潜在看護師復職支援プロジェクト~保育園は看護師に働いて欲しい!!を徹底解説する~

◆看護師は保育園にとって救世主なのです!!

もう一度看護師を!!と潜在看護師様に向けて講義をしたのですが、一度看護師を辞めて休んでしまうと、たとえ研修があったとしても、やっぱり病院や訪問看護ステーションで働くのはまだハードルが高いな。。。という声を頂きました。

ふとした瞬間に「お給料は病院や訪問看護ステーションに比べて下がってしまいますが、看護師様って実は保育園の求人もあるんですよー」とお話ししたら「早くいってよwww」と。

「むむむ。。。これはもしかして、世の中的には看護師様は看護資格を活かして、保育園で働けないと思っているのでは??」と痛感しました。実は厚生労働省も保育士不足やお子様たちの看護の観点から、保育園に看護師を勤務させることを推奨しているのです。

 

細々と自治体により多少のルールの違いははありますが、原則的には・・・

1977年に乳児保育指定保育所制度として、乳児3人に対し1人以上の職員を配置し、9人以 上0歳児を保育する場合、看護師または保健師を1人配置することが義務

となっております。(データ出所:A 調査研究の目的及び方法 – 日本保育協会より)

つまり保育園も病院や訪問看護ステーションに似ていて「保育士の配置基準」があるのですが、看護師も保育士or看護師としてカウントしてもらえるのです☆彡実は看護師もハッピー、保育士もハッピー、保育園もハッピーというWIN-WINな関係が生まれるのです!!なので、今回のテーマはまさにココになります!!看護師様も保育園で働こう!!になります。

参考までに保育の配置基準記載しておきますね。https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc0931&dataType=1&pageNo=1

【参考】児童福祉施設の設備及び運営に関する基準

  1. 0歳児:子ども3人に対し保育士1人
  2. 1~2歳児:子ども6人に対し保育士1人
  3. 3歳児:子ども20人に対し保育士1人
  4. 4歳以上児:子ども30人に対し保育士1人
  5. ただし、保育所1園で常に2人を下回ることはできません。

こちらが国が定める保育士の配置基準です。定員を配置基準で割ることで必要な人数がわかります。小数点以下は切り上げです。

本日のポイント

1:看護師が保育園で働くメリットを徹底解説
2:看護師が保育園で働くデメリットを徹底解説
3:看護師を募集している保育園の求人を徹底解説

1:看護師が保育園で働くメリットを徹底解説

◇看護師が保育園で働くメリットはこれだ!!

・カレンダーどおりの休み

常勤か非常勤か、保育園によっても違いはありますが、2交代制や3交代制などのシフト制と違って、日曜日や祝日はカレンダーどおりの休みになります。基本的に夜勤はなく、残業も少ないため、プライベートの計画も立てやすいかもしれません。

病院勤務の方が保育園で働くメリットは、ライフプランの変化によってもあり得ますよね。お子様が生まれたときや、ご家族の介護など、どうしてもカレンダー通りの休みが必要になる場合があります。その時は保育園で勤務する事もまた、看護師様の選択肢としてあがってくると思います。

多くの保育園の開園時間は午前7時頃から午後6時30分〜7時頃までです。その間のシフト制になることもありますが、看護師は基本的にたくさんの園児がいる時間帯の勤務になることが多いでしょう。

・夜勤がない

夜間保育を行っている保育園はまだ少なく、医療現場のように毎日交代で夜勤をしなければならない環境ではありません。そのため、比較的生活リズのバランスの取れた生活ができるでしょう。

「若い時は夜勤やっても大丈夫なんだけど、さすがに今は体に堪えるのよね・・・」と看護師様から伺う時もあります。訪問看護が最近人気になっている理由も、オンコールはありますが夜勤と比べると体の負担が少なく済むというのが人気の理由になります。

保育園であれば夜勤は原則的にはありませんので体の負担は軽減される事間違いなしですね。

・子供たちに癒される時間がある

元気いっぱいの子供たちの成長をを見守ったり、子どもたちと関わったりすることで、メンタル的に癒やされる場面が多くあります。病院との違いとしては命を見守る事ではなく、保育園では成長を見守る事が大切になります。

子どもたちの命を預かる職種として、難しい局面もあるかもしれませんが、子どもの素朴さや可愛らしさを感じられる職場です。

・子育ての経験を活かせる

ご年齢やライフプランにもよりますが、自分の子育ての経験が活かせる職場です。初めての子育てに悩んでいるお父さんお母さんも沢山います。また、保護者とのかかわりの中で、看護師としての立場や、子育ての先輩としての立場からコミュニケーションを取ることもできます。保育士としての経験はなくとも、子育ての経験があるのであれば、看護師様であっても全く問題なく働くことが出来ます。

・子育て経験を先取りできる

まだ子育ての経験がない看護師様も安心してください。教育として考えたときの子育て、これから子育てする予定の人にとっては、貴重な疑似体験ができるかもしれません。個性の異なる沢山の子どもたちと関わることで、自分の子育てに活かすことができるでしょう。

・医学的な知識や経験が活かせる

ちょっとしたケガをしてしまった時でも、ご両親も保育士さんも園児の対応はとっても心配になるものです。そんな時に看護師様がいると医学的な視点からお話しすることが出来ます。医学的な知識を職員や保護者に提供する際には、これまでの看護知識が役立ち、保育園の質の向上に貢献できるという実感を得ることができます。また保育園自体の衛生管理も看護師様の大切な役割になります。

・保育士宿舎借り上げ支援事業の利用

保育士を確保するための施策の1つに「保育士宿舎借り上げ支援事業」があります。東京で行われている保育士宿舎借り上げ支援事業では、原則月額8万2000円(共益費含む)までの家賃を補助してくれます。

こちらは厳密に言うと、保育事業者が宿舎を借り上げ、一定の要件を満たした保育士(看護師)を採用して住まわせた場合に、家賃の8分の7(8万円の家賃なら7万円)を都や区が負担する制度となります。区によっては、独自に上乗せして補助しているところもあり、保育士としてみなされる看護師もこの制度の対象となります。

2:看護師が保育園で働くデメリットを徹底解説

・給料が病院よりも安い

まずデメリットとしてあげられるのは、お給料の面です。夜勤や休日出勤がないため、病院勤務の看護師と比べると給料は少なくなってしまいます。保育園で働く看護師様の給与水準としては350万~420万ぐらいを目安にしておくと、ずれはないと思います。

お給料だけで見てしまえば看護師様が保育園で働くメリットは少ないように感じてしまうかもしれませんが、それ以上にお子様と関わる喜びや、保育園での働き方は年収以上の価値があると、実際に保育園で働いている看護師様はよくおっしゃっておりますよ☆彡

・同職種(看護師)が少ない

看護師が1人の保育園が多いため、仕事の悩みを打ち明けられる同職種の人がいないという問題もあります。積極的に保育士の輪にも入り、それぞれの専門性を発揮して、保育園の質を高めていけるといいですね。

ある程度の規模で運営している保育施設様であれば、看護師様のコミュニティーがあったり、保育園で働く看護師向けに研修があったりとフォロー体制もばっちりです♪

・保護者とのかかわりの難しさ

保護者とのかかわりが難しいこともあります。これは保育園に限ったことではなく、医療現場でも家族とのかかわりが大切とされています。子どもを見守る一員として、丁寧に対応できるといいですね。

3:看護師を募集している保育園の求人を徹底解説

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