世の中には嫌われる人、好かれる人が絶対にいますよね?皆さんの周りも思い出してください。なぜか患者に嫌われる看護師…なぜか同僚に嫌われる看護師…自分自身が病院や訪問看護で嫌われていたら…そう思うとゾッとする事はあると思います。利用者様になぜか嫌われたり、担当変更を言われることが多かったり…
こんな看護師になりたくなーい!そう思うのは看護師/理学療法士に限らず誰だって当たり前です。
あのイエス・キリストだって、10人いたら
2人はあなたを好きになり、2人はあなたを嫌いになり
6人はどちらでもない。と言っていたりするかもしれません。
たしかに人間なので好かれるも、嫌われるもそりゃありますよね。人間関係で悩む事だってありますよね。
病院や訪問看護が保守的な企業体質だったら、目立てば目立つほど、ドンドン自分の事を好きな人数も増えれば、ドンドン自分の事が嫌いな人も増えるものです。ただ今働いている病院や訪問看護ステーションは別に保守的でもないし、自分自身そんなに目立つタイプではないのに、でも何故か嫌われている…もしかしたら伝え方のマナーの問題かもしれません。
病院や訪問看護ステーションで働けば、多くの医療者と話し、多くの患者や利用者と話します。自分自身が管理職であれば、マネジメントもあります。日々の看護師同士のコミュニケーション。患者や利用者とのコミュニケーション。看護師が中心であれば女性のマネジメントにもなるでしょう。
人と話す機会で伝えるマナーがちゃんとしているか、していないかで、評価も変われば「嫌われてしまう確率」も大きく上がってしまうのです。
自分自身が管理職であえて嫌われ役になる。自分が理解していて理由が明確であれば、伝え方のマナーの問題ではありません。「あえて」嫌われ役だったらですが…
「ただ」嫌われている……
これだったらきつくないですか?あえて嫌われているのではなく、ただ嫌われている看護部長や主任、看護師や訪問看護師…これだと人間関係もぎくしゃくしてしまいますし、今働いている病院や訪問看護ステーションを辞めたくなってしまいますよね。マナーというと少し難しく感じるかもしれませんが、訪問看護ステーションで働いていれば多くの方と接点があり、シンプルに嫌われる伝え方をしている可能性があるかないかを判断してみましょう。むしろ好かれる話し方もあるので、ぜひ日々の訪問看護業務に活かしてみてください。
看護師/理学療法士のなぜか嫌われてしまうのは伝え方と、なぜか好かれる伝え方を徹底解説していきます。「なんか私嫌われてる?」と感じる時があれば、伝え方が悪くないかな?を振り返ってみると、嫌われる理由が明確になったり、逆に好かれるきっかけになる可能性もあります。
それでは講義のスタートです!
参考:保育士の保育園で”嫌われる伝え方”を”好かれる伝え方”に変える
◇:「上から目線」は嫌われる
アメリカの大学で「嫌われる理由」が研究されました。この研究は過去にあった「嫌われる理由」に関する文献や研究結果のデータを総ざらいして改めて発表したようなので、直近の「嫌われる理由」の研究結果としては、非常に信憑性は結果だと思います。
それでは病院や訪問看護ステーションで「どうして私ってば嫌われる?」まずココを紐解いてみましょう!!嫌われる人の特徴とは、皆さんなんだと思いますか?ここはズバリ答えが出たのですが、「謙遜を装って自慢すること」が一番嫌われるようです。特に病院や訪問看護ステーションでの職場と考えれば伝え方のマナーが出来ていないという事も言えます。
参考:‘Humblebragging’ is a Bad Strategy, Especially in a Job Interview
具体的に例が挙がっていたのを、少し看護師版にアレンジしてみましたが、このような発言をする看護師は嫌われる可能性があり、伝え方のマナーが出来ていないと言えます!!
◇:嫌われる伝え方の例
1:「新人看護師なのに、よく定時で帰れるね!凄い優秀ですね!私は残業ばかりだったので、新人の時に定時で帰るなんて考えもしなかったわ。私って仕事が好きなのかな。」
2:「やっぱり転職してきた中途の看護師ってすごいよね。私みたいな転職を1回もしてなくて、他の病院や訪問看護ステーションを知らない世間知らずの私とは違いますね。」
看護師の皆様いかがですか?こんなこと言われた経験はありますか?こんな嫌味っぽい事を言われればイラっとしませんか?意識せず、自分でも言ってしまっていますか?
これらの発言は謙虚を装って、自分の方が上だってことを意味しているのです。つまり伝え方のマナーとしてはよろしくないと言えます。言い換えるのであれば「上から目線」になるわけです。特に上司部下の関係だと、このような発言は多くなります。
ヒエラルキーの構造に合わせて「偉そうに褒めてる」だけに聞こえてしまうんですよね。結果的には褒めているように見せかけて「私の方が凄いから。」という印象を相手には与えてしまうのです。
これは確かに伝え方のマナーとしては悪いとわかりますよね。「それ褒めてるですか?それとも、けなしてるの?どっちなんだい!!」という気持ちになってしまうのですよ。これは病院や訪問看護ステーションでの仕事が少し絡んだ会話になりますが、もっとポップで身近な例で考えれば下記もあります。
◇:嫌われる伝え方の例
看護師Aさん:「夜勤明けで肌が荒れちゃうー!」
看護師Bさん:「本当だよね。私も肌がボロボロ。Aさんなんて超きれいじゃん!忙しすぎて、肌のお手入れなんてする時間持てないですよ!」
って、言っているBさんは肌がつるつるだった時のAさんの気持ち……
と感じてしまいますよね?嫌味っぽいし、そりゃ嫌われるわ…青春時代を振り返った時のイメージ的には、「昨日眠すぎてテスト勉強できなかった―!」と言いながら、高得点を取る学生(笑)
実は上司や先輩になると、意図せずにこのような「嫌味な発言」が増えてくるのです。例え上司部下の関係だったとしても、相手の気持ちを考えないので、伝え方のマナーが悪いと言えますね。つまり、ただ嫌われる上司や先輩に大変身してしまうわけです。
女性は元々「共感脳」を持っているので、同意されることは共感されること。
共感される事、同意される事に女性の脳は重要度を置くケースが多いと学術的に言われています。
共感脳なので、「自分を利用したり、比較されたりして」自慢されることは圧倒的に嫌います。嫌味という言葉が適切ではありますが、病院や訪問看護ステーションは会社になります。ですので親しき中にも礼儀ありではないですが、伝え方のマナーというのが存在しているのです。
伝え方のマナーを理解しないで、相手の気持ちを考えないで好き勝手いう事は、これは社会の中ではマナー違反であり「嫌われる理由」になるのです。
◇:好かれる看護師になるには「ユーモア」か「素直さ」
確かに伝え方のマナーが悪いと嫌われる事はわかりました。それなら好かれる看護師/理学療法士になるにはどうしたらよいのでしょうか?伝えたい事があって、それが自慢になってしまうような時はどのように伝える事が良いのでしょうか?これは実は結論が出ていて「自慢するときは自分から自慢してしまう事」のようです。
例えば先ほどの「肌」を例に出すのであれば、誰かを引き合いにして自分の肌を自慢するのではなく、また変に「私なんて…」と卑屈になるのではなく、「毎日お肌のケアしていたら、こんなに肌がきれいになりました!凄くないですかー!」と素直に伝えてしまう方が印象は良いという事です。
確かに文章でみても印象はかなり異なりますよね。この素直に伝える事がまた印象を上げると言われているのです。究極的には看護師/理学療法士同士のラポール構築に繋がったり、患者様や利用者様とのラポール構築にもつながります。ラポール構築に関しても講義しておりますので、こちらもあわせてご覧ください。
そして素直さに加えてさらに印象が上がる要素としては「ユーモア」も研究結果ではあがっていました。ただユーモアに関しては難しいですよね。これは伝え方のマナーではなく、伝え方のセンスになってしまうので、ユーモアを取り入れようとするよりは、まずは「素直に伝える事」が失敗しない方法になります。
「嫌われれる人」の特徴としては、本人としては良かれと思って「〇〇さんと比べたら」とか「〇〇さんよりも」と発言の中に他社を入れて自分と比較するのですが、実はそれが自爆の始まりであり、「嫌われる看護師」にまっしぐらな伝え方のマナーが出来ていないと言えるのです。
嫌われる人の看護師の発言の特徴としては、「私なんて・・・」と明日世界が終わるようなネガティブ思考だったり、「私よりも凄い!!」と本当はそんな事は思ってない気持ちが見え隠れしたり、他人を褒めるふりをして結果的に自分を褒めていたり、自分を褒める為にあえて他人と比較したり、これらは伝え方のマナー違反と言えるのです。
改めてですが病院や訪問看護ステーションも会社です。上司部下の関係でも、同僚であっても、患者や利用者であっても、利害関係がある以上は生粋の友達ではありません。親しき中にも礼儀ありを改めて肝に銘じて、伝え方のマナー違反にならないように心がけて実践していきましょう。
シンプルに褒める時は、その人だけをしっかり褒める。
比較対象で自分を出すことは絶対に避けましょう。
もしかしたら嫌われているかも?もしもそう感じたら伝え方のマナー違反をしていないか、まずは自分自身の発言を見直してみましょう。これらができたら次は「褒める」練習ですね!是非実践してみてください!