「訪問看護の志望動機の書き方を知りたい。」
「面接時で好印象を与える伝え方は?」
訪問看護へ転職を考えている看護師は、上記の悩みを抱えているのではないでしょうか。
訪問看護は、病院勤務と異なり患者さんの生活背景や地域との連携を深く理解する必要があります。
そのため、志望動機にも「どのように地域医療に貢献したいか」を明確に盛り込むことが重要です。
- なぜ病院ではなく「訪問看護」なのか
- 自分の強みを訪問看護の現場にどう活かせるか
- 訪問看護師として地域医療に貢献したい内容を盛り込む
厚生労働省の「地域包括ケアシステム」に関する資料では、高齢化社会に対応する在宅看護の需要が高まっており、訪問看護師の役割が非常に重要とされています。
面接では、社会的背景を踏まえたうえで「訪問看護を通じて何を実現したいか」を具体的に伝えることで、採用担当者に好印象を与えられます。
本記事では、訪問看護の志望動機の書き方と、面接で好印象を与える志望動機の伝え方について詳しく解説します。

人と人との繋がりと、最先端技術の融合を重要視し、超少子高齢化新時代に向け、医療/保育のIT/IoT化を推し進め医療商材のコンサルティングを中心に活躍中。

訪問看護求人JOBS 編集部
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訪問看護の志望動機で伝えるべきポイント

訪問看護の志望動機で伝えるべきポイントを解説します。
看護師は「一般病院、クリニック、介護施設、訪問看護ステーション」などさまざまな場所で働ける職種です。
また、自分の強みを訪問看護の現場にどう活かせるかを伝えることによって、採用担当者に納得してもらえる志望動機の作成が可能です。
- なぜ病院ではなく「訪問看護」なのか伝える
- 自分の強みを訪問看護の現場にどう活かすかを明確にする
- 訪問看護師として地域医療に貢献したい内容を盛り込む
以下では、訪問看護の志望動機で伝えるべきポイントをそれぞれ解説します。
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なぜ病院ではなく「訪問看護」なのか伝える
まずは「病院勤務よりも訪問看護を選んだ理由」を端的に示すことが大切です。
在宅医療では、患者さんの日常生活全体をサポートする必要があり、個別性の高いケアが求められます。
そのため、病院とは異なる視点や、やりがいを感じた経緯を具体的に述べると説得力を与えることが可能です。
日本は、現在高齢化社会に突入しており、在宅医療を希望する患者様も増加しています。
日本の人口は近年減少局面を迎えており、2070年には総人口が9,000万人を割り込み、高齢化率は39%の水準になると推計されています。
また、団塊の世代の方々が全て75歳となる2025年には、75歳以上の人口が全人口の約18%となり、2040年には65歳以上の人口が全人口の約35%となると推計されています。
引用元:厚生労働省|我が国の人口について
訪問看護の志望動機では、高齢者割合の増加に対する必要性をアピールすると効果的です。
訪問看護の志望動機で伝えるべきポイントとして、高齢化社会に対する在宅医療の必要性を明確に伝えましょう。
自分の強みを訪問看護の現場にどう活かすかを明確にする
訪問看護の志望動機では、自分の強みを訪問看護の現場にどう活かすかを明確しましょう。
訪問看護では、病院勤務以上に個別対応力やコミュニケーション力、自律的な判断力が求められるからです。
そのため、訪問看護の志望動機では「自分が培ってきた経験と患者様宅での実践を結びつけられるかどうか」が評価ポイントになります。
訪問看護の志望動機には「自分の強みが利用者のQOL向上につながる」というビジョンをはっきり伝えることで、採用担当者に好印象を与えられます。
訪問看護師として地域医療に貢献したい内容を盛り込む
志望動機には、訪問看護として地域医療に貢献したい内容を盛り込みましょう。
訪問看護は、医療・介護・福祉など多職種との連携が必要になるからです。
地域全体を支えるという視点を持っているかどうかは、現場での適性に大きく影響します。
公的資料を引き合いに出すことで、地域医療を支える意欲のアピールが可能です。
訪問看護の志望動機では「患者の家族や地域の人々とのつながりを深めたい」などの明確な目標があると、説得力が増します。

利用者のご家族に寄り添いながら、安心して在宅生活を送れる環境を整えることも、訪問看護の大切な役割です。
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訪問看護の志望動機の書き方
訪問看護の志望動機の書き方を解説します。
履歴書に志望動機を書く場合は、文字数を200字~300字程度、1分程度で読める内容が一般的です。
志望動機を書く順番は、以下の構成を参考にしてみてください。
- 結論:「訪問看護ならでは」の動機を述べる
- 経験:過去の経験を根拠に具体的に説明
- 理由:自分の強みを訪問看護と関連するように具体的に書く
- 結論:地域貢献や将来像で締める
「訪問看護ならでは」の動機の結論を述べる
志望動機を書く際は、書き出しで「在宅医療に興味を持った背景」をストレートに伝え、読み手に意図を明確に示しましょう。
採用担当者は、病棟勤務との違いをどの程度理解しているか、そして在宅ケアにどう魅力を感じているかを重視します。
先に結論を述べることで、全体の構成を分かりやすく伝えることが可能です。
結論から入ることで、相手に「なぜこの人は訪問看護を選ぶのか」が一目で伝わり、続きを読んでもらいやすくなります。
過去の経験を根拠に具体的に説明する
志望動機を書く際は、過去の経験を根拠に具体的に説明しましょう。
志望動機には、単なる熱意だけではなく実際の体験やエピソードを示すことで、採用担当者に「本気度」や「実践力」のイメージを持ってもらえるからです。
リアルな体験に基づいた志望動機は、採用側に強く印象づけるきっかけとなり、面接でも深い質問を引き出しやすくなります。
訪問看護の志望動機を書く際は、過去の経験を具体的に書きましょう。
自分の強みを訪問看護と関連するように具体的に書く
志望動機を書く際は、自分の強みを訪問看護と関連するように具体的に書きましょう。
訪問看護はスタッフ一人ひとりの判断や連携が重要となるため、看護師個人がどんな力を発揮できるかが採用判断の大きなポイントになるからです。
訪問看護の志望動機には「自分が持つスキルがどのように在宅の現場で活かせるか」を明確に言葉で示すことで、採用担当者から高評価を得られやすくなります。



訪問先では、看護師一人で判断しなければならない場面も多いため、これまでの経験を活かして自律的に対応できる姿勢が求められます。
地域貢献や将来像で締める
訪問看護の志望動機を書く際は、最後に地域貢献や将来像で締めましょう。
最後は「地域包括ケアにどう貢献したいか」や「将来的な目標」を述べることで、志望動機に一貫性を持たせられるからです。
訪問看護は、地域の医療・介護ネットワークの一角を担う役割があるため「自分が地域にどう関わりたいか」を明示することで入職後のビジョンが見えやすくなります。
自己の看護観と地域貢献の方向性が合致していることを強調すれば、採用担当者に印象を残し、採用の可能性を高められます。
訪問看護の志望動機の例文
訪問看護の志望動機の例文を紹介します。
例文は、そのまま使わず「自分らしさ」を加えることで、採用担当者に好印象を与えることが可能です。
以下では、5つケースに合わせた例文を紹介します。
- 在宅医療に初挑戦する場合
- 訪問看護へのキャリア転換を目指す場合
- 在宅ケアの専門性を深めたい場合
- コミュニティと連携しながら患者を支えたい場合
- 子育てやライフスタイルに合わせた働き方を目指す場合
例文1:在宅医療に初挑戦する場合
在宅医療に初挑戦する場合の例文を紹介します。
在宅医療に初挑戦する場合は、「退院後の患者さんの日常に寄り添いたい」という熱意を最初に示します。
在宅医療の初挑戦では、なぜ病院から在宅へ視点が変わったのかを明確に語ることが重要です。
具体的なエピソードと在宅医療に懸ける想いを織り交ぜれば、未経験でも熱意を伝えやすくなります。
例文2:訪問看護へのキャリア転換を目指す場合
訪問看護へのキャリア転換を目指す場合の例文を紹介します。
病院勤務から訪問看護へのキャリア転換を目指す場合は、経験を活かし「個別性の高い在宅ケアに携わりたい」という意欲を示しましょう。
志望動機では、経験との関連性を明確にし「即戦力」として期待されるポイントを述べる必要があるからです。
自分の強みが訪問看護のニーズに適合している点を強調することで、説得力の高い志望動機を作成できます。
例文3:在宅ケアの専門性を深めたい場合
在宅ケアの専門性を深めたい場合の例文を紹介します。
在宅ケアの専門性を深めたい場合は「専門的な在宅ケア技術をさらに追求し、質の高いサービスを提供したい」という強い意志を伝えましょう。
訪問看護は、慢性疾患や認知症ケアなど、専門性の高い分野でスキルを深めたい人にとって実践の場が多彩です。
「在宅医療の専門的ケアの提供」というゴールを持つことで、強い学習意欲が伝わり、採用担当者に好印象を与えられます。
例文4:コミュニティと連携しながら患者を支えたい場合
コミュニティと連携しながら患者を支えたい場合の例文を紹介します。
訪問看護の志望動機では「患者さん・家族・地域をつなげる架け橋になりたい」という結論を打ち出すのが効果的です。
訪問看護では、医師やケアマネージャー、介護サービスとの連携が必須となります。
訪問看護では、地域全体を見渡す視点が求められるため「協調性」と「ネットワーク構築力」をアピールしましょう。
例文5:子育てやライフスタイルに合わせた働き方を目指す場合
子育てやライフスタイルに合わせた働き方を目指す場合の例文を紹介します。
訪問看護は、比較的勤務時間やシフトが調整しやすい場合もあり、子育てや家庭の事情を抱える人にとって魅力的な選択肢です。
しかし、自分のライフスタイルだけでなく「患者さんへの思いもしっかり組み込む」「両立への意欲」を示せば、ポジティブな評価を得られやすくなります。
子育てやライフスタイルに合わせた働き方を目指す場合は「柔軟な働き方をしながらも、患者さんに質の高いケアを提供したい」という思いを述べましょう。
訪問看護の面接で好印象を与える志望動機の伝え方
訪問看護の面接で好印象を与える志望動機の伝え方を紹介します。
面接では、さまざまな質問を求められる場合があるため、いくつかのパターンをシミュレーションしておくことが重要です。
以下では、訪問看護の面接で好印象を与える志望動機の伝え方を4つ紹介します。
- 応募先の特徴や方向性に沿った内容を伝える
- 在宅医療に関わった経験がある場合は伝える
- なぜ訪問看護を選んだのかを明確に伝える
- 将来の目標やビジョンを伝える
応募先の特徴や方向性に沿った内容を伝える
訪問看護の面接では、応募先の特徴や方向性に沿った内容を伝えましょう。
力を入れている分野やサービス形態は、訪問看護ステーションごとに異なるため、自分のやりたい看護と応募先の方向性がマッチしている点をアピールすると好印象を得られます。
上記のように、分野やサービス内容に対して、具体的な取り組みを伝えましょう。
事前に応募先の情報収集をおこない、そのうえで自分の目標と重なる部分を明確に示せば、採用担当者からの評価が高まります。
在宅医療に関わった経験がある場合は伝える
在宅医療に関わった経験がある場合は、面接時に伝えましょう。
現場での具体的な経験は、即戦力としての期待値を高められます。
特に、訪問スキルやコミュニケーション力を実践で磨いている場合は大きな強みです。
経験の有無は、採用判断に直結しやすい要素となります。
面接時は、過去の経験を具体例と共に明確に伝えることで、採用担当者の関心を引くことができます。
なぜ訪問看護を選んだのかを明確に伝える
訪問看護の面接では、なぜ訪問看護を選んだのかを明確に伝えましょう。
採用側は、多くの候補者の中から「本当に在宅ケアをやりたい人」を見極めようとしているからです。
そのため、志望理由が曖昧な場合は、熱意が伝わらず他の応募者との差別化ができなくなります。
在宅医療に対する深い理解と、自身の看護スタイルを結びつけることは「なぜ」の答えが明確になり、面接で高評価を得られやすくなります。
将来の目標やビジョンを伝える
訪問看護の面接では、将来の目標やビジョンを伝えましょう。
訪問看護は地域密着型サービスであり、今後の高齢化社会に需要が伸びる分野です。
採用担当者は、長期的に活躍できる人材を求めるため、将来的な方向性がある応募者は魅力的に映ります。
面接では「自分のビジョンが在宅看護の将来像と合致している」ことをアピールし、組織への貢献意欲を明確にすることが大切です。



面接では最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることが多いと思いますが、どんなことを聞くと良いのでしょうか?



「オンコールの頻度や対応の体制はどうなっていますか?」
「新人訪問看護師へのフォロー体制について教えてください」
など、自分の働く環境に責任を持って向き合っていることを示せることを逆質問してみましょう。
まとめ
訪問看護の志望動機では、「在宅ケアへの関心」「自分の強みの活用方法」「将来のビジョン」を具体的に伝えることがポイントです。
訪問看護は、高齢化社会の進行に伴って需要はさらに増加傾向にあります。
社会的な背景を踏まえながら、どのように貢献したいかを明確に言語化できると、採用側に好印象を与えることが可能です。
訪問看護の志望動機は「利用者の生活を支え、地域に根差した看護を提供したい」という熱意をわかりやすくまとめることが、面接合格への大きな鍵となります。