【5分で出世】評価されたければ過ちを認めよ!!~看護師の為のハッピー心理学~

他責発言は評価を下げる!!

とある看護部での看護部長と新人看護師の会話

看護部長:「どうして患者様にあんな失礼な対応しちゃったの?」

新人看護師:「いやー違うんですよー!!丁寧に話そうと思ってたんですけど、患者様がなんか私に突っかかってきちゃったから・・・私だってかなり我慢してたんですけど。あんな言葉使いだったら丁寧に対応なんか出来ないですよ!!」

看護部長:「それって自分には何にも非がないと思っているって事?」

新人看護師「別にそんなわけじゃないですけど、じゃあどんな態度で来られても、こっちは丁寧にしろって事なんですか?普通に考えたら向こうが悪いですよね?じゃあ私が悪いですよね。はいはい、すいませんでした。」

看護部長:「本当に自分が悪いと思っている?そんな謝り方ありますか?」

新人看護師:「悪いと思ってるから謝ってるんですよ!!謝っているのにそんなこと言われるなんて・・・じゃあどうすればいいんですか!!」

いやー地獄絵図ですね・・・ドキドキが止まりませんw

皆様どう思いましたか?看護師/訪問看護師の皆様?

看護部長の伝え方が悪いですか?それともシュガー社員とでも言うべきあまーい新人の態度が悪いと思いましたか?そうです。これこそがまさに本日のテーマである他責思考になるのです。

こんな他責思考な看護師様に出会ったことはありませんか?これは以前、とある500床クラスの大病院の看護部で、私がデータ分析をカタカタしていた時の看護部長と新人看護師さんとの会話なんです。。。

データ分析をするタイピングの手がガタガタと震えましたwww冷汗がタラーッと垂れるほど、それはそれは恐ろしい状況でした。。。。

少なからず自分自身が上司になったり先輩になったりすると、こんな後輩看護師や部下の発言はありませんでしたか?逆に新人看護師様からしたら「なんでこれで怒られるの?」という気持ちになったこともあると思います。相手が悪いのに謝らなくちゃいけないの?って思う時もあるでしょう。

過去に「嫌われる伝え方」というコラムを書きましたが、今回は出世する事ができない伝え方というのにフォーカスしてみたいと思います。嫌われる伝え方もお時間あれば是非読んでみてくださいね。

それっ!嫌われるよ、その伝え方!!~看護師の為のコミュニケーション講座~

犯罪が増えた看板の理由はなんだ?”伝え方”でこんなに変わる人間関係を改善するポジティブ効果~

本日のテーマは「出世する伝え方」にフォーカスしてみましょう!!
え方ひとつで「この子は未来の看護部長候補!!」となるときもあれば「この子は本当に反省しない子だよね・・・」と評価をズドーンと圧倒的に下げてしまう時があるのです。
さてさて、この印象の違いはどこから来るのか?本日も過去の研究事例と共に考えていきましょう!!

もしも評価されない部署に配属になってしまったら、評価基準がしっかりしている病院や訪問看護ステーションで働きましょう!!こちらから理想の求人探しの相談可能です。お仕事探しのサポートを経験豊富なキャリアデザイナーがサポートします!!

 

それでは授業のスタートです!!

1:過ちを認めることが実は評価されるのです

自らの過ちを認めるというのは、ビクビクしてしまうくらい怖いですよね。国や文化によっては「過ちを認める=訴えたら勝つ」みたいな方程式になってしまう場合もあるので、うかつに過ちを認めることが出来ないというのも日本国外だったらあるでしょう。

がしかし、一旦このコラムも日本人向けに書いておりますのでまずはその前提でwww

自らの過ちを認められないというのは、究極的には自己成長をピタッと止めてしまいます。人間というのは課題があるからこそ、グーンと成長できるのです。

例えば看護学生だった時を思い出してみてください。看護学校でテストがあったと思いますが、テストで間違えるという事は、そこを覚えたり改善すれば同じ間違いをしないという事なのです。つまりテストというのは決して相対評価だけに使うものではなく、自らの弱点を知る大切なツールなのです。

間違いがありそれをちゃんと認めて勉強するからこそ成長するのです。なので「テストで間違っちゃったけど、勉強しなくていいやー」と現実に目を背けてしまえば、グルグルとまた同じ過ちを繰り返し、その時点で成長はピタッと止まってしまうのです。これは悲しい。。。

基本的には日々の看護業務の中でも、「どうすれば看護師として成長できるか?」を考えればテストの例と同じなんですよ。看護業務中にミスをしてしまったけど認められないという事は、看護部長や先輩からしてみれば「命を扱うのに、看護師として成長する意思がない!!」と思われてしまうのです。

社会科学者のフィオナ・リーの説では「失敗の原因を組織の内部に求めることは(自社が悪いと認める事ですね)、一般的なイメージだけではなく収益の点から見ても有利に働く」と伝えています。

例えば病院や訪問看護ステーションで何かしらのミスをしてしまったとしても、そのミスの原因は自分たちにあるとアウトプットする事で、その組織は将来設計をきちんとして、自らのミスを認められる勇気を持ち、そして医療者としての成長や看護師としての成長をしようとする意思があるとみられ評価されます。

つまり自責思考のアウトプットはミスの原因となった点を「きっと改善してくれるだろう!!」と前向きに考えていただける可能性が高いということなのです。

実際にこのように見られるのか否か!!これをまさにリー先生は実験してくれました。これまた面白い実験でした。実験内容は以下の通り。

リー先生の「他責」と「自責」により他人の評価実験内容

1:架空の会社の前年度業績不振の原因を説明した年次報告書を2種類用意する
2:参加者たちにどちらか一つのみを読んでもらう
3:どちらの年次報告書を読んだ方が評価が高いかアンケートを取ってみる

報告書は下記の2つを作成しました。看護師/訪問看護師の皆さんも是非「報告書A/報告書B」どちらの方が印象が良かったかを考えてみてください。

報告書A

本年度の予想外の収益減少は、主に昨年に下されたいくつかの戦略的判断によるものである。直接的には、新たな企業買収と、新薬数種を国際市場へ投入するという決定が、短期的な収益減少を招いた。また経営陣は、国内外で生じた厳しい状況に対する備えが不十分だった。

報告書B

本年度の収益減少は、主に予想外の国内外の景気悪化と国際競争の激化によるものである。こうした厳しい市場環境が直接的に影響して、短絡的な売り上げが落ち込み、主力の薬剤市場投入が難しくなった。この予想外の状況は政府の法案が原因であり、我々には全く制御できない問題であった。

この2つの報告書を読んでみてどのような印象になりましたか??
看護師の皆様もしもこんな報告書を2枚みたらどちらの方が評価が高いでしょうか?

そうなんです!!こちら実際の結果になりますが、「報告書A」を読んだ人は「報告書B」を読んだ人よりも、圧倒的にこの企業を好意的に捉える結果になりました。

報告書Aは自分たちが悪いと認めている自責思考。報告書Bは外部環境が悪かったと周りのせいにしている他責思考。ですよね?

もしも自分の部下の看護師や新人看護師で「この子わかってないなー」と思う時があるのであれば、この報告書をバシーっと両方見せてあげるといいかもしれませんよ。

「あなただったらどっちを選ぶ?」というのとセットで「あなたの報告は報告書Bで常に他責なんだよ。」と教えてあげることもまた看護師としての成長につながりますよ。

こんな素敵な看護師の先輩がいないの。。。と思ったりすでにこれらが出来ている病院や訪問看護ステーションで働きたいと思ったら、理想の求人検索をこちらから一緒にしてみましょう!!

このような結果が心理学的にも検証されておりますが、さらにこの結果を深くそして長く研究した結果も出ているので、次の章でそこもお伝えしてきますね。

2:防止策まで考えれば、さらに評価されるのです

他責思考というのはズドーンと評価を下げるというのが、十分にわかって頂けたと思います。日々の看護業務の中でも、自分の発言は他責になっていないかな?を十分に注意して頂ければ、看護師としての評価にも副次的に上がってく事につながっていきます。

さらにさらに、もっともっと評価を上げたい!!そんな看護師様に朗報ですwww

この実験にはさらに続きがありました。その継続研究の内容は、さらに14の企業の過去21年分の報告書の中から「報告書」の記述を何百も集めたそうです。これは凄い!!

その報告書の中での「失敗の原因を他責にしているのか」OR「自責にしているのか」を事細かにチェックしていきました。そこ研究結果はとても面白いもので失敗の原因を内部要因としてとらえている企業、つまり自責思考の企業の株価は1年後の株価が高い事がわかりました!!

「ぬお!!素晴らしい!!」でもここまでわかっていて、当たり前に成果が出るのであればどうしてどこの企業も出来ないのでしょうか?ミスが起きるととっさに「この場を乗り切ろう」という思考が働いてしまうのが人の性。。。

しかし他責思考は短期的には上手く逃れられるかもしれませんが、結果的には良い結果を招きません。

そうなんです、圧倒的に自責思考にした方が良い2つのポイントがあるのです。

自責思考にした方が評価が上がる2つの理由

1:他責思考の問題解決は、周りのせいにしているので自分自身の力ではどうする事もできないと言っているようなものなので、その問題解決方法自体意味をなさないし効果がでないと思われてしまう。

2:短期的には上手く逃れられるかもしれませんが、中長期で見ていけばやはり現実はそんなに甘くなく、結果そのミスをより露呈してしまい、注目の的、非難の的となってしまい、「隠ぺいしたのではないか?」とさらにあらぬ疑いまでかけられてしまう。

解決策をセットで考えれば評価が上がるのですが、その解決策が自責思考になっていれば評価が上がりますし、他責思考になっていれば上記のポイントから評価は逆にさがってしまうのですよね。

自分自身がどうやって改善していくか、ミスをなくすことが出来るのかという解決先までセットで伝えられればそれはもう評価はうなぎのぼりですよね!!

自責思考で伝えていると思っているのですが、ちゃんとした評価をされない場合は、病院内での考課システムが悪い場合もあるので、正しい評価をされたい!!と思うのであれば、考課がしっかりしている病院/訪問看護ステーションの求人を一緒に探してみましょう!!

自分の非を認めることが出来ない他責思考は「責任逃ればかりしている人」とみられてしまいます。十分に注意してみましょう!!

では実際の看護現場で看護師として評価されるためにはどのようにすればいいのか?これを次の章で考えてみましょう。

3:看護現場で過ちを認めて防止策を伝え評価されるにはどうすればいいか?

自責思考って簡単なようで実は凄く難しいのです。自責思考を身に着けるためには日々「自分の何を改善すれば成長できるのか?」を考える必要があります

例えば患者様や利用者様とトラブルになってしまったとき、「あの人が悪い!!」と考えるのではなく、「自分の何が至らなかったのだろう?」と主語を必ず自分にすることが大切です。自分自身の対応が完璧であれば患者様も怒ったりはしませんよね?

自分以外の第三者を満足させることが出来ないときは常に自分自身の成長のノビシロがあると考えるようにしましょう。

採血の時でも、褥瘡処置の時でも、投薬指示の時でも、ベッドサイドでも・・・たくさんたくさんある看護業務の中で、関わる全ての人を満足させることができなかったら、「自分自身の知識や行動で何が至らなかったのだろう?」って考える癖をつけてみましょう。

おすすめは自分の改善できるポイントを文章で書いてみる事ですよ。文章で書いて後から見てみると、俯瞰で自分の発言を確認する事ができるので、その時は自責思考だ!!って思っていたことも「あれれ??これってめっちゃ人のせいにしてるやん!!」というのも見えてくるのですよ。

100人いたら100人の満足なんてそんな理想は難しい!!

これは間違いないですw難しいですwでも難しいからこそ目標にすべきなのです、100人名たら10名満足させる!!ではこれは価値がないですし成長の伸びしろがなくなってしまいます。

高い目標を持ち、自責思考から看護師として成長する事こそが看護師としての評価をあげる必勝法になります!!

がんばっている気がする・・・自責思考な気がする・・・でもなんか上手くいかない・・・そんな時は環境を変えることが良いですよ。というのもそりゃ人間ですから、どうしても上手くいかない時や環境というのはあります。ストレスを抱えたままで働くことは自分自身の命を削ってしまうので、自分に合う病院/訪問看護ステーションの求人をこちらから探していきましょう!!

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