年まで考えずに直近1年だけを考えてしまっているのです。例えばこんなケースを考えてみましょう

CASE1直近の給料は高いが経験加算の有無で考える

経験加算無

勤務1年目:500万 2年目:500万 3年目:500万

3年間合計収入:1,500万

経験加算有

勤務1年目:480万 2年目:500万 3年目:520万

3年間合計収入:1,500万

ちょっと極端な例かもしれませんが、これは3年単位でみると実は3年間間の合計収入としては同じなんですよね。なので「長く働く」という事は、実は看護師/介護士様の生涯年収に大きく関わってくることなのです。

さらに言えば転職は賞与にも大きな影響を与えるのです。例えば500万という年収であっても「賞与の算出期間」という概念がどこの病院でも、もちろん会社でもあるのです。なので6月と12月の賞与であれば、通常であれば満額を貰おうとすると賞与支払い日を起点として、最低でも6か月前に入職している必要があるのですよね。

なので規定次第にはなりますが、4月入職の場合は、6月の賞与は「0円」だったり、満額貰えないというのは特別な話ではなく普通の話になります。

つまり転職を繰り返してしまうと、賞与の支払いが多い転職をした場合には圧倒的に生涯年収は下がってしまうので、ここまで意識して転職活動をすることをお勧めします。

もっと言えば「年俸制(12割)の500万」と「賞与込みの想定年収500万」だったら初年度にどちらの方がお給料がもらえるのか?というのも想像できますよね??

いずれにしても、この辺はなかなか自分で聞くのは難しかったり聞きにくかったりするポイントになるので、転職エージェントを利用しながら看護師/介護士様の転職活動をしてお給料を上げるのが良いですよね!!

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