訪問看護に必要なのは、技術よりもコミュニケーション力〜メディフル神奈川訪問看護ステーション 看護師インタビュー〜

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メディフル神奈川

訪問看護ステーション

看護師インタビュー K.Nさん

 

訪問看護を選んだ理由は、家庭と両立できて一番自分に合っていたから

看護学校を卒業して、公立病院で3年半勤務しました。新人時代はとにかく業務に追われ、常に“スピードと効率”を求められる環境でした。もちろん学びも多く、今の基礎はそこで培われたと思います。でも結婚・出産を経て、子育てしながら同じように働くのは正直厳しかったです。

その後、老健施設や外来、訪問看護といろいろな現場を経験しました。

午前中は外来、午後は訪問、夜は主人の勤務に合わせて夜勤をこなす…そんなパズルのような働き方をしていた時期もあります。

看護師なら『わかる!』と思ってもらえると思いますが、子育てと仕事の両立は本当に大変ですよね。
子どもが大きくなり、教育費もかかるようになったタイミングで正社員を考えました。
その時、一番自分に合っていると感じたのが訪問看護だったんです。
病院はどうしても治療が最優先で、“この人ともっと話したい”と思っても、次の業務に追われてしまう。
でも訪問では、その人の生活に寄り添いながら関われます。

同じ処置でも人によってやり方は違い、その人に合った方法を一緒に考える。そうした関わりに、自分の性格や看護観がフィットしたんです。

 

 

病院と違う訪問看護の魅力は、治療より生活を大切にできること

病院では患者さんを“治療の対象”として見ることが多いです。もちろんそれは間違いではないけれど、“その人の生活全体”を支えるのは難しい。

訪問看護はまさに逆で、“生活の中に治療やケアを組み込んでいく”のが役割です。

例えば、病院ならケア、処置等の時間がほぼ決まっているので…患者様の状態に合わせず、施行される事が多いのですが、訪問では“今日は体調が優れないから、別のケアを優先しよう”と柔軟に対応できます。血糖値測定や服薬管理も同じで、 “どうすれば日常生活に無理なく組み込めるか”を考えることが大切になります。

私は“自分がされたら嫌なことは絶対にしない。自分がされたら嬉しいことを届けたい”と常に思っています。 だからこそ、利用者様やご家族にとって“安心して任せられる存在”になれるし、病院では得られなかった深い信頼関係が築けるのだと思います。

 

訪問看護のやりがいは、関わるほどに信頼が生まれるところ

訪問をしていると、最初に『この看護師さんは嫌だ』と拒否されることもあります。正直、心が折れそうになりますよね。

看護師なら誰でも経験があると思います。でも私はそういう時こそ燃えるタイプ(笑)。

“必要だから来ているのに、なぜ拒否されるんだろう?”と考えると、その人の背景をもっと知りたくなるんです。

ある方は、過去に病院で嫌な思いをした経験があり、人を信用できなくなっていました。最初は会話すらできませんでしたが、通い続けるうちに少しずつ変化が出てきました。

ある日、“あんた、次いつ来るの?”と笑顔で言ってくれた時には、胸が熱くなりましたね。 拒否から信頼に変わる過程を体験できるのは訪問看護ならでは。

人と人との距離が縮まる瞬間は、病院ではなかなか味わえない大きなやりがいです。

 

 

訪問看護に必要なのは、技術よりもコミュニケーション力

訪問に行った時、最初から医療行為、つまり(点滴や処置等)が主で開始する方もおられますが、意外とまずは世間話から始まることも多いです。『今日は寒いですね』とか『昨日のドラマ見ました?』とか、そうした小さな会話が関係づくりの第一歩です。

私は利用者様の趣味や好きな食べ物、家族の話を聞くようにしています。そして次回訪問した時に“この前おっしゃっていた番組見ましたよ”と声をかける。すると“ああ、この人はちゃんと自分の話を覚えていてくれているんだ”と安心してもらえるんです。 もちろん点滴や処置のスキルは必要ですが、技術だけでは人の心は開きません。

訪問看護師に求められるのは“会話を通じて信頼を築ける力”。

これは病棟ではなかなか鍛えられない部分かもしれません。

 

訪問看護師に求められるセンスは、相手の生活に合わせて柔軟に動けること

訪問は予定通りにいかないことが多いです。計画では入浴介助の予定でも、当日になって『今日は体調が悪いからやめたい』と言われることもある。そんな時に“予定だから”と無理に進めてしまえば、不信感につながります。

大切なのは、その日の体調や気分に合わせて柔軟に動けること。たとえば“今日は入浴はやめて清拭だけにしましょう”とか“お風呂はやめて足浴にしましょう”と提案できるかどうか。これが訪問看護師の“センス”だと思います。 病院のように決められた流れに沿うのではなく、その人の生活に看護を合わせる。訪問看護はまさに“オーダーメイドの看護”なんです。

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1日の流れは5〜6件の訪問。iPadでの記録や移動も工夫して働きやすく

1日の訪問件数はだいたい5〜6件。午前に2件、午後に3〜4件というのが多いです。移動は車が基本ですが、エリアによっては自転車を使うこともあります。都市部だと駐車場が見つからず、コインパーキングを探すこともよくあります。そういう時は“看護師なのに駐車場探しに必死(笑)”なんて思いながらやっています。

記録はiPadで行います。全員に支給されているので、訪問先でも、帰宅途中でも、コンビニの駐車場でも入力できます。記録に縛られて残業することが少なく、効率的に働けるのは大きなメリットです。 オンコールは交代制で、最初は管理者と一緒に対応するので安心です。いきなり一人で背負わされることはないので、不安なく成長できます。

 

メディフル神奈川で働く魅力は、多様な考え方に触れられること

メディフルの魅力は、多様な考えに触れられることです。小規模のステーションだと、どうしても管理者の方針一つに左右されてしまいます。でもメディフルは全国に拠点があり、それぞれの管理者のやり方や考え方を知ることができます。自然と自分の引き出しも増え、学びの幅が広がるんです。

福利厚生も整っています。社用車は自由に使えますし、私は関西から引っ越す時に会社の車で移動しました(笑)。

プライベートで子どもの送迎や買い物に使えるのも助かっています。安心して長く働ける環境だと思います。

 

訪問看護を始めたい人へのメッセージは、不安よりも寄り添う気持ちを大切にしてほしい

訪問看護に興味があっても、“自分にできるかな?”と不安に思う方は多いと思います。でも大丈夫です。必要なのは完璧なスキルではなく、利用者様やご家族の生活に寄り添う気持ちです。

“自分がされたら嫌なことはしない。自分がされたら嬉しいことを届ける。”

そのシンプルな姿勢があれば、必ず信頼関係を築けます。訪問看護は、人の生活に深く関わり、家族の一員のように寄り添える仕事です。 そのやりがいを、ぜひ一緒に感じてほしいと思います。

訪問看護は“医療”と“生活”をつなぐ仕事です。 メディフル神奈川には、安心して働ける体制と、看護師としての成長を支えてくれる環境があります。

「利用者様の生活に寄り添いたい」 「信頼関係を大切にした看護がしたい」 そう思う方にとって、きっとここは最高の場所になるはずです。  

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