その気持ちわかります!!私自身も病棟を経験してから、訪問看護ステーションで働き始めたのですが病院での看護は「自分で何かを決める事」が難しかった印象なんですよね。良く言えば誰かに相談もできますし、医師の指示を聞いて判断する事ができるのですが、悪く言えば医師の為の看護になっていたような気もしてしまいます。
じゃあナイチンゲールの精神は訪問看護なのか!!と言われれば、私は理想に近いと思いました!訪問した利用者との時間を大切にしたい!!という事は病棟以上に叶えることが出来ると思います!!アセスメントが異なるので病院での経験が活きるもの活きないもの出てしまいますが、急性期の在院日数を気にしなくて済みますからね。
でもデメリットは何もないかと言えばそんな事もなく、笑。ステーションに戻ってきてからの事務作業が本当に面倒なんです( ;∀;)私自身も経験中ですし、他の訪問看護師様からも、そんな話をよく聞くことがあります。
しかし事務作業というのは訪問看護に限らず、病院でも命を扱う看護師にとっての共有手段になる為に、本当に大切な事です!!看護師の仕事は人に対するものだけではなく、正しく症状を記録し、誰が見てもわかる状態にする。そして、他の人でも対応できるように共有しておく必要があります。
この記録がそもそも間違ってしまうと、現状の職場に不満を感じて転職したいな……と思うかもしれません。確かに電子カルテも入っており、効率的に事務作業ができるところ、効率が悪いところがあるのは事実です。しかし、「事務作業がない」病院や訪問看護ステーションは世の中にはありません。
そもそも事実を正しく記録することが出来なければ、患者様の命にかかわるヒヤリハットが起きるかもしれません。万が一、自分自身が体調を崩したときに他の人が対応できずにクリティカルな事態が起きてしまうかもしれません。
患者様との関係は一期一会であり、始まりがあれば終わりもあります。生涯共にいることは現実的には難しいので、正しい記録を残しておく必要があります。
さて、では優秀な看護師とそうではない方の違いは何か??と言えば、これは私個人の考え方にもなってしまいますが、時間の観点ではまさにこの事務処理能力が一番違いと言えます。
接遇面などはまた別の話ですね。あくまで時間の観点で考えています。そもそも、この事務処理能力が高いために圧倒的に人よりも短い時間で働けています。つまり生産性が非常に高い状態ですし、残業も少ない印象です。面倒な業務だからダラダラやる感じではなく、面倒な業務だから「集中してすぐに終わらせよう」そのようなマインドで業務遂行しています。
また根本の部分では命に係わる記録になるために、看護師がこれらの業務をやるのは当たり前だと考えています。速く走れば走るほど、風を受けるものです。看護業務をこなせばこなすほど、これらの事務仕事も増えてきます。それさえも上手く管理する人こそが優秀な看護師といえます。そして、このような事務処理能力が高い看護師はやっぱり評価されるなって過去の経験上も思います。評価されるから出世したりお給料が上がったりとかを感じる時も多々あります。
タスク管理ができないからか残業が増えてしまうのかしら?ブラインドタッチができないからか残業が増えてしまうのかしら?エクセルかできないからか?記憶力の問題なのか?自分自身が事務処理が苦手な理由をちゃんと向き合い、それを改善することが実は一番の業務改善だったりするものです。
看護師様のお仕事探しをするときに、事務作業のお話が出る時もありますが、是非この事務仕事も成長の一環なんだ!!と思って対応すると、看護師としての成長が実が伸びてきたりすると感じる時もあります。
手技に関しては慣れもありますし、患者や利用者あっての話になりますが、この事務作業は自分一人の力で圧倒的に成長する事が可能ですよ。是非これからの看護師の成長だと思って、この事務作業も楽しんで、一緒にお仕事探しをしていきましょう( `ー´)ノ