「看護師の仕事のやる気がなくなった」と感じるのは悪なのか?やりたい看護の見つけ方
「看護師の仕事のやる気がなくなった」と感じるのは悪なのか?やりたい看護の見つけ方 「看護師としてやる気がなくなった」そんな悩みを抱えていませんか? 「好きを仕事にしよう」といった言葉をよく耳にします。しかし、看護師や理学 […]
訪問看護ステーションで働いていれば利用者とのコミュニケーションも多いでしょう。会議があればば人前で話す機会だってあるでしょう。利用者と話している時は緊張しないのですが、ご家族が一緒にいたり、会議の場で沢山の看護師がいると緊張しちゃって…きっと私が話している事なんて通じていないんだろうな…そう考えて落ち込んでしまっている看護師も少なくないでしょう。こうなれば奥の手しかない!!緊張を紛らわすためにはちょっと1杯飲んでいくか(笑)なんてできないですよね…
でも人と話すのが苦手な看護師様!!落ち込む必要はありません。非常に興味深い研究結果が出ました!なんとこの衝撃的な研究結果は何かといえば、人と話すのが苦手!!と言っている人でも、実は相手にはちゃんと伝わっている!という、人前で話すのが苦手な看護師にはとっても嬉しい研究結果があるのです!
仕事柄看護師は利用者や患者と話し、そのご家族と話すことも多いでしょう。目の前に複数人いると緊張してしまって上手く話すことが出来ない看護師様もいると思いますが、このような対人不安や社会不安があっても、実はコミュニケーション能力を下げないという研究結果になるのです☆彡
経験的に考えれば緊張してたり、そわそわしてしまったら、相手には通じていないと思いますよね?これが覆されたのですよ!!本日はこの研究を解説しながら、人まえで話すのが好きになったり、楽しくなるのかを説明していきたいと思います☆彡それでは講義のスタートです!!
では胸に手を当てて考えてみてください。看護師の皆様は人前で話すのは苦手ですか?それとも得意な方ですか?人前で話すことが苦手だと思っている看護師は、苦手なので相手には伝わっていないだろうとか、自分はコミュニケーション能力が低いんだろうと考えてしまうでしょう。
利用者のご家族が沢山いる前で話すと緊張してしまう。会議の場で他の看護師たちに見られていると思うと緊張してしまう。結果的に相手に伝える力である、コミュニケーション能力が下がってしまっている。こう考えるのが経験的には普通だと思います。しかしこれが間違っていると実験結果が出ているのですからなんとも嬉しい話ですよね!「人に伝わってないと思っているのは錯覚です!」と提言してくれているのがグリニッジ大学の研究になります。どのような実験をしてこの結論にたどり着いたのでしょうか?
その実験とは平均年齢25歳の大学生93人を対象にしました。ここに集められた93名はいわゆる「人と話すことが苦手な人」が集められています。この実験の表現ではでは社会不安尺度のレベルが高い人を集めた実験になります。
社会不安尺度が高い!!と専門用語で言われてしまうと、社会不安障害のレベルを想像してしまいますが、とても重要で治療が必要なレベルの学生たちではなく、いわゆる「人と話すのが苦手」とか「会話やコミュニケーションに不安を覚える」というレベルが平均よりも上の人たちを対象にしています。つまり人前で話すのが苦手と思っている看護師と同じレベル感になります。
緊張しやすい人や社会不安を感じやすい人は、不安を感じればコミュニケーション能力が下がるのではないか?という仮説のもとにグリニッジ大学は実験をおこないました。具体的な実験内容は下記のようなものになります。
コミュニケーション能力に不安を覚える93名の対象者全員に「3分間スピーチを3人の前で行う」という実験と「3分間で初対面の異性と話し、出来るだけ相手を知る為に会話をする。」という2つの実験をおこないました。人前で話すのが苦手な看護師様も想像するだけで緊張してしまう実験ですね。対象者たちも同様に「人前で話す事」や「初対面の人と話す事」はかなりハードルの高い事になるのです。
この実験で分かったことは大きく2つありました。1つは人前で話すのが苦手と言っている社会不安尺度のレベルが高い社会不安を感じやすい人ほど、”そわそわ”してしまったり震えてしまったりと目で見てわかる行動がありました。つまり緊張を表すような行動は明らかに増えていました。
一方で面白い事にたとえ緊張や不安を表す行動が増えたとしても、言語表現や言葉の流暢さなどの社会的なパフォーマンス評価には影響がなかったのです!!
言い換えるのであれば、見た印象では「どうしてそんなにそわそわしてるのかな?もしかして緊張しているのかな?」と相手に思われたとしても、話している内容がわからないか?と言われればそんなことはなく、相手からしてみればコミュニケーション能力に問題があるとは感じていないという事なのです!!これって想定外の結論だと思いませんか?
人前で話すのが苦手と思っている看護師にはとても嬉しい話だと思います。つまり人前で話すのが苦手と自分自身で思い込んでいるだけで、実際には相手にちゃんと伝わっているのです。なぜなら今回の研究結果ではコミュニケーション能力が落ちる事もなければ、プレゼンスキルが落ちているわけでもないからです。
ではすべてが巡分満帆化と言えばもちろん損をしてしまっている事もあります。何で損をしているかと言えば、人は見た目が9割と言われるように、相手に話している身振り手振りやその仕草で「目が泳いでいたり」「そわそわしたり」「震えていたり」「自信がなさそうな表情をしていたり」と話している内容は関係なく、その話している仕草で、相手が「大丈夫なのかな?」と思ってしまうのです。相手に伝えている会話だけを考えれば緊張しやすい人も、そうでない人も同じことを喋っていれば、見た目で「説得感」や「話の上手さ」が評価されてしまっているだけなのです。つまり同じことを喋っているのであれば、堂々としゃべっている人が評価されるという事です。
事実で言えば人前で話すのが苦手と思っている看護師も、コミュニケーション能力自体がマイナスになっているわけではありません。それ以外のそわそわしている行動部分で、印象としての説得力が下がってしまうだけで、会話が下手だったり、コミュニケーション能力低いわけではないのです!
「堂々としゃべる事が難しいのですよ…」と思いますよね。緊張というのは一つには慣れの要素もあります。訪問看護ステーションや病院での会議でも、初めて利用者や患者のと話した時は緊張したと思いますが、2度3度と慣れてくれば、会議の場で話すことも緊張しなくなるでしょう。
そして忘れてはいけないのは緊張していたとしても、「看護師さん、もしかして緊張していますか?」と思われても心配ありません。なぜなら相手には自分の言葉がちゃんと伝わっていると考えれば、むしろ何も心配する事はありませんよね☆
研究者たちのコメントとしても、そわそわしてしまったり震えてしまうような不安行動をまず自分がしてしまっている事実を認識する事。そしてそれらをトレーニングすれば、人前で話すのが苦手という社会不安のレベルが高くても、十分にコミュニケーション能力を発揮する可能性があると伝えています。
何しろ社会不安で会話能力は下がらないのですが、安心できますよね。自信をもってコミュニケーションをとる事が大切と言えますし、相手に通じていないのであれば「緊張」や「苦手」が問題なのではなく、そもそもの言語能力に問題があるので、人前で話すトレーニングも大切ですが、相手にどうすれば伝わるのか?の言語能力のトレーニングする事が大切でしょう☆彡
特にこの堂々としゃべる事や、自信をもって喋っている風に見せる事にはテクニックがある為に相手にはどう見られるのか?を知っていれば、鬼に金棒です。仕事が出来る看護師に思われる方法も講義しているので、併せてこちらも読んでみてください。
訪問看護ステーションや病院で働いれば様々な医療関連の営業職の方との接点もあるでしょう。びしっとスーツを着こなして、堂々としゃべって、営業の人は凄いな!!と感じるかもしれませんが、まさに「堂々と」がポイントで、話している内容だけにフォーカスすれば伝えたい内容はシンプルで、誰にでも伝えられる事でしょう。もちろん営業の方の能力次第では大きな違いもありますが…
営業の方も新卒で入社した時から堂々と話せたわけではなく、緊張をして、失敗をしてそこからスタートしています。そして経験を積むことで緊張にも慣れ、日々のトレーニングもあり、堂々と人前で話すことが出来るようになっているのです。
特に営業職であればかならずロープレと言って、人前で話す事のトレーニングをしているケースが少なくないでしょう。何度も何度も実践練習をして、人前で話す疑似体験をしているので、緊張も少なく堂々と話すことが出来るのです。
つまり人前で話すことが苦手な看護師様も、まずは慣れる為に経験を積むこと。緊張していても、声が震えていても問題ありませんよ。なぜなら相手にはしっかり伝わっていますから安心してください。