その仕事断りましょう!!ゲーム理論に学ぶ自由を勝ち取る「脱・好かれたい病」

お願いされると断れない・・・「好かれたい病」を抜け出そう!!

”断り上手な看護師”になる。実はこれは普段の看護業務の中でも大切な事で、自分自身のストレスが実は断れない事からきているケースも少なくありません。例えばこんなケースは普段の看護業務中にありませんか?
嫌われるのが嫌な看護師の依頼されると困っちゃうあるある

先輩看護師:「ごめーん、今週の夜勤変わってくれない?」
私:「あ、う、えーと・・・(いい人だから悩んでいます)」
先輩看護師:「お願い、お願い!!他に頼めなくて、なんとかお願い!!」
私:「え、じゃあ、変わります。(断れなかった・・・)」
先輩看護師「やったー!!ありがとうね!!」

何も考えない即決看護師の依頼されると困っちゃうあるある/その2

先輩看護師:「ごめーん、今週の夜勤変わってくれない?」
私:「いいっすよー!!(即決)」

これはちょっと極端な例かもしれませんが、ズケズケと依頼されると断れないって事ありませんか?”断り上手な看護師”になれなくてイライラした事はありませんか?依頼に対して特に考えないでズバッと即決で回答したりしていませんか?いきなりですが看護師/訪問看護師様に質問です!!

1:1日の業務の中でどれくらいの頻度で「断り」をしていますか?
2:依頼を受けてイライラしてしまう頻度はどれくらいありますか?

実際に何かを依頼されて「その依頼、やりますよ!!」と言った事に対して、どれだけのスピード感を持って対応できるかと言えば、行動するまでに実は時間がかかってしまったり

そして一生懸命依頼された事をやったにも関わらず、依頼した本人は意外とそっけない感じで「あああ、ありがとう(あれー逆にこんなに時間がかかるの的な思いが見え隠れw)」してたりと、あの努力はいったい何だったんだ・・・とシクシク枕を濡らす羽目にw

「好かれたい!!」って思いはそこまで強くなく依頼を対応したとしても、”断り上手な看護師”になれなかったために、時間も使うしイライラするし・・・

前置きが長くなってしまいました本日のテーマはコレ!!”実は「好かれたい病」は損をする!!”つまり”断り上手な看護師”になる!!を撤退解説していきたいと思います!!

以前も看護と数学の関係性を話したコラムを書いたので是非こちらも読んでみてください。

【5分で解決】数学的に成功する転職先選択の方法はこれだ!!“結婚問題”から考える看護師の為の数学教室

そして業務の中で信頼される看護師になるにはどうすれば良いのか?を今日のコラムでは語っていきたいと思います!!

それでは授業のスタートです!!

本日のポイント

1:「好かれたい病」は損をする!!
2:双方メリット、意思決定の為のゲーム理論って何だろう?
3:自由を勝ち取る意思決定の方法はなんだ?

1:「好かれたい病」は損をする!!

人から依頼される仕事ってすっごいすっごい厄介なのですwwいきなりなんだ!?と思うかもしれませんが、よほどの業務設計ができていない限り、いきなり人の仕事を第3者が対応するって実は、しっかりやろうと自分自身でその業務を対応するよりも「圧倒的な引き継ぎ工数」が本来はかかってしまうのです。

がしかーし!!なぜか上司やすぐに依頼をする人の特徴としては「これくらいの業務だったらパッとできるでしょ?」というポジティブすぎる依頼をしてきます。こちらの質問の余地も与えず依頼だけが五月雨式にシトシトと降ってくる状況を生んでしまい残業が発生したりストレスが溜まったりしてしまうものです。

そして結果的に「うーむ。。。なんだか自分が依頼した内容とちょっと違う成果物が出てきたぞ。。。うーん。。。この子って仕事が出来ないんだよな・・・」と勝手に仕事の依頼したにも関わらず、なぜか依頼されたこっちが仕事が出来ないレッテルを自分自身にペタペタと張られる始末

「おいおい!!そもそも、自分で仕事が出来なくて依頼してきたんだから、仕事が出来ない子はどっちやねん!!」という悲痛な思いは通じることなくw結果的に日々の看護業務や訪問看護も人間関係にひびが入り、病院や訪問看護ステーションを辞めたくなってしまう。。。そんな事ありませんでしたか?

結果的に人の仕事を受けるとこんな構造になってしまう

1:人の仕事をしたという時間的工数がとられる
2:仕事を受けたというイライラストレス
3:成果物を出したにも関わらず、なぜか不満げな態度にストレス
4:あげくの果てに仕事が出来ないというレッテルがペタペタ貼られる
5:にもかかわらず、また依頼がくるというこの矛盾に対するストレス

恐ろしい事にこんな負の連鎖・・・アタタタタタ!!と5段パンチが飛んでくるわけですwちょっと今は極端な例で振り切れて話していますが、全ての依頼を断って人間関係が上手くいくとも思っていませんが、意外と人の仕事は受けたとしても、相手に対しても自分に対してもメリットが思ってる以上に何にもないんですよね。悲しいー・・・

そうです!!その仕事は勇気をもって断ってしまいましょう!!

看護業務の中でも「本当に私がすべき仕事ですか?」って依頼をされた経験ありませんか?れ同僚や後輩とかだったらまだ、拒否権があるのですが、これが上長からつまり看護部長や主任、室長クラスからの不問な依頼になると拒否権がないんですよねwww業務であればそりゃやらなきゃダメっス。それは仕事であり、上長からの指示になるので。

でも明らかに「あれ?これって本当に業務??」とか「これって私がやる事だっけ?」というのが降ってきてしまいます。この場合は人間関係がガラガラと崩れてくる可能性が高く、自分自身のストレスもモリモリ上がってくる可能性が高いので、早めに転職活動をした方が良いですね。

いずれにしても人の仕事を受けることは双方にメリットはありません

もしもそこに「好かれたい」という「好かれたい病」があるのであれば、残念ながら仕事をしてくれたから「都合が良い」と思う事はあっても、仕事を受けてくれた看護師/訪問看護師を好きになるって事は残念ながら可能性が少ないですね。

では看護師が支えあったり、依頼されたことに対して、どのような回答をすることがお互いにとってメリットがある事なのでしょうか?そこに答えを出したのが数学でした。ゲーム理論って聞いた事ありますか?囚人のジレンマなんて表現をよくしますねー。

双方メリットがでる回答の為に、少しゲーム理論に関して勉強していきましょう!!

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2:双方メリット、意思決定の為のゲーム理論って何だろう?

ゲーム理論って何なのか??これを細かく説明すると、本が書けるくらいのボリュームになってしまうので、簡単に説明させてください。もし興味がでましたら、アマゾンとかで「ゲーム理論」と調べると沢山素敵な本がありますので是非ポチっと購入してみてくださいね。日々の看護業務でも、交渉やマネジメントでもとっても役に立つ事間違いなしですよー。

では超簡単で申し訳ないですが、「ゲーム理論」に関してちょいと講義していきましょう!!ゲーム理論ってそもそも何なんだ??まずはこの問い先に答えておく方が、この後の話が分かりやすいと思います。

ゲーム理論とは「利害関係がある相手がいる中で、双方にとってWIN-WINな意思決定」をするための物事を超簡略化して考える思考法

みたいな感じだと思います。ポイントは2つで、一つは「双方にとってWIN―WIN」つまりどちらかだけが「ふっふっふ!!自分だけが勝ったぜ!!」と悪になるのではなく(悪になる方法もわかるという事です)。もう一つは物事を「超簡略化」することが出来るので頭の整理には非常に大切になります。といってもあくまで簡略化しているので、事実そうなるかはわかりませんwww

でも頭の体操だったり、物事を客観的に考えるという点ではとっても大切なので、ビジネスでも良くつかいますし、私自身もよく使います。ではゲーム理論で一番有名な「囚人のジレンマ」というゲーム理論の考え方がわかるゲームをやってみましょう!!

問題「囚人のジレンマ」を考えてみよう!!

プリズンブレイクを思い出してみてくださいw看護さんと花子さんの2名が逮捕されてしまいました・・・・この二人は警察からは共犯者だと疑われています。2人は今拘束されていますが、お互いに個別で隔離されてしまっているために、コミュニケーションをとることもできませんし、どんな対応をしているか全くわかりません。

刑事「おらーお前らがやったんだろ!!吐くんだ!!」
検事「まあまあ、そんな怒ったら可哀そうだよ。無理やり言わしても可愛そうじゃない。そうだ!!こんな条件はどうでしょう」

わかりやすく、起こる刑事と泣き落としと検事が出てきましたw
看護さんと花子さん2名に対して、隔離された状況で共にこんなことを言われました。

1:二人とも「黙秘」すれば、2人とも懲役1年
2:二人とも「自白」すれば、2人とも懲役2年
3:一人が「自白」し、一人が黙秘すれば、自白したものは釈放、黙秘した人は懲役3年

さあ、看護師/訪問看護師の皆さんに質問です!!
みなさんなら「黙秘」と「自白」どちらを選びますか?

面白いですよね??考えるだけでもアハ体験なので是非ぜひ考えてみてください。看護さん、花子さんにとって1番いい選択は何かといえば、2人とも「黙秘」ですよね?でもどちらか一人が裏切ってしまったら、最良の選択になることはないので、結果的に「自白」することがベストな選択になるというこの矛盾・・・これこそ囚人のジレンマw

看護さんの立場で考えると、看護さんはきっと次のように考えると思います。

・もし花子さんが「黙秘」を選んだ場合、私(看護さん) は懲役は1年(「黙秘」を選んだ場合)か0年(「自白」を選んだ場合)だ。だから「自白」を選んで0年の懲役になる方が得だ。
・もし花子さんが「自白」を選んだ場合、私(看護さん)の懲役は3年(「黙秘」を選んだ場合)か、2年(「自白」を選んだ場合)だ。だからやはり「自白」を選んで2年の懲役になる方が得だ。

あれ??って事は私(看護さん)はいずれにしても「自白」した方が得じゃない??と看護さんが思うと同じく、花子さんも「自白」を選んだ方が得なのですwつまりこのゲームは「自白」させるためのゲームで、実は選択肢があるようで全くないという恐ろしいゲームなのですw

つまり優しくされたら、優しくするし、何かお願いをしてやってもらえたら、そのお返しとして自分もやるし。というのがすでにゲーム理論的には決まってしまっているのですよ。

この後で見返りがあるだろうなーと想定して、見返りが今なくても、見返りを期待して即座に行動する事を互恵的利他主義といいます。でも実はこれって物凄い危険をはらんでいるんですよ。もしかしたら日々の看護業務でも「あー!なるほど!!」って思う時があるかもしれません。

互恵的利他主義の危険なポイント

1:善意や信頼を元にしているので、「断る」という選択肢が最初からなく利用されてしまう可能性がある。
2:善意や信頼を元にしているので、「裏切る」という概念がなく、依頼を受けて行動したとしても、裏切られて何も利益を生まない可能性がある。

つまり先輩看護師の言う「夜勤変わってよー!!」という依頼に対して、新人看護師の「いいですよー」って回答は、はまさにこれで、断る選択肢もなく、夜勤を代わりに対応したからと言っても、自分自身が夜勤を変わって欲しい時に、この先輩が変わってくれる保証なんてどこにもないんですよね。

つまり自分の時間が圧倒的に取られてしまうのです。時間は限りがあるものです。にもかかわらず、考えればいくらでも出てくる無限の「やるべき理由」を考え対応してしまう事で、自分自身に対してのメリットを圧倒的に毀損してしまうのですよね。。。

それではどうすれば自分自身の時間を生み、自由を勝ち得ることが出来るのかを考えてみましょう!!わかるわかる。今の病院や訪問看護って実はこんか環境なんです。。。って看護師様!!チャンスです!!こちらからのーちー先生に転職相談を無料でしてみましょう。

3:自由を勝ち取る意思決定の方法はなんだ?

自由!!これはとっても難しいですwww全ての依頼に対して断っていたら、「あの子なんなの!!新人看護師のくせに!!」って全ての人に好かれることは確かになくなると思います。がしかしそれが故にいきなり「人でなし!!」とまではいきなりならないですよねwww

セネカという哲学者が2000年前に言っていたことが事があるのですが

「あなたに何かを依頼しようとしてくる人はみんな、あなたから時間や自由な意見を奪おうとしているようなものだ。」

といっていました。2000年前から人って変わらないのですよねwなのでまずは断る勇気を持つ事が大切です。

がしかし全てに対して「無理です」とか「できません」と言っていればこれはこれで大問題ですよね。海外での生活も長く「NO」といえる日本人であればいいのですが、それはなかな難しいですし、日本人としての情緒や素晴らしさもない返答ですよね。

なのでまずはこう聞いてみてください。

1:そもそもいつまでに対応しなければいけないのか?
2:依頼した仕事の内容を詳細に伝えてもらう事はできるか?
誰が、誰に対して、いつ、何を、どこで、どのようにする業務なのか?
3:その依頼を対応する事でどんなメリットが双方あるのか?
4:なぜ自分自身が依頼されているのか??

ひえーこんな質問来たら面倒くさいww依頼者が「こんな子に頼みたくない!!」って思う事でしょう。そう思わせたら勝ちですwそれが狙いですからw依頼を断る看護師様の必殺技ですw

そもそもですよ、人の業務を、ぱっと他人がやるというは相当にハードルが高いはずなんですよね。なのでこれくらい逆に答えられないで、パッと人に仕事を渡そうなんて言う方が甘いのですよ。

そして逆にしっかりと依頼に対して質問する事によって「毅然とした対応だな」とか「しっかりしている人だ」という印象を与えることもできるのです。例えば配置基準的にどうしても看護師/訪問看護師様を配置しなければいけないというのはわかります。うんうん。これは仕方ないです。

でも自分が出来ないから「ちょっとやっといてよー」みたいなノリで仕事を渡すというのは、看護業務を渡す方の成長にもならないですし、看護業務を渡された方も期待に応える事は高い確率でできないので、これはゲーム理論的に考えても、双方のメリットを考えれば断る事の方が正解です。

そして意思決定に関しては5秒でよいと言われています。

「うーん」と首をかしげて1年悩んでも5秒で結論を出しても、実は結論は変わらないという研究結果も報告されています。なので時間は限りがあるんだと考えると、時間よりも貴重なものはなかなかない!!という結論になるのですよね。

それであれば、しっぽりと悩んだり考えたりするよりも、5秒で結論を出してしまい、断る勇気を持つ事もまた重要になります。

がしかしそうも言っていられないくらいの環境であれば転職が一番の解決方法になりますよ。人の優しさや弱さを利用する人は、どうしても出てきてしまうので「あれ?なんだか自分って上手く使われていない?」と思ったらそれは即座に転職してしまいましょう!!

組織的な課題を個人で解決するというのはやっぱり難しいのですよね。とにもかくにも、まずは依頼に対して「断る」という方法、そうです”断り上手な看護師”になることが、ステップアップにもつながってきます。

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