Q: まず、急性期病院で働いていた時のことを教えてください。

A: はい、大阪の急性期病院で看護師として働いていました。病院の規模が大きく、救急外来から集中治療室（ICU）まで、さまざまな部署を経験しました。急変対応や夜勤など、非常に忙しく、やりがいも感じていましたが、体力的にかなりハードでした。特に夜勤明けの日は、疲れがたまって家に帰ってすぐに寝てしまうことが多かったです。

Q: 訪問看護に転職しようと思ったきっかけは何ですか？

A: 主なきっかけは結婚です。結婚後、家庭との両立が難しくなり、夜勤ができない状況に。夫と過ごす時間を増やしたいと思う一方で、仕事を続けることも大切でした。そこで、ワークライフバランスを実現するために、訪問看護に転職を考え始めました。訪問看護なら日勤中心で働けると聞いて、これなら私にもできるかもしれないと思ったんです。

Q: 訪問看護に転職する際、何か不安はありましたか？

A: 訪問看護に転職する際、いくつかの不安がありました。まず、新しい環境での適応が大きな課題でした。病院とは異なる業務内容や働き方に慣れるのに時間がかかるのではないかという心配がありました。また、訪問先の患者さんとのコミュニケーションがうまく取れるかどうかも不安でした。一人で訪問するため、緊急時の対応や判断に自信が持てるかどうか心配でした。さらに、移動時間や距離も考慮しなければならず、体力的な負担も気になりました。しかし、訪問看護の魅力ややりがいも多く感じていたため、これらの不安を克服するための準備や情報収集を積極的に行い、転職を決意しました。

Q: 訪問看護を選んだ理由をもう少し詳しく教えてください。

A: 訪問看護を選んだ理由は、患者さんと一対一でじっくり向き合えることに魅力を感じたからです。急性期病院では、どうしても時間に追われてしまい、患者さんとのコミュニケーションが十分に取れないことがありました。訪問看護では、患者さんの生活環境を理解しながらケアを提供できるので、より個別的なケアができると思ったんです。

Q: 訪問看護の仕事を始めてから、どんな変化がありましたか？

A: 訪問看護を始めてから、生活リズムが大きく変わりました。まず、夜勤がなくなったことで、規則正しい生活が送れるようになりました。朝起きて、日中に仕事をして、夜には家族と過ごす時間を持てるようになり、心身ともに健康的になったと感じています。また、患者さん一人ひとりと深く関わることができるので、ケアの質も向上しました。特に、患者さんやそのご家族から感謝の言葉を直接いただけることが、仕事の大きな励みになっています。

Q: 訪問看護の現場で、特に印象に残っているエピソードはありますか？

A: 訪問看護を始めてすぐの頃、認知症の高齢女性を担当しました。彼女は自宅での生活を続けたいと強く望んでいましたが、家族のサポートも限られており、日々の生活に多くの困難を抱えていました。初めは彼女とのコミュニケーションがうまくいかず、どう接すればいいのか悩みました。しかし、毎日の訪問を通じて少しずつ信頼関係を築くことができ、最終的には彼女が私を「娘のように思っている」と言ってくれたんです。彼女の笑顔を見るたびに、この仕事を選んでよかったと心から思いました。

Q: 訪問看護と急性期病院の看護の違いについて教えてください。

A: 急性期病院では、医師や他の看護師と協力して患者さんの治療に当たることが主でした。治療のプロセスや急変対応が中心で、短期間で患者さんの病状が変化することが多かったです。一方、訪問看護では、患者さんの自宅での生活を支えることが主な役割です。長期的な視点で健康管理を行い、日常生活の中での健康維持や改善を目指します。また、訪問看護では、患者さんの家族とも密接に関わることが多く、家庭全体を支えるケアが求められます。

Q: 訪問看護の仕事でやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか？

A: やりがいを感じる瞬間は、患者さんやそのご家族から感謝の言葉をいただいた時です。急性期病院では、患者さんの回復が目に見えて分かることが少ないですが、訪問看護では、長期的に患者さんの生活の質が向上するのを実感できます。また、患者さんが「あなたが来てくれると安心する」と言ってくれると、信頼関係が築けたことを感じ、非常に嬉しいです。

Q: 訪問看護での1日のスケジュールはどのような感じですか？

A: 訪問看護の1日は、朝の報告会から始まります。その日の訪問スケジュールや患者さんの状況を確認し、必要な物品を準備します。その後、車や自転車で各家庭を訪問し、ケアを提供します。訪問ごとに記録を取り、次の訪問に備えます。昼食は移動中に取ることが多いですが、自宅に戻る時間もあります。午後も同様に訪問を続け、夕方には事務所に戻り、記録の整理や報告を行います。1日が終わると、翌日の準備をして帰宅します。

Q: 訪問看護の現場で感じる大変なことは何ですか？

A: 訪問看護の現場では、急な予定変更や対応が求められることが大変です。患者さんの体調が急変したり、家族の事情で訪問時間を変更しなければならないことがあります。また、一人での対応が基本なので、緊急時には迅速な判断と対応が求められます。そのため、自己管理とタイムマネジメントが非常に重要です。

Q: 訪問看護の現場での成功体験を教えてください。

A: 成功体験として印象に残っているのは、重度の糖尿病を患っていた患者さんのケアです。彼は長年の生活習慣が原因で、入院が必要な状態でしたが、自宅での生活を続けたいと強く希望していました。訪問看護を通じて、彼の食事管理や運動のアドバイスを行い、定期的な血糖値のチェックを続けました。半年後、彼の血糖値が安定し、病院の主治医からも「自宅療養が成功している」と評価されました。この時、訪問看護の力を実感し、非常に嬉しかったです。

Q: 訪問看護の魅力はどんなところにありますか？

A: 訪問看護の魅力は、患者さん一人ひとりとじっくり向き合えることです。病院では時間に追われることが多いですが、訪問看護では患者さんの生活環境を理解しながらケアを提供できるため、より個別的で質の高いケアが可能です。患者さんやそのご家族との深い信頼関係を築けることも大きな魅力です。彼らから直接感謝の言葉をいただけると、やりがいと充実感を感じます。

さらに、訪問看護では自分のスケジュールを調整しやすく、ワークライフバランスを取りやすいのも魅力の一つです。規則正しい生活が送れるため、プライベートの時間も大切にできます。また、患者さんの在宅療養を支えることで、地域社会に貢献できるという社会的な意義も大きいです。

訪問看護は、看護師としてのスキルを活かしつつ、新たな挑戦ができるフィールドです。患者さんとの温かい交流や、やりがいを感じられる仕事を探している方にとって、訪問看護は非常に魅力的な選択肢です。一緒に新しいステージで活躍しましょう！

Q: 訪問看護に転職してからのスキルアップについて教えてください。

A: 訪問看護に転職してから、スキルアップのために様々な取り組みを行っています。まず、在宅医療に関する研修や勉強会に積極的に参加しています。特に、認知症ケアや終末期ケアに関する研修は非常に役立ちました。これらの知識は、日々の訪問看護で直面するさまざまな状況に対応するために不可欠です。

また、訪問看護師としての実践的なスキルを磨くために、先輩看護師との同行訪問を通じて現場での経験を積むことも大切です。同行訪問では、具体的なケアの方法や患者さんとのコミュニケーションの取り方を学ぶことができ、自信を持って独り立ちするための準備が整います。

さらに、訪問看護は一人での対応が多いため、自己管理やタイムマネジメントのスキルも向上しました。計画的に訪問スケジュールを組み立て、効率的にケアを提供することで、患者さん一人ひとりに十分な時間を割くことができるようになります。

訪問看護の現場では、常に最新の情報を取り入れることが求められるため、専門書やインターネットを利用して自己研鑽を続けています。また、訪問看護師同士の情報共有やケーススタディを通じて、実践的な知識と技術を磨くことも大切です。これらの取り組みを通じて、日々のケアに反映し、より質の高い訪問看護を提供できるよう努めています。

Q: 訪問看護の仕事を続ける上で、どんな工夫をしていますか？

A: 訪問看護の仕事を続ける上で、自己管理を徹底しています。特に、体調管理とメンタルケアは重要です。規則正しい生活を心がけ、十分な休息を取るようにしています。また、仕事のストレスを溜めないように、趣味やリラックスする時間を大切にしています。同僚や上司とのコミュニケーションも積極的に取り、情報共有や相談ができる環境を作ることも大切です。

Q: 訪問看護の将来について、どのように考えていますか？

A: 訪問看護の需要は今後ますます増えていくと考えています。高齢化社会が進む中で、自宅での療養を希望する患者さんが増えているためです。また、医療技術の進歩により、自宅でも高度な医療ケアが受けられるようになっています。訪問看護は、地域医療の一環として、ますます重要な役割を果たすでしょう。私自身も、訪問看護師としてスキルアップし続け、地域の健康を支える存在でありたいと思っています。

Q: 訪問看護を考えている看護師さんへのメッセージをお願いします。

A: 訪問看護を考えている看護師さんへ。新しいキャリアに対する不安や悩みを抱えることは自然なことです。私も急性期病院から訪問看護に転職する際、多くの不安を感じていました。しかし、実際に訪問看護を始めてみると、患者さん一人ひとりと深く関わり、彼らの生活の質を向上させることができるこの仕事に大きなやりがいを感じています。訪問看護では、家庭環境を理解し、個別に対応することで、より患者さんに寄り添ったケアが提供できます。

もし訪問看護への転職を考えているなら、まずは訪問看護求人JOBSに相談してみてください。私自身もこのサービスを利用して、たくさんの情報やサポートを受けることができ、不安を解消できました。訪問看護求人JOBSでは、訪問看護に特化した求人情報が豊富に揃っており、あなたの希望やライフスタイルに合った職場を見つける手助けをしてくれます。また、転職に関する疑問や悩みについても、専門のキャリアアドバイザーが親身になって相談に乗ってくれるので安心です。

新しい環境に飛び込む勇気が必要ですが、その先には自分に合った働き方が待っています。訪問看護は、患者さんと深く関わり、地域に貢献できる素晴らしい仕事です。あなたのスキルや経験を活かしながら、充実したキャリアを築くことができるでしょう。一緒に頑張りましょう！