◇：「看護師をやめたい」と思ってしまう人間関係の崩壊には5つタブーがあります

看護師/理学療法士が求人を探したり、転職活動をする最たる理由に”人間関係”があります。”看護師　辞めたい”と思ってしまう時は、訪問看護ステーションや病院での人間関係が上手くいかずに辞めたいと感じてしまうのです。施設内での上司部下の人間関係もあれば、利用者や患者との人間関係も原因と言えますね。

さてそんな人間関係にはコミュニケーション力が大切だと言われますが、そもそも大人の人間同士の食までのコミュニケーションなの、よほどの事をしない限りは人間関係が崩壊する事はありません。むしろコミュニケーションが上手くいかないのは、お互い人間なのでどうしても好き嫌いも出てきてしまいます。

言い換えるのであれば訪問看護ステーションや病院の職場内で、普通に会話をしていたら訪問看護ステーションや病院での人間関係が壊れることは少ないのです。「本当ですか…私普通にコミュニケーションをとっていると思うのに、職場での人間関係が上手くいかず、看護師を辞めたいって思っています…」と感じる看護師/理学療法士もいらっしゃるでしょう。この時は「普通」の基準が他の看護師と異なっている可能性があります。

本日はこの誰も教えてくれない「普通」の基準を話していきましょう！！自分の価値観で「普通」と思っていても、実は相手からみれば「人間関係を壊すコミュニケーション」をとっている可能性があるのです。人間関係を壊すタブーな行動は5つと言われているので、これらを知れば自分の基準だけではなく、「これは他の看護師/理学療法士からすれば嫌われる行動なんだ！！」という基準がわかります。それでは講義のスタートです！！

◇：人間関係を壊す行動その１⇒ネームドロッピングをしてはいけません

「おや、名前を忘れてしまう事かな？」と思いますが違います（笑）ネームドロッピングとは、会話のなかで有名人や権力者の名前を出して、自分の地位をアピールするコミュニケーションの方法です。

例えばで言えば「仲の良い医師の○○先生と今後の訪問看護ステーションや病院の話をしたんだけど・・・」とか「私は社長や理事長と仲が良くてさ・・・」のような、「うーん、なんかうざっ！！」って思ってしまうような会話です（笑）例えば利用者や患者から「おたくの病院の理事長とは仲が良くて・・・」と言われると、看護師/理学療法士も複雑な感情が生まれるでしょう。

悪気があるなら最悪ですが、悪気がなかったとしても人間関係を壊すコミュニケーションなのです（笑）ネームドロッピングは、2008年にチューリッヒ大学が行った研究によると、ネームドロッピングを行った人は、そうでない人に比べて、好感度が低くなったり、能力が低いと判断されてしまう傾向が強い事がわかりました。

特に初対面である第一印象を著しく低下させてしまうのです。もしも訪問看護ステーションや病院の転職初日の挨拶で「私はこの訪問看護ステーションの社長とずっと仲良くて…」等と挨拶をしてしまうと、初日から「なんだか、うざっ！」と思われてしまうのです（笑）

コミュニケーションを円滑にするために「好きな食べ物」や「趣味」のような共通の話題がある事は重要です。しかし不必要に、社長と知り合いだ！！とか権力者と仲がいい！！などのネームドロッピングを使う事は、人間関係を破壊する行動と言えるので気を付けるようにしましょう！！

◇：人間関係を壊す行動その２⇒自己中心的な会話は避けましょう

訪問看護ステーションや病院で働いていれば、会議もあり看護師同士の議論も活発に行われるでしょう。会議ではなく休憩中のプライベートの会話でも同じですが、「私はね…！！」と自分の意見しか言わない看護師がいたら「うざっ」って思いませんか？具体的にどのようなタブーな行動かと言えば

「私はね！！」と看護師としての自分の意見を持つこと、伝える事は大切です。しかし相手の意見を聞かずに、ただ自己中心に「私はこう思う！！」とか「それは間違っている！！」代替案もなく、ただ自分の意見を言う行為は人間関係を壊すタブーな行為と言われています。つまり自分の逆方向の意見も踏まえたうえで意見をする工夫が必要です。

そんな工夫や配慮がない自己中心的な看護師/理学療法士は、人間関係を壊し嫌われてしまう傾向があります。例えば会議の場を高い確率で壊す自己中心的な看護師/理学療法士はいませんか？「それは違うと思います！」と、言うだけ言うのに、特に根拠や理由もなく、とにかく相手の意見を否定して、「意見を言ってやったぜ！！」みたいな自信満々の顔をしている人いませんか？

これぞ自己中心的な看護師/理学療法士ですよね。他の看護師/理学療法士が出した意見に対して、ただ否定だけして代替案を出さないのは、周りかの印象としては最悪です。複数の看護師/理学療法士の意見を加味して自分の考えを伝える事が、フェアであり自己中心的ではなくなるのです。

看護師も社会人であり、訪問看護ステーションや病院も会社なので、自己中心的に意見を言えばいいというものではありません。「看護部長の考えと基本的には同じです。〇〇さんが言ってくれたことも理解しています。私の意見としては・・・」のように伝える事が出来れば、ビジネスマナーもあり、少なくとも自己中心的な看護師/理学療法士とは思われないでしょう。

プライベートでも同様です。「芸能人の〇〇さんが好きなタイプなの！？信じられない…」と否定する事もまた、よほど仲の良い友人でない限りはタブーのコミュニケーションと言えます。そもそも好きな人、好きなもの、好きな服装、これは看護師一人一人好みがあるので、否定すべきことではありません。このように言われてしまえば誰しもが「うざっ」と思ってしまいます。

訪問看護ステーションや病院のマネジメント業務では、特に自己中心的になりやすくなるので要注意です。つまり若い看護師/理学療法士が悩んでいる時に話も聞かずに「これは絶対にこうした方が良いから！！」と悪気なく伝える事は、昔ながらの仕事の方法に固執しているだけの自分勝手な看護師/理学療法士の意見と実は変わらないのです。

良かれて思って先輩/上司として伝えたはずが、相手の事を聞かずにアドバイスする事はまたマネジメントとしても要注意項目と言えるのです。答えを与えるよりも、話を聞く事や方法論を教える事もまたた、若い看護師の為に恩着せがましくなく伝える大切な事なのです。。

◇：人間関係を壊す行動その３⇒ハブリス（他人と比較した自慢話）をしてはいけません

友達同士であれば「この間ブランドの洋服かったんだー！！」などの自慢話もあるでしょう。しかし職場である訪問看護ステーションや病院での自慢話は要注意です。自慢話自体がタブーではありませんが、他人と比較した自慢話（ハブリス）は人間関係を壊すタブー行動と言えます。

友人関係であれば自慢話で人間関係が壊れる事はありません。職場であっても単純な自慢話だけではタブーな行動ではないのです。でも、こう言われたたどう感じますか？「この間ブランドの洋服かったんだ！でも私なんかよりも〇〇ちゃんの方が絶対に似合うから！！」と言われると、ちょっと「うざっ」と思いませんか？（笑）

例えば利用者や患者様から「この間観てくれた看護師さんはこんなことまでしてくれたのに…」と言われると、「うーん、そんな比較されても…なんだろうこの感情…」となってしまうのです。

これが人間関係を壊すタブーな行為である、他人との比較を使って自慢話をするハブリスと言われるものです。他人を下げて、自分を上げるような自慢話をする人に対して、人は激しく嫌うという性質を持っています。どうせ自慢するなら、比較ではなくストレートに自慢する方が実は印象が良いのです。

2017年のユトレヒト大学が行って研究では、このハブリスが激しく印象を下げる事がわかっています。人は他人と比較される事を嫌います。特に自慢話で「そこで私の名前出す必要ある？」という会話は特に気分を悪くします。他人と比較して自慢話をした時に、「相手から見たときの自分」がどう見えるのか？を全く理解していないのです。

わざわざ他の訪問看護ステーションや病院や看護師/理学療法士を引き合いに出して自慢話をしたら、どう考えても嫌われるだろうな！！とわかりそうなのなのですが、人は結構無意識に、わかっていても止められずに、ハブリスをしてしまうのです。自分自身を客観的にみれるようにしておくことが人間関係壊さない方法と言えますね。

◇：人間関係を壊す行動その４⇒会話中にスマホを見る

これは結構攻撃力が高いタブーな行為なのです。話している時にスマホを見られたら「うざっ」とも「イラッ」ともしますよね。実験の結果で言えば、スマホを手に取るだけでもNGですし、テーブルに置いてあるスマホをちらっと見るだけでも、人間関係を壊すタブーな行動になります。

2016年のベイラー大学の論文によると、このスマホをみる行為が近年ではもっとも人間関係を壊したり、トラブルの原因になっていると言われています。患者も利用者も看護中に看護師がいきなりスマホを見始めたらそれは気分が悪いと想像できますよね。看護師/理学療法士同士の会話の中でも同じなのです。

この実験では46％の人が一瞬スマホを見るだけでも、ネガティブな気分になった経験をしています。23％の人が仕事や恋愛関係で問題が起きた経験をしています。つまりほとんどの人が会話中に会話相手がスマホを見た経験があり、それにより何かしらの問題があったことを経験しているのです。人との会話中は、その人との会話に集中する事が大切ですよね。

スマホが人間関係に与える影響は、これから研究も進んでくるために、想像以上の問題になる可能性もあります。スマホを見ることで無駄に人間関係を壊すトラブルになったり、気が付かないうちに嫌われていたり…そうならない為にも、会話中はスマホは相手から見えないところにおき、自分自身も気にしないことが賢明でしょう！

◇：人間関係を壊す行動その５⇒小さな不平不満を無視する

2005年のインディア大学が行った研究によると、デマンドウィズドローという小さな不平不満を伝えてくる行為を、受け止めなかったり無視する事により人間関係を壊すと言われています。

訪問看護ステーションや病院で経験したことはありませんか？利用者や患者からのちょっとしたクレームを貰ってしまう事はありませんか？「これくらいのクレームはよくある事。不平不満ってレベルではないから、時を流せば忘れてくれるでしょ？」とこんな経験したことがありませんか？

デマンドウィズドローとはまさに、このただ黙ってひとまずその場をやり過ごそうとするコミュニケーションスタイルであり、印象としては最悪で、人間関係を壊すタブーな行動と言われています。

人間関係でもマネジメントでも同様ですが、訪問看護ステーションや病院で対看護師でも、対利用者や患者でも、小さな不平不満があった場合は、出来る限りその問題に早く向き合い、問題が小さい段階でしっかりと話を聞く事が大切です。

それにより「自分の事をちゃんと聞いてくれる。」とか「改善しようと頑張ってくれている。」と感じる事ができ、自分もばんばろう！！とか改善しないと！！と考えるのです。

ところが、問題を簡単に考えすぎて、「これくらいは明日には忘れてくれているでしょう（笑）」と期待をしてしまうと、「やっぱり何も考えてくれていないじゃない！！」と、人間関係がドンドン悪化してしまうのです。

本日は訪問看護ステーションや病院であるあるの人間関係を壊す行動を説明しました。人間関係で悩んだり、上司部下のマネジメントで悩んだり、この心理学的な指針を守っているはずなのにどうも上手くいかないな？という時は、それはもはや好き嫌いの話かもしれません。冒頭でもお伝えしましたが、人間なので得意な人、不得意な人がいるのは当たり前です。

同様に得意な看護師/理学療法士や、苦手な看護師/理学療法士が出てきてしまうものです。みなさんが「どうしても人間関係が上手くいかない！！」と思う時があれば、一人一人の看護師/理学療法士にあった訪問看護ステーションや病院が必ずあります。求人を探すこともまた、人間関係を新たに構築するために大切な事とも言えます。