今年も早いもので終わり、また新しい1年がスタートします。今年はコロナ禍と言う事もあり、生活スタイルも大きく変わり、考え方も大きく変わった方も少なくないと思います。在宅ワークの推進や、ZOOM会議、ZOOM飲みという新しい言葉も生まれ、そして医療/看護業界も大きな変化があったタイミングだと思います。

さてそんな中でアイドルとして活躍をされている”NMB48の山本彩加さん”が看護の道を目指すというニュースが入ってきました。

山本さんは同ライブで「私、山本彩加はNMB48を卒業します。卒業後は、看護の道に進みたいと思っており、学業に専念し芸能界から引退することを決めました」と報告。その経緯について「今年に入り新型コロナウイルスが流行し生活が一変する中で病気と闘う方々の生活に少しでも笑顔が増えるようなサポートをしたい、1人でも多くの方を救いたいと思うようになり、卒業を決心しました」と胸中を明かしたようです。

こうしてトップアイドルとして活躍されているNMB48の山本彩加さんが看護の道に来ることは、多くの人に明るい影響を与えてくれると思います。このコロナ禍の中で第三波により医療崩壊が叫ばれている中で、明るいニュースだと思います。

ワクチンも世界中に供給される可能性がある昨今ですが、アフターコロナと言われる時代がいつ来るでしょうか？来年はオリンピックの開催予定でもあり、もしかした希望的観測も含めてコロナ禍が収まっているかもしれません。

そしてこのコロナ禍が終わった後の世界、つまりアフターコロナの世界です。医療看護業界はどうなっているかと言われれば、アフターコロナの世界でも看護師不足と言うのはおそらく解消はしていないでしょう。

なぜならコロナ以前から看護師不足は解消しておらず、コロナ問題で改めて看護師不足がフォーカスされただけにすぎません。昨今は待機児童問題や保育士不足がフォーカスされていましたからね。

つまり改めて看護師不足がフォーカスされ、そして改めて訪問看護師不足もフォーカスされていくと思います。このような状況の中でNMB48の山本彩加さんの看護を目指すニュースは、今進路を悩んでいる学生にも夢を与えたり、背中を後押ししてくれる可能性があるニュースですね。

もちろん、潜在看護師の方にも勇気を与えたかもしれません。ライフプランの変化により看護師として働きたくても働けず、潜在看護師になったかもいらっしゃると思います。

実は昨今では潜在看護師様に人気になっているのが訪問看護の就業になっています。訪問看護と言えばベテラン看護師が対応するもの。若手や新卒では絶対にできない！！と思われていた時代は大きく変わってきています。

研修制度も整っているステーションも増えている事もありますし、そもそもの訪問看護ステーションの認知も10年前と比べて大きく変わってきました。訪問看護師もみるみる増えてきているために、ベテランしかできないという状況は大きく変わりつつあります。

一方で後期高齢化社会がより顕著になり始め、少子化もコロナが影響しさらに進むことが予測されています。

※今年の出生数は昨年を約1万7千人下回り、85万人を割り込む見通しのようです。統計を始めた1899年以降で最少となります。新型コロナウイルスへの感染が拡大する中、妊娠の届け出件数は前年を下回って推移しており、来年の出生数は80万人を割り込むとの見方も出ている。

つまり看護師不足は2025年問題も重なれば、より加速する可能性があると考える方が普通かもしれません。

※「2025年問題」とは、戦後すぐの第一次ベビーブーム（1947年～1949年）の時に生まれた、いわゆる”団塊の世代”が後期高齢者（75歳）の年齢に達し、医療や介護などの社会保障費の急増が懸念される問題を指しています。

推計にはありますが2025年には後期高齢者人口が約2,200万人に膨れ上がり、国民の4人に1人が75歳以上になる計算になります。日本で少子高齢化が進んでいることは誰もが承知のことですが、多くの高齢者を数少ない若い現役世代が支えていかなければならず、肉体的、時間的な制約が多くなるばかりか、経済面でも国民に大きな負担がのしかかります。

しかしこの状況を打破するのはまさに潜在看護師様の復職支援であり、そしてNMB48の山本彩加さんのように新たに看護師を目指す看護学生が増える事だと思っています。

NMB48の山本彩加さんのように影響力のある方が看護の道に進まれる事はとても素晴らしい事ですね。もしも卒業をしてNMB48の山本彩加さんが新卒で訪問看護業界に入ればまた、新しい訪問看護の幕開けかもしれません☆

いずれにしても、トップアイドルからコロナ禍により、意識が変容し看護の道を目指したことは、本当に素晴らしく勇気のある決断だと感じます。

今は一人でも多くの看護師様が医療現場に復帰されることが日本中の望みでもあります。私たちがサポートできることもあるので、潜在看護師の皆様も、復職支援が必要となりましたらいつでも気兼ねなくご相談ください☆