上司部下の人間関係がストレスで転職したのに……

早くやめちゃえ。そう思っていた先輩看護師。今は感謝。

あの人と合わない。あんな人辞めちゃえ。それが叶わなかったから転職しました。
そんな看護師のお話を聞くことができました。

何をしても口うるさい上司。
こっちの意見なんて何にも聞いてくれない。
いつもドライで本当に嫌いだった。

同僚ともそんな話ばかりで盛り上がっていたし、同僚も私が上司だったらどれだけ嬉しいかと言ってくれていました。
もちろんそんな思いは簡単に叶うことはありません。会社は何を見ているんだろう。もう我慢できない。

だから私は転職しました。
私が今までしてきたこと、私が思っていること。それらを素直に伝えたら管理職としての採用が決まりました。

私ならできるはずだ、私ならあの上司みたいな失敗は絶対にしない。そう思って入職した訪問看護ステーション。
不安もありましたが、それ以上に期待を持っていました。ですが、そんな期待はすぐに消えていきました。

きっと私が同僚だったら言うことを聞いてくれていたのに、上司となったら急に私の声には耳を傾けず。
また役割も変わったため、求められることも経営視点に変わってきました。
私も色々な経営を勉強し、経験させてもらったため、気が付いたら部下の発言のレベルの低さに気が付くようになり、無意識に厳しいことを言っていたかもしれません。
逆に部下から厳しいことを言われると自分の意見がぶれていくことがわかりました。

その姿をみて、部下の信用をなくしました。

毅然と対応することができればどれだけ楽か。自分が強くなれたらどれだけいいのか。誰に相談していいのかわからない。
ふと涙が出そうになったとき、頭に浮かんだのは大嫌いだったあの先輩看護師。
いつも話を聞いてくれないんじゃない。自分の芯をしっかり持ってくれていたんだ。
口うるさいんじゃなくて私に成長の機会を与えてくれていたんだ。

そう思ったら、いてもたってもいられなくて……気が付いたら先輩に連絡していました。そして私が今まで先輩に思っていたことを伝え、自分自身の今置かれている環境を伝えました。
その時くれたアドバイスは、きっと今まで言われていた「くちうるさい言葉」だった思います。
でも一切そんなこと感じることはありませんでした。
今でもその先輩には頼りますし、そのアドバイスのおかげで今までよりも良い環境を作ることができたと思っています。

素敵なお話ですよね。

転職をすれば、今以上のパフォーマンスや処遇になるケースは多々あります。
しかし、逆の事だって起こる可能性があるのが転職の世界です。
自分自身が今できること、今後やりたいこと。様々な事を考えながら冷静に、かつ大胆に行動する必要があるのが転職活動です。
もしかしたら冷静な意見は転職希望者にとってみたら、気持ちの良いものではないかもしれません。

それでも事実を伝え転職したいと思うのであれば、それは進むべきタイミングかもしれませんね。さあ今どんな状況に置かれていますか?
ほんの少し考えてみたら、胸がスッとするかもしれませんよ。

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