在宅は本人と家族の “暮らしを変えるリハ”を 届けられる仕事〜メディフル神奈川 作業療法士インタビュー〜

メディフル神奈川

作業療法士インタビュー Aさん

  

病院では届かない“暮らし”を支えるのが在宅リハ

スポーツで大きなケガをしたとき、担当のセラピストに支えられて「人の役に立つってこういうことか」と強く感じたのが、作業療法士を目指した原点でした。理学療法士や言語聴覚士という道もありましたが、私は「心」と「身体」の両面から生活へ介入できる点に魅力を感じ、作業療法士を選びました

実習で精神科病院に行った時、閉鎖的で外からは見えにくい世界の中で、多様な価値観を持つ患者さんと向き合い、「人を背景ごと理解する」という視点を学びました。病名が同じでも目的も意味づけも異なる。その違いを見極めて“その人にとっての意味”を作り出す経験は、いまの在宅リハに直結しています。

経験・収入・家庭”をすべて両立するために在宅を選んだ

結婚・子どもの誕生と生活のフェーズが変わり、病院勤務一本では難しかった課題が見えてきました。収入の安定、幅広い対象への経験、地域で人を支えるという興味——その3つを同時に叶えられるのが在宅でした。

当初はいきなり一本化せず、病院と訪問のかけ持ちで安全にステップを踏みました。非常勤で訪問に入り、同行で学び、少しずつ自分のスタイルを確立し、最終的に「在宅一本で行く」と腹を決めました。いま思えば、生活とキャリアがちょうど交差した“必然の転機”だったと思います。

 

1対1で40〜60分。年単位で伴走するから“関係”も“成果”も深くなる

精神科病院では1人の作業療法士は集団活動の中で関わるため、一人一人の患者さんとは限られた時間の中で関わることが少なくありませんでした。

しかし訪問では1件40〜60分を一人に集中でき、しかも年単位で関係を積み重ねることができます。

転倒が減る、介助量が下がる、外出できるようになる——そんな変化を家族が喜んで報告してくれる瞬間は大きなやりがいです。依頼は「メディフルに」ではなく「◯◯さんに」と名指しで頼まれることも増え、責任は重くなりますが、その分だけ信頼関係は濃くなり、成果も深く積み上がっていきます。

突発対応の不安”も、相談線があるから乗り越えられる

訪問を始めた当初に一番怖かったのは突発対応でした。リハ職として「急変したら自分に対応できるのか」という不安は常にありました。しかし最初に決めたのは「自分一人で抱え込まない」ということ。

管理者や責任者にすぐ相談できる窓口があり、迷った時に頼れる環境があることで大半の不安は解消されます。メディフル神奈川ではLINE WORKSでの即時共有や対面ミーティングもあり、新人でも2か月ほどで一人立ちできる実績があります。直行直帰の効率的な動線と、必要な人に必要な情報を必要な時に回す文化があるので、孤立感を抱くことはありません。

在宅は“手技とコミュニケーションの両輪”があってこそ成り立つ

在宅はコミュニケーションが重要と言われることがありますが、ご利用者さんやご家族さんの困りごとに具体的な変化を届けられなければ信頼は続きません。

答えは一つではなく、ケースごとにどちらが必要かを見極めて“両輪”を回すことが大切です。特に在宅ではご本人だけでなくご家族の評価も直接受けるため、関係づくりと技術の双方が欠かせません。

私にとって在宅リハは「暮らしに寄り添い、信頼を積み重ねる」実践の場そのものです。

家族の笑顔が増えることこそ、在宅の最大のやりがい

在宅では本人は困っていなくても、家族が困っているケースは多くあります。例えば「階段を一人で降りられるようになってほしい」「転倒が減ってほしい」といった願いは、家族にとって切実です。

介助量が減り、日常生活の負担が軽くなると家族の笑顔が増える。病院では本人の回復を主に見ますが、在宅では“家族の生活が軽くなる”ことも成果になります。長期にわたり関わることで本人と家族の両方に寄り添えるのは、この仕事ならではの魅力です。

生活=訓練”。特別な器具に頼らず、家にある物を活かす

私のリハは特別な器具に頼らないのが特徴です。握力強化には台所の雑巾を絞る、階段や手すりを使って下肢筋力を鍛える、ゴムボールで遊びながら運動を取り入れる——生活の中にあるものを課題化して「暮らしそのものを訓練」に変えていきます。こうすることで訪問がない日でもご本人やご家族が続けやすく、再現性も高い。特別なことをしないからこそ、成果が生活に根づきやすいのです。

固定給+社用車支給で“件数に振り回されない働き方”ができる

訪問セラピストの大きな悩みは、出来高インセンティブによる収入の不安定さです。メディフル神奈川は固定給ベースなので、件数変動に振り回されず1件1件の質に集中できます。

さらに社用車は私用利用も可能で個人で持ち出しすることなく、ガソリン代も支給され、直行直帰との相性は抜群です。子供のお迎えがあるときは訪問終了後に事務所に寄らず、保育園まで直帰でお迎えに行けるなどの柔軟的働き方ができるので長く安心して仕事を続けられる環境です。

一人訪問でも孤独じゃない。“技術は共有してこそ価値”の文化

在宅は一人訪問で孤独に見えがちですが、実際にはチーム医療の一部として動きます。方向性はチームで決め、セラピストはその中で力を発揮します。理学療法士・作業療法士が領域を超えて密に情報を共有し合い、相談しやすい関係性を築けているのもメディフル神奈川の特徴です。新人も「同行→単独」という段階を踏みながら成長でき、2か月で自立した例もあります。誰もが強みを持ち寄って働ける環境だから、一人訪問でも孤独にはなりません。

これから在宅に挑戦する理学療法士/作業療法士へ——あなたの経験を活かせる場所

在宅はゼロから新しい技術を覚える場ではなく、これまでの経験を最大化して活かす場です。精神科出身の私でも訪問で十分に力を発揮できました。

手技に強みがある人は技術で、会話が得意な人は関係で、それぞれに活躍の場があります。

背負い込む仕組みはなく、相談できる文化があるから安心して挑戦できます。これまでの経験を“暮らしの成果”につなげたい方にとって、メディフル神奈川は必ずやりがいを実感できる職場です。

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