もう一度看護師を!!~潜在看護師様の為の復職支援を徹底解説~

“今だから”もう一度看護を!!

潜在看護師という言葉を知っていますか??そうです、過去に看護師をしていたけれども様々な事情があって、資格は持っているけど看護師としては今働いていない看護師様の事を潜在看護師と言います。

さて2020(令和2年)年4月9日の現状を考えると、新型コロナウィルスが蔓延してしまい、医療/介護の現場は想像を絶する状況になっていると聞きます。仲良くさせていただたいている看護師様や訪問看護ステーション、病院の方たちとお話をしていると、今こそ潜在看護師の皆様に復帰してもらいたい!!という待望論が出ております。

日本看護協会様からも令和2年4月8日にお知らせとして配信もされています。

↑こちらリンクを張っております。

新型コロナウィルスの問題が日本をむしばんでいる今、私たちに出来る事って何だろう??と考えると”潜在看護師様が不安少なく、看護業界に戻る復職支援のサポート”なんだと改めて思いました。本日の講義の内容はまさにここ。

「“今だから”もう一度看護師を」という事で、日本の底力とでも言うべき団結力でこの状況を切り開いていきたい!!その為に潜在看護師様に向けて、現状の病院や訪問看護ステーションの求人内容を知ってもらい不安少なく再就職してもらいたい!!という思いで講義させていただきます。本日のポイントはこちら!!

本日のポイント

1:どうして看護師を辞めてしまったのか?を考えてみる
2:今ならもう一度看護師として働けるのか?を徹底解説

それでは講義のスタートです!!

1:どうして看護師を辞めてしまったのか?を考えてみる

潜在看護師様は全国にどれくらいいるんだろう??からまずは調べてみました。少し古いデータになってしまいますが厚生労働省の平成26年12月(人数を調べたデータとしては平成24年となっております)データ(データ出所:第1回看護職員需給見通しに関する検討会)をみてみましょう!!クリックでリンク先に飛びます。

まずは潜在看護師様の人数をみてみると約71万人となっております。就業看護師が約160万人と言われているので、凄い人数が看護師資格は保有しているけど現状は看護業務に携わっていないという事になります。

2025年には200万人の看護師が必要と言われている中、この数字の開きはあと5年で埋まるのか?という心配が出てきてしまいますよね?1度は看護師として、病院や訪問看護ステーションで働いたのになぜ離職してしまって潜在看護師になってしまったのでしょうか?ここから考えていきましょう!!

こちらの図(データ出所は同様の厚生労働省のデータになります)をご覧いただくと、退職理由のは明確ですね。

現状看護業務をしていない看護師様の直近の退職理由

1位:妊娠/出産
2位:自分の健康状態(身体的なもの)
3位:自分の健康状態(精神的なもの)
4位:子育て
5位:時間外労働(残業)が多い

となっています。残業を減らす!!に関しては「熊本地域医療センター様」の残業を減らしたナース服の事例を過去に講義しておりますので是非ご覧ください!!

残業を減らしたナース服の魔法~看護師様の就業環境改革事例~

さて上記をみてみると、まず1位と4位は女性のライフプランに関わる事。ズバッと話をしてしまえば福利厚生部分、つまり産休や育児休暇部分での対応ができない病院や訪問看護ステーションで働いていた可能性があります。

医療従事者のみならず、やはり女性の社会進出というのは必要不可欠です。一般企業でも福利厚生面を改善し、女性が働きやすい環境を提供するする会社様は昨今圧倒的に増えてきています。病院や訪問看護ステーションの福利厚生で考えても、ここ5年で院内託児所など含めて大きな改革が進んでいると感覚的には思います。

10年前15年前で考えれば、院内保育は少なく、それそこ電子カルテも少なかったので、時代の変化と共に、看護師様が働きやすい環境を病院も訪問看護ステーションも大きな改善をしているので、過去の印象の潜在看護師様がいれば是非ぜひ最新の求人状況を聞いてみると良いですよ。

そして2位と3位にで考えれば心身ともに健康状態という話にもなってきます。これは5位にある残業時間が起因している可能性も高く、残業が多いから結果的に体が疲れる、心が疲れるという環境も想定されます。過去にはメンタルを崩壊させる職場の特徴の講義をしておりますので、是非こちらもご覧ください。

科学的に看護師が転職したほうが救われる職場の条件はこれだ!!【第一回】

ここは「にわとり、たまご」的な話になってしまいますが、働き方が看護師様の心身に影響を与えることで、退職の理由となり、潜在看護師になってしまうと思います。再就職する際は友達からの紹介だけではなく、やはり様々な情報を持っている看護師様の転職サービスにご登録し情報収集をしながら慎重に再就職を考えるのがお勧めです。

特に再就職の潜在看護師様はOJTなどの教育部分を特に注目して、病院や訪問看護ステーションの求人を探していくことをお勧めします。

2:今ならもう一度看護師として働けるのか?を徹底解説

【令和2年】時代の訪問看護ステーションの求人を徹底解説

それでは今現在の病院や訪問看護ステーションはどのような福利厚生がある求人状況になっているのでしょうか?潜在看護師様が働きやすい環境になっているのでしょうか??

まず大きく変わっているのは訪問看護ステーションの求人だと思います。福利厚生として産休や育児休暇がとれるのはもちろんですが、新卒でもつまり看護学生から働ける訪問看護ステーションも増えてきています

つまり研修システムが明確になってきているために、看護学生でも潜在看護師でも働きやすい環境が生まれてきています。10年前の訪問看護ステーションの求人状況とここは大きく変わってきていると実感します。

また退職の理由になっている、妊娠/出産/子育てに関しても最近は4週3休でも常勤になったり、オンコールも1年で数回やるだけでも常勤として採用して頂ける所も、まだこのような求人を出す訪問看護ステーションは少ないですが明らかに状況は変わってきています。

もちろん日勤常勤や、パートアルバイトであれば1件訪問からでも可能!!という訪問看護ステーションも出てきているので、働き方としては凄く融通がきいてくるようになりましたね。

つまり心身ともに健康状態を自分自身でコントロールできるのも訪問看護求人の利点になります。

新型コロナウィルス問題もありますが、これがなかったとしても今の日本には訪問看護ステーションが必要であり、訪問看護師様が必要になります。潜在看護師様がこれから看護師をもう一度!!と思ったら、是非選択肢として考えてください。皆さんが辞めた時とは状況は大きく変わっておりますよー。

令和元年(2019年)の都道府県毎の訪問看護ステーション数の推移を考察してみる

【令和2年】時代の病院求人を徹底解説

さて病院で言っても同様に働き方改革は大きく進んでいます。日勤常勤の求人数自体は過去10年と比べても大きく増えた、減ったというのは感覚知的には正直ありません。しかし大きく変わったところと言えば残業になります。

過去には急性期病棟で働くと残業60時間はざらにありました。。。「40時間だったら、残業で考えると少し短いよねー」と看護師様もおっしゃっていたくらいですから。。。しかしながら、日本看護協会様の提言もあるように、ワークライフバランスや夜勤負担の軽減に関する要望も出されている事もあり、働き方改革はどんどん進んでおります

完全に解決は出来ないまでも潜在看護師様が増えれば、実はそれは看護業界、医療業界に対して大きな前進であり、一人でも看護職に復帰してくれれば解決する可能性もあるのです。

新型コロナウィルスという未だ世界が経験したことのない危機が目の前にある状況ですが、実は潜在看護師様が復職されることによって、ここ危機を乗り越えられる可能性が大きく広がるのです。

不安はあると思います。しばらくやっていないから自分が力になれるのかな?と悩む事も出てくると思います。しかし今研修なども準備している病院や訪問看護ステーションも多く、看護協会様でも復職支援をおこなっております。

潜在看護師様の看護を今日本が心待ちにしています。
小さな一歩。され日本の危機を救う大きな一歩。
“今だから”もう一度看護を!!

私たちに出来る事があるなら、なんなりとご相談ください。

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