”部下への相談”が管理職の意思決定を正しく導く2つの理由~女性中間管理職の問題解決の悩みを行動心理学が解決~

日々沢山の問題解決をしなければいけないのが管理職なんです

 

看護師の役職と言えば、「看護主任→看護師長→看護部長」のような流れが一般的ですよね。男性看護師が増えてきたとは言えども、まだまだ看護師様は女性の方が比率としては多いと思います。約92%が女性看護師だというデータになっております。

本日のポイントは女性中間管理職の問題解決/課題解決の悩みを解消したいと思います!!
中間管理職って本当につらいんですよww

なぜつらいのかと言えば!!現場からも様々な問題解決の依頼がきますし、上からも同様に問題解決の依頼がドバドバ来るのです。現場にも近いし、病院や訪問看護ステーションの経営層にも近いので、業務としては実は一番幅が広い可能性があるのがこの中間管理職であり、そして看護師/訪問看護師で考えれば女性中間管理職になるのです。

今回タイトルにも記載している「10分で解決」ですが、まさにその通りでしてwww
このコラムを読んでもらえれば、きっとその日から部下のマネジメントに活用出来たり、今抱えている問題解決の方法がパッと開けると思いますよ。「なんと意外な方法で!!」とか「おっ、こんな簡単な方法で!!」と思って頂けると思います。

転職活動という看護師様の問題を抱えておりましたら、看護師様に大人気のこちらのサイトをポップにクリックしてご相談ください。

本日の問題解決のアプローチはクリティカルシンキングやロジカルシンキング系の話ではなく、行動心理学からのアプローチになります。
それでは本日のポイントです。

本日のポイント

1:優秀な人材は時として孤独という罠に自ら陥る
2:現場で起きている問題解決の為の行動心理学教えます
3:看護現場での活用方法じっくり教えます

それでは授業のスタートです!!

1:優秀な人材は時として孤独という罠に自ら陥る

孤高の天才。。。
天才すぎて、誰も理解してくれないんだ・・・
だから一人でこの道を進むんだ・・・

なんてセンチメンタルに語られても組織で働く以上は、こんなこと言われても他の看護師さんは困っちゃいますよねwww管理職というのは、職位が上がれば上がるほど、孤独になるのは間違いありません。というのも、看護師/訪問看護師といえども業務内容が圧倒的に変わってくるからなんですね。

今までの「看護現場」という業務から、管理や経営がメインの業務になってくるために、内容的にも相談できる人が限られてしまったり、相談をする相手がいないと思ってしまう事が多いのです。「一部その通り!!」ではあるんですけどね。。。

そうなんです。これこそがまさに新米管理職が最初に陥る罠なんです。そして悲しい事にこの罠に自らはまりにいってしまうという・・・
そして優秀であればあるほどに、実はこの新米管理職が陥る罠、つまり管理職は孤独だというトラップにズブズブと深く深くはまってしまう可能性が高いのです。

具体的どいういことかといえば、職位が上がることでポップに相談できる相手が減ったと勘違いしてしまって、自分が抱えている悩みに対して誰にも相談せずに、自分一人ですべてを考え決めてしまう事が増えてしまうのですよ。

管理職者が孤独だと勘違いしてしまう理由

1:中間管理職たるや一般看護師と仲良くしてはいけない
2:中間管理職の悩みを一般看護師に相談しても理解してくれない
3:管理職になって、ちょっとだけ一般看護師を下に見るようになった
4:管理職自身が相談する事が自分の弱みを出す事だと思っている
5:相談する事で頭の悪い上司だと思われたくない

このような理由から管理職とメンバーとのコミュニケーションがドンドン少なくなってしまったり、究極的には全く相談することなく意思決定をしてしまうので、「本当は現場に物凄くフィットする施策」にもかかわらず、勝手に現場の事を全く理解していない独りよがりなダメな施策だと思われてしまうのですよね。

ではどうすればこのような事態は防ぐことができるのでしょう?

アンサーファーストで言えば、部下の意見やアドバイスを積極的に聞く事です。

特に女性管理職者が女性をマネジメントするときは、男性と女性は脳の作りが根本的に異なります。以前コラムで記載した「共感脳」になる為に、話を聞かれることが、その課題に関して意見を言った事で女性の部下を自負心を満たすことが可能となります。参考までにコチラもコラムのリンク張るので一読してみてくださいね!!

それっ!嫌われるよ、その伝え方!!~看護師の為のコミュニケーション講座~

そして誤解してはいけない超重要ポイントがあります!!

意思決定をみんなでするのではありません。意思決定はあくまで管理職がすべきです。

※この理由ものちに記載しますね。しかし意見やアドバイスをもらう事で、問題解決/課題解決の可能性は圧倒的に変わります。

看護師様の転職活動も同様に、一人で悩んでいてもなかなか答えが出せません。
話しながら色んな視点で「どこに転職すべきか?」を考えることで、後悔しない選択が可能となります。一人で悩まずにこちらから一緒に解決していきましょう

それでは過去の研究結果や具体例をあげて、次の章でよりイメージできるようにしていきましょう!!

 

2:現場で起きている問題解決/課題解決の為の行動心理学教えます

 

行動学者のパトリック・フランクリンの論文になるのですが、非常に端的に面白い事を記載していました!!

グループ内で協力し合いながら問題解決を図った場合の取り組みと結果は、平均的なメンバーが一人で行った場合を上回るだけではなく、グループで最も問題解決能力が高い人が、一人で行った場合よりも優れていることを示していました。

しかし、リーダーの経験や技術、素晴らしいと、グループの中で自分が一番上手に問題解決できると考えて、他のメンバーの意見を聞かない事が良くあります。

むむむ。。私の胸にもグサリと刺さりますwww
若い時や初めて管理職になった時は正直、グイグイと花が伸びて天狗になっていたと思いますwww
それが故に「私は優秀なんだ!!だから一人で解決できる!!」という思いも少なからずあって、アドバイスをメンバーに聞く機会も少なく、聞いたとしても「論破してやろう!!」となんとも不毛な時間を過ごしていたことを思い出しました。。。なんと幼稚だったんだw

そうなんです、優秀な人ほど、優秀だと思ってしまっている人ほど現場の意見やアドバイスを全く聞こうとしなくなってしまうのです!!

ちょっと違う例えもあるので、この方がイメージ湧くかもしれません!!

「クイズ99人の壁」ってご存知ですか?
フジテレビで佐藤次郎さんがMCをされているクイズ番組になります。

一般人・著名人を含む100人の参加者の中から選ばれた1名のチャレンジャーが、それを阻止しようとする99人のブロッカーを相手に自分の“得意ジャンル”でクイズに挑戦し、5問連続で正解すれば賞金100万円を獲得できるバラエティ番組になります。

得意ジャンルで勝負なんです。つまり専門家なのです!!みなさんなら何で参加しますか??私なら「B’z」と「スラムダンク」で攻めてみたいと思いますwwwB’zが好きな看護師様いましたら是非語りましょうwww

そしてこのクイズなのですが、専門家1人に対して99名で戦っても、専門家が勝てることは実はとっても少ないのです。「え、だって、得意ジャンルなんでしょ?」と思いますが、99人いると勝てないのですよ・・・99人はそのジャンルの専門家でもなんでもないんですよ。

結果として100万円獲得者は22名しかおらず、放送回数やチャレンジ人数を考えると、おそらくですよ(ここの具体的な数字はわからず申し訳ありません)10%前後しか専門家が勝つことはないのです。

つまり、一人の知識は複数人数の知識に勝てることはないのです。三人寄れば文殊の知恵とはまさにですね。

なので管理職になったからと言って、相談しないとか、アドバイスを求めることがなくなることは愚の骨頂なのです。もちろん「論破」も無意味ですw

予期せぬところから新しい問題解決のヒントが生まれたり、それを基にまた議論が活発化したりと、職位や年齢、性別に関わらず多様性の中でチームビルディングし相談しあう事が一番の問題解決/課題解決になるのです。

そして女性マネジメントの基本でもある「共感脳」を満たすための傾聴になるので、副次的に組織の満足度というのも高くなります。

管理職が相談なんて一切ないし・・・論破されまくりで楽しくないっす。。。って看護師様がいたら、私たちにお任せください!!素敵な管理職がいる病院や訪問看護ステーションで働きましょう。とりあえず情報収集と思ったらコチラからお問い合わせください

くどいようですが、「意思決定」は管理職がしてくださいね。みんなで決めたらただの多数決になってしまうので、あくまで課題に対する相談とかアドバイスをすることが重要になるのです。

では実際に看護現場どのように活かすべきなのかを次の章では考えていきましょう!!

3:看護現場での活用方法じっくり教えます

そもそも優秀なリーダー、つまりここでは中間管理職がなぜこのような罠に陥ってしまい、それほど成熟していないメンバーと協力した時の方がより良い問題解決になるのかを考えてみましょう!!

管理職でもメンバーに相談すべき2つの理由

1:1人が対応できる業務量というのは有限である時間の中では限られていますが、複数人数が協力する事により、業務を分担させることができる。

2:管理職1人で決めたことに関しては、不思議と瞬発的に反発したくなりますが、「意思決定に自分も参加した事実」あれば、「自分の意見を取り入れてもらえた」と思える

相談しあうという事は他のメンバーから、思考のプロセスが刺激されて、そこから新しいアイディアが出てきたりするものです。やはり一人では限界があります。

例えば看護花子さんがとある患者様の対応で悩んでいると相談を受けたときも、管理職である自分だけの意見を伝えるのではなく、みんなの意見を聞ける場を提供する事もまた重要になります。たとえば申し送りの時に3分だけでも、相談会という時間を設けてみるなども重要ですね。

また逆もしかりです。中間管理職である管理者が今後の干渉範囲における看護方針を決める時も、自分一人や自分自身よりもさらに上の管理職と決めるだけではなく、メンバーである看護師とも沢山話をし、意見やアドバイスをもらう事が問題解決/課題解決の重要なポイントになります。

がしかし!!すべてをみんなで話し合ったりって本当に現実的なのか?とかいう疑問もありますよね?

そうです、あくまで「意思決定」は度々になりますが、管理職がすべきです。意思決定まで全員でしてしまうと、多数決になってしまうので、病院や訪問看護ステーションの経営理念や看護理念に背いた楽な方になってしまう可能性が高いのです。

でも「せっかく相談にものったし、アドバイスをしたのに自分の意見が全然反映されないじゃん!!」と自尊心を傷つけてしまったり、意欲をなくしてしまったりしないか?と心配してしまうと思います。

この点に関しては、各メンバーの意見が意思決定に関して決定的な要因にならなかったとしても、結論に至る思考のプロセスの中でしっかりと考慮されていることを管理職者が明確に伝えておけば問題はありません。

いずれにしても、勝手に考えて、勝手に決めたと思われないように、議論の場を増やし、意思決定にもみんなの意見が参考になったという「感謝」を忘れなければ、そのチームは上手くいきますし、中間管理職が陥る失敗を防ぐことが可能になりますよ。

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