看護部長と話が合わない・・・視座の違いを考える。マネジメントって何を見る?
看護部長(上司)と全然話が合いません。その理由を考えてみる。
上司「はい!!じゃあ明日から新しい施策スタートします。」
部下「部長!!大変恐縮ですが、こちらの施策は現場とフィットしていないような気がするのですが・・・?これっと本当にこれでいいんですか?」
上司「つべこべ言わずやってください。これは決定事項なので。」
部下「わかりました……(部長絶対現場のこと知らないよな……)」
どうでしょうか?少なからず看護現場でもこんな経験はありませんか??
先日大学院で看護の研究をしている看護師様と対談があったのですが、そこで「看護師の課題はマネジメントである!!」とおっしゃっていたので、今回このテーマを取り上げていました!!
マネジメントって一般的に上司が部下をすることをいいますよね??
ふっふっふ、なんと!!今回は逆なのですwww
部下が上司をマネジメントしてしまうのです!!これ実は看護職でも一般職でも給料をあげる大前提なんです。そして出世する人としない人の差は実はここでモーゼ―の樹海がごとくバックり分かれてしまいます。
「でも看護部長と全然話が合わないんですよ・・・」という看護師の皆さん!!お任せあれ!!話が合わない理由は沢山ありますが、まず大前提となる「なぜ上司と話が合わないのか」を本日は説明していきます!!
それでは本日のポイントです!!
それではスタートです!!
0:とりえず上司を4つのタイプにわけてみる
一般企業でも同様に、看護師も上司部下の関係は生まれ、そして現場があることは共通していると思います。
上司をマネジメントして出世したり給料を上げたりするならばまずは「敵を知る!!」ドドーンw相手の属性によってマネジメントの方法が「日本とブラジル」くらい真逆に変わってくるのですw
1 無頓着タイプ :本当に現場の事を知らなくて決めてしまった
2 長いものに巻かれるタイプ :現場の事は現場上がりなので最低限知っているが立場的に言えない
3 知識/信頼ないタイプ :上司本人は納得しているが、部下を納得させるための理由を言えない
4 超体育会系タイプ :部下は上司の言う事を聞くものだと思い込んでいる
さあさあ、どうですか??思い返すとあの上司は何タイプですか??
タイプごとに圧倒的に対応策は変わってきます(いわゆる処世術みたいになってしまいますが)。これはこれでしっかりとタイプ別に鬼の対応マニュアルをちゃんとお伝えしますがw
そもそも、なぜこのような「現場との乖離」が起きるのかを知らない限りは、自分自身の成長もなくなってしまいます。つまりこの看護部長(上司)と話が合わない「乖離」を知ることができれば、今自分自身が看護師として何を学ばなければいけないのか?が明確になってきますよ。
そもそもになりますが、部下と上司、つまり立場が変わると「考えていること」も「業務内容」も大きく変わってきま。見ている世界がそもそも違うと言いますか、見ている場所が違うのですよね。なので当たり前に齟齬が生まれやすいのです。
ただただ歳が離れてるから話が合わない―!!とうわけではないのです。
「バッチグー世代」もいれば、「チョベリバ世代」もいますww
そんななかで「あげぽよ世代」もいるので、そりゃカオスですがwでもあくまで仕事ですからw仕事で話が合わないときは、仕事で解決しましょう!!
それでも合わなさ過ぎてお仕事探そうかな?と考えている方必見です!!
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1:上司と話が合わない理由①現場の看護師は”ココだけ”をみている
さてさて、まず下記の図を見てください。話が合わない理由って結構シンプルで見てる世界が全然違うんですよ。視座の違いって表現を良くしますね。ではまずは一般メンバーはどこを見ているのでしょうか?
こちらがいわゆる現場の目線です。つまり、ここの話で言えば一般メンバー、一般看護師の目線になります。
現場は看護師1人の担当メンバーに対して、ある一定の担当患者やお客様(現場)を見ています。誤解があるかもしれませんが、あえてわかりやすく言うのであれば「現場しか」みていません。
つまりほぼすべての時間を現場に投下する事ができるので、誰よりも患者様、つまりお客様の事を「深く」知ることが出来ます。
他のメンバーやもちろん管理職は、その患者(お客様)を担当する看護師ーに比べて、あたりまえですがコミュニケーション量は少なくなりますし、担当患者に関して知っている事も少なくなります。いわゆるこれが第一の現場と上司の乖離の元になります。
「あの上司、あの部長は何であんなことも知らないんだ?」と思ってしまう点はここにあります。
冷静に考えればそうですよねwww
でももっと冷静に考えれば、担当メンバー以外の同僚、同レイヤーのメンバーもきっと「あんな事」も知らない可能性は高いと思います。上司だけをなんだか悪者みたいにしてしまう時がありますが、自分以外は実はそこまで知らない事も結構あるのですよ・・・
さらに!!さらに冷静に考えれば、別の担当メンバーの担当患者の事って「あれ?」自分も知っていたっけな??
具体的に、自分の仲がいい同僚の担当患者の事って「深く知っているっけな?」を考え見ると、この答えが出せると思います。
ここまで冷静に考えることができていると、それはもうすでに上司を動かす、上司に現場を理解させるという点ではかなり高いレベルに来ていますねー!!
上司を動かすよりも自分が管理職になるぞ!!とおもったら【看護求人JOBS】にご登録ください。
2:上司と話が合わない理由その②看護部長(管理職/上司)は現場と異なるものを見ている
さて一方で上司と言われる人は何をして、何を見ているのでしょうか。
なんだかいつも会議ばっかり、パソコンとにらめっこして、新聞読んだり。そんな暇あったら働いてくださいよ!!って思っちゃいませんか?
凄く簡単に言えば、職位が上がれば上がるほど、「現場だけ」を見ることはなくなってきます。そして、悲しい事に現場を離れるが故に、一緒に作業ができる人や一緒に考える人は少なくなります。そうなんです、管理職って職位が上がるごとに孤独になるのです。それと反比例して見るべき範囲や影響を及ぼす範囲は太平洋が如くドンドン広くなっていきます。
一緒に作業ができる人や、考える人が少なくなるのはなぜだ??と思うかもしれませんが、職位が上がるごとに、考え方や目線が大きく変わります。なので誤解を恐れずに伝えるのであれば「同じ基準で話が合う人がいない環境」になります。
※管理職ってなので実は結構寂しかったりしてwなので管理職話してあげる事だけでも、地味に評価はあがったりw
逆に言えば同じ基準(考え方や目線)が同じ人であれば、出世をする可能性は高くなるのは間違いありません。
これは看護師でも保育士でも、一般企業と変わらないと思います。
簡単ですがイメージ図を描いてみました。これが現場と管理職の目線の違いになります。
あれれ??図がメンバーの時と全然違うぞー!!
そうなんです、この図の通りに管理職と一般職員、看護部長と看護師は全く仕事内容も異なります。なので上司が現場の仕事をしないからと言って仕事をしていないわけではありません。むしろ信じられないくらい多くの仕事をこなしているのです。
いわゆる、現場の深さの知識はないかもしれませんが、広さを持ち、企業や代表とのコミュニケーションは増えるためその深さを持つことになります。
つまりこれが第二の現場と管理職の乖離の元になります。
こうしてみると、現場と管理職で施策がずれてくる理由も良くわかりますよねwwだって見てる視点や視座が全然違うんだモーン!!
いやいや、でも会社として、病院として、訪問看護ステーションとして施策や思いがずれちゃダメなんですよねww
特に看護師となると、本当に命にかかわるケースだって出てくるので、絶対にずれちゃダメなんですよ!!そこで必要になってくるのが「現場が上司を動かす」事で、本当に大切になってきます。カッコつけて言えば上司にインプットをする(インプットを与える)。なんて表現をしますね。
つまり上司は色んな事を知っています。会社や病院の理念や、代表や院長の理念を知っているので、「どうしなければいけない」は分かっているのです。
ただ逆に言えば「現場からのインプット」が少ないために、経営視点からのアウトプットはできますが、現場視点からのアウトプットは必然的に弱くなります。
※もちろん管理職がみずから現場の声を拾いにいかなければいけませんよ。
乖離が起きてしまったり、逆に代表や院長にこの上司がインプットをすることが出来ないんですよね。
そうです!!必要なのは現場の力なのです!!
そうなんです、実はその現場の声って拾えそうで拾えないんです。そして現場一人一人が色々な意見をもっているのでまとまりも実はないんですwwwだから管理職って困っちゃうのです。
想像して下さい!!
もしもこれを誰かが取りまとめてくれたら?管理職はどう思いますか?間違いなく時期管理職候補です。そしてそこで現場の声を伝えると、上司の視点や経営目線での意見が出てきます。その時にハッと気が付きます。
この取りまとめた意見・・・現場の事だけで、こんなこともしも対応してしまったら病院が潰れてしまう。。。なんてちょっと極端かもしれませんが、現場の意思決定と、管理職の意思決定は視座の違いから影響を及ぼす範囲が大きく異なります。
なのでこの意見の乖離や視座の乖離を知る為にも、管理職といっぱい話してください!!どんな視点で物事をかんがえて意思決定をしているのか?その頻度が増えるほど、自分自身の成長にも直結していきますよ!!
管理職の皆さんもこのコラムを見ていると思います。自分自身の胸にそっと手を当ててみて、自分がどんな上司か考えてみてみましょう。
看護師の皆さんが日々働きやすい環境に少しでも協力できるのであれば幸せです!!