【コラム限定】訪問看護への転職成功の方法㊙テク~心理学的に選択肢は3つに絞ると後悔がない~

選択肢が多すぎてもダメ?選択肢の多すぎる看護師の転職活動は失敗します。

 

転職活動をしていて訪問看護求人を探している、看護師/理学療法士にとって凄く衝撃的なスタートですね。「えっ、だって看護師が転職成功するなら、絶対に求人の選択肢が多いほうが良くないですか?」と感じてしまいますが、得てしてそう上手くいかないのがこの、看護師様の転職なんですよね。

転職活動を成功させたいからプロに任せてみる。これ本当に我ながら重要だと思いますが、今日はそんな看護師様の転職活動を成功させるコツを教えていきたいと思います。

1:まずは調査!!通勤圏内に訪問看護ステーションは?病院は?

今の環境を辞めて、転職活動するぞと転職活動をするときに、思い浮かべることは「次はどのような環境で働きたいか?」になるでしょう。看護師/理学療法士によって様々あると思いますが、「訪問看護ステーションで働きたい」という施設形態の希望もあれば、「年収が500万以上の所で働きたい/休みが多いところで働きたい」などの働き方の希望条件もあるはずです。

それでは、まず質問してみましょう。転職活動中の看護師/理学療法士が許容している通勤距離圏内にどれくらい病院・訪問看護ステーションがあるか知っていますか?実はこれを意外と知らない方が多いのですよ。「そんなの知らなくても転職活動はできませんか?」と感じてしまいますが、これこそまさに転職活動の落とし穴になるのです

まず転職しようと思ったら、どれだけ自分自身の母数/選択肢があるかを知るところから始めましょう。そもそも病院や訪問看護ステーションのような医療施設は数に限りがあり、無限にあるわけではありません。そして都道府県ごとにその数は大きく異なります。

そして看護師の求人市場というのはスピード感が早く、この間あった求人が数日でなくなる事もよくある話です。選択肢が他にもあるのか?待つべきなのか?決めるべきなのか?を判断するためには、自分が転職活動する通勤エリアにどれくらい訪問看護ステーションがあるのかを知ることがとても大切です。

これらをしっかりと知っていれば人材紹介会社に騙されて入職してしまった…なんて悲しい事態は少しは避けることができます。

極端な例になりますが通勤可能圏内を30分だとして、100件訪問看護ステーションがあれば選択肢が多くて幸せか?1つしかなかったから不幸かと言えば、全然そんなことはないので安心してください。

選択肢の数と、看護師様の転職活動の成功可能性は相関しないので安心してください。まさに今回の講義にも当てはまるのですが、むしろ失敗するときは求人がありすぎた時なんですよ。転職活動を成功させるためには、自分自身が転職の条件にしている希望の選択肢を絞る事になります。くわしく次の章で説明していきましょう。

2:選択肢が多すぎると心理学的には実は後悔しない選択ができない

 

100件訪問看護ステーションや病院があったら確かに選択肢は広そうですがここで質問です。この100件ある求人の中から自分自身が転職すべき求人は何件あるかわかりますか?実はこれ、とても難しい問題なのです。

そうです。選択肢が多いということは、考えることが圧倒的に増えることとイコールなのです。もっと言えば情報収集をしなければいけない選択肢が100件あることになります。現実的に今の業務を対応しながら、看護師/理学療法士が情報収集をすることはとても困難なのです。そこで転職活動のポイントになるのが、選択肢が多い場合は「選択肢を3つ程度」まで、まずは絞ることが重要になります。

つまり、「自分が今回の転職で重視する条件を3つ」や「絶対に転職したくない条件を3つ」を明確に決めて、選択肢を減らす作業をする方が、しっかりと情報収集ができ、看護師/理学療法士が働くべき訪問看護ステーションが明確になるのです。

とても勇気が必要な意思決定かもしれませんが、絶対に転職したくない条件の求人を眺めていても、求人数は増えているような気がするので、ちょっと安心してしまいますが、理想の訪問看護ステーションを探すことにはならないのです。選択肢にある病院や訪問看護ステーションの求人が自分自身の希望と合致しているのか?これらを考えながら、選択肢をまずは減らしていくことが、実は後悔と失敗のない転職につながります。

 

〜選択肢が少ない方が良い意思決定ができる理由〜

 

ずばり結論を言えば、人間は意思決定疲れを起こすと正しい判断ができなくなってしまうのです。つまり選択肢が多いことによって、正しい選択ができなくなってしまうということです。コロンビア大学とスタンフォード大学の共同研究で、選択肢の量と満足度を調べた研究があります。これを例に説明していきましょう。

実験としてはとってもシンプルで、新車購入時に付けられるオプションの数で満足度がどう変わるかという実験です。購入者を4つのグループに分けて実験してみました。実験のグループをざっくりとここでは記載しておきますね。

4つの購入者グループ

① オプションが4種類あるグループ
② オプションが13種類あるグループ
③ オプションが25種類あるグループ
④ オプションが56種類あるグループ

さあ問題ですよ。どのグループが一番満足度が高かったと思いますか?

答えは出ましたか?

正解は実は……1番なんですよ。「え、選択肢が沢山ある方が絶対いいじゃん」って思いませんか?実際私もそう思っていました。これと同じことが看護師/理学療法士の転職活動でも起きると思うとぞっとしませんか?

オプションが沢山あると聞くと胸が躍りますし、オプションが少ないと聞くと、なぜだか不思議とがっかりした気持ちになりませんか?しかし選択肢が多いというのは圧倒的に「疲労感」が出ます。これこそまさに意思決定疲れになるのです。つまり悪い言い方をすればこの「疲労感」に付け込んで、営業マンの思い通りのオプションを導くことも出来るいうなんとも恐ろしい裏の結論もあるのですよ。

実はこの意思決定疲れば、看護師/理学療法士の身近にもあるのです。コンビニに行ってコーヒーを飲もうと思ったときに、30種類のコーヒーの中から選ぶとなると、「何を買えばいいのかわからない…」となりませんか?逆に3種類しかなければ「この中から決めよう!」とすぐに意思決定できるでしょう。

選択肢が多いとき看護師/理学療法士も「砂糖の量は?」や「ミルクの量は?」など、自分の希望の合わせて選択肢を減らす作業をしているはずです。看護師/理学療法士の求人探しもまさにこれと同じなのです。

看護師/理学療法士の求人が沢山あるから、良い訪問看護ステーションで働けるのか?と言われれば、一概にそうだとは言えません。悪い転職会社に引っかかってしまったら、逆にこれを利用されて、疲労困憊の中、自分の意図しない転職先の病院や訪問看護ステーションに就職してしまっている可能性があります。

ですので、選択肢が多いならば、自分の転職希望条件にあわせてまずは選択肢を減らすところからスタートし、「疲労疲」を起こさない環境をまず作っていきましょう!

3:看護師様の転職成功の為の後悔しない選択の方法教えます!!

 

さあこれから訪問看護ステーションに転職しようと思っている看護師/理学療法士の皆様。その転職活動を成功に導きましょう!!特に気をつけなければいけないのは選択肢が多すぎる時です。

もしも30分圏内に50の訪問看護ステーション求人あるのであれば、まず自分が転職する希望条件で「一番大切にしているもの」が何かを考えてみてください。

30分って思ったけど、子供がいるからもっと近いほうが良いな。よし、15分にしてみよう!!これだけで50求人が、20求人や10求人まで減らすことが出来ます。これだけでも選択肢を絞ることができ、希望条件にあう求人の純度を上げることができているのです。

でも削ってしまった15分~30分の求人で自分に合うところがありそうだな…「年間休日数はやっぱり120日は必要だな。」もしこのように感じるのであれば、一番大切な条件は「距離」ではなく「年間休日数」になるので、30分圏内で120日以上の年間休日数がある求人に絞れば良いのです。

ザクッと削って問題ないぞ!!と思う条件でまずは選択肢を絞っていきましょう。看護師/理学療法士の転職希望条件が2つ3つになれば、経験上ですが看護師の求人選択肢は0~5求人くらいまで一気に減らすことができます。

ですので、選択肢を減らし残った求人が、まさに希望を叶える可能性が高い求人であり、その中から選ぶことが看護師/理学療法士にとってベストな転職先になります。もしも求人の数がゼロになってしまうのであれば、何か条件を削ったり変えてみましょう。全てを叶えることができる転職先はがあれば良いのですが、希望が叶わないときは少し条件を変えてみる必要があります。求人がないものはないので、求人がある中でベストの事業所を選ぶという意識を持ちましょう。

例えば「自宅から徒歩5分」×「年収500万」×「土日祝休み、年間130日以上の休み」この条件で看護師/理学療法士が望む訪問看護ステーションの求人がないのであれば、条件をどれか削るか変えることを意識しましょう。

くどいようですが、求人がないものはないのです。この意思決定のためにも「市場をする=自分の通勤圏内にある訪問看護ステーション数を知る事」が納得感を醸成するためにも重要になるのです。どれだけ待っていても、あまりに市場と希望条件の乖離がある場合は、5年たっても10年たっても、求人が出てくることはありません。

それは訪問看護ステーションも数が限られている中で探さなければいけないので、自分の条件を変えるしかありません。この行動を理解し、素早く行動をする事もまた転職活動を成功させる大切なポイントになりますね。

「自宅から徒歩5分」×「年収500万」にしたら求人が1つありました!!そしたらそれが選択肢としてはベストですね。

もしもその求人が訪問看護ではなく、特養だったとしましょう。私、施設ではあまり働きたくないな…もしもそう思うなら、希望の条件に「施設形態」が入ってい来るので、この母数がそもそもどれだけあるか?ここからまたやってみるのがいいですよ。この繰り返しをすれば、自ずと正しい転職先が見えてきます。

しかしこれらを考えると「現職が忙しい中自分一人でできるかな」と不安になってしまいませんか?その為に私たちのようなキャリアデザイナーがいるので安心してください。選択疲れを起こさないようにそして、納得して転職できるようにしっかりとサポートしますよ。

看護師/理学療法士のお仕事探しに悩んだら、気兼ねなくお声がけください。

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