【2024年版】嘘を見破れる看護師になる~嘘つきの7つの失敗~

□嘘をつく時、必ず失敗する行動があります

「薬飲んでるって言うけど、数値も下がらないしなんか怪しい…」訪問看護ステーションや病院で働いていたら、患者様のこんなセリフを聞いて、「もしかしたら嘘ついてないかな?」なんて感じたことはありませんか?

服薬管理はちゃんとしたいけど、嘘だと断定する事も出来ないし…と悩んだことのある看護師/理学療法士も少なくないでしょう。もちろん彼氏の浮気を疑って「彼氏の嘘が見抜けたらいいのに!」と感じるのも同じ事です(笑)

相手の嘘を100%見抜く事は、現実的ではありませんし、これは不可能でしょう!!しかし、嘘つきには行動特徴があり、嘘を見抜く7つのヒントがあるのです。7つのヒントを看護師/理学療法士が知っていれば「これはまさに7つの行動だから嘘をついている気がする!」と警戒してみたり、患者様や病院内や訪問看護ステーション内の上司や同僚とのコミュニケーションや意思決定に役立つことは出来ます。副次的には採用面接の時にも役に立つ必殺技になります。

今日の講義はここです!!嘘見抜く7つの行動特性を知って嘘を暴く!!になります。それでは講義のスタートです。

□何パーセントで嘘を見抜く事ができますか?

看護師/理学療法士も業務の中で「患者様の嘘を見抜く事が出来れば正しい指導ができるのに!」と悩んだことはありませんか?もちろんプライベートでも「昨日の彼氏の飲み会…なんか怪しい…」なんて考えたことはありませんか?

それではどれくらいの確率で嘘を見抜く事が出来るのでしょうか?この嘘を見破る研究は沢山あるのですが、沢山ある研究を極論的に伝えるのであれば、嘘を見抜くような特殊な訓練をしていなければ、約54%の確率でしか相手の嘘を見抜く事が出来ないと言われています。看護師/理学療法士が病院や訪問看護ステーションの研修で「嘘を見抜く研修」はさすがにしないですよね(笑)

つまり嘘を見抜く確率は1/2の約半分と言えます。これくらいの確立だとコインが裏か表かあてるのとほぼ同じなので、嘘を見抜くのはハードルが高くギャンブル的になってしまいますし、もしも見抜けたとしても、偶発的と言えるでしょう。

□嘘を見抜く研究をしてみました

それなら彼氏の嘘を見抜けないじゃない…と看護師/理学療法士さん!!落ち込まないでください。確かに特殊な訓練を積まなければ約54%の確率でしか嘘を見抜く事は出来ませんが、殊な訓練を受けた人は7割~8割嘘を見抜く事が出来るというデータもあります。では病院や訪問看護の業務中や、もちろんプライベートで”嘘”のどこに注目すれば良いのでしょうか?

それでは今回の嘘を見破るエビデンスとなる研究をお伝えします。今回の研究は2016年のアリゾナ大学の研究になります。決算報告の際に大企業の CEO が経営状況について話しているスピーチを数千件ピックアップし、そのスピーチの内容と実際の業績を照らし合わせて、嘘や自分の会社を良く見せるための誇張がどれぐらいあるのかということを分析したなんとも面白い研究を参考にさせていただきます。

嘘!!と断言してしまうと会社の決算報告なので誤解があるかもしれませんが、誇張をしたり、隠したい部分があるときに人はどのように嘘をつくのか?を研究しました。前段でもお伝えした通りですが嘘を見破る事は非常に難しいですが、この研究では実際の業績と照らし合わせる事で”嘘を見抜く”事をしたわけです。

実験結果としてわかったことは、心理学者たちの想定を覆すものでした。嘘をつく際の行動として言われる典型的な仕草は、嘘を見抜くためにはほぼ役に立たなかったというのです。医療も日進月歩で進歩するように、嘘も進歩するのです(笑)

□:嘘を見抜くと言われていた典型的な仕草
1:顔を触る仕草が多くなる
2:目線をそらす
3:落ち着きがなくそわそわしている
4:きな臭く感じる

嘘のつき方も進化するので、おそらくこの嘘つきの行動特徴もあと5年もすればまた変わると思います(笑)

□嘘を見破る7つの行動特徴のヒント教えます!

ずばりstage1の嘘つきからstage2の嘘つきに変わった最近の嘘ですが、嘘つきには7つの行動特徴がありました。それが何かお伝えしていきましょう!

□:嘘をついている人が使いやすい7つの特徴

1:いつもよりも話が長くなる
2:いつもよりも細かい内容を話す
3:前置きが増える
4:ポジティブな単語が増える
5:曖昧な言葉使いが増える
6:一人称が少なくなる
7:対象と距離を置こうとする

「おや?これって嘘つきですか?」と看護師/理学療法士様も感じてしまいませんか?これぞまさにstage2の嘘つきなのです。具体的なイメージが持てるように、この嘘つきの7つの特徴を説明して、嘘を見破る方法をお伝えしていきましょう!看護師/理学療法士さんも仕事でもプライベートでも、少し意識してみると相手の嘘が見破れるようになるかもしれません。

□いつもよりも話が長くなる

嘘がバレたらまずい…そう思うといつもよりも話が長くなる傾向があります。これは「いつもより」がポイントです。つまり初めて会う人の嘘を見抜く事は難しいのですが、例えば訪問看護ステーションや病院でいつも働いている看護師や患者の嘘を見抜く事は出来る可能性が高いという事です。

「昨日は家族が来たから時間をとられてたんだけど、合間にラジオを聞いたり、お散歩もしたけど、ちゃんと薬の時間には飲みましたよ!」と「飲んだ/飲まない」で済む会話にも関わらず、相手を説得しないといけない!という思いが強くなるために、いつもよりも話が長くなるわけです。このように患者様が「いつもより長い話」であれば、もしかしたら嘘をついているかもしれません!

□:いつもよりも細かい内容を話す

相手を説得させたいという思いから、いつもよりも長くなり、そして「いつもよりも細かい内容」を話すようになります。詳細を伝えるほどにバレないだろう!と嘘つきは思うわけです。

例えば”いつも”であれば「遅刻してしまいました。ごめんなさい。」と言っていた看護師/理学療法士さんが、「昨日は夜も早く寝れたので、目覚まし無しでいつもよりも早く、スッキリ起きる事が出来ました。今日の訪問の準備もしようと思ったので、いつもよりも20分早い7時02分の電車に乗ったら忘れ物をしたことに気が付いてしまって一度家に戻りました。ごめんなさい。」といつもよりも”長く”そして”細かい”と感じたら、かなり怪しいなと感じるわけです(笑)ウソがばれないようにいつもと違う行動をしてしまい、一生懸命補足しようとしてしまうわけです。

□:前置きが増える

「実はね…」や「これぶっちゃけて言うと…」や「内緒にして欲しいんだけど…」という前置きがいつもよりも増えている時は、嘘をついている可能性があります。

例えば看護師/理学療法士さんのパートナーが遅くに帰ってきて、香水のにおいをぷんぷん漂わせていて(笑)もしかして浮気しているのでは?と考えて問い詰めていたとしましょう。もしも彼氏が「実はね、これ他の人には言わないで欲しいんだけど、部長に無理やり飲みにつれていかれて…ぶっちゃけていうと、移動の途中に部長が香水を俺にかけてきて、本当に迷惑だよ。」なんて前置きがあるなら、この前置きを伝えている間に自分を落ち着かせて、頭の中で嘘のストーリーを考えている可能性があるのです。

もちろん普段から前置きが多い看護師/理学療法士もいるため、あくまで比較は「いつもより」多いのか?に注目すると良いですよ。

□ポジティブな単語が増える

人は嘘をつく時には、不思議とポジティブな感情を表す言葉を使って自分の嘘を隠す傾向があります。「今回の研修すごく勉強になりました!」「凄い楽しみが増えました!」「本当に感動しました!」のようなポジティブワードが”いつもより”多いのであれば嘘をついている可能性があります。

病院や訪問看護ステーションの会議の場や、上下関係が明確になるような場であれば特に言えるのですが、ネガティブな言葉は相手(自分よりも上席)に突っ込まれる可能性が高いので、嘘をつく時はあえてポジティブな言葉をいつもよりも増やし、ノリで乗り切ろうとします。ポジティブな事を言っていれば突っ込まれないだろう!!と考えるのです。

いつもより話が長く、いつもよりも細かい内容を色々と語るようになり、前置きを増やすことで説得力のあるストーリーを作ろうとして、ポジティブな感情を表す言葉を多用している時は、嘘をついている可能性があるという事です。彼氏の飲み会を疑うなら「昨日の部長との飲み会どうだった?」と聞いてみましょう。「実はすっごい楽しかったよ!」なんていつもなら「部長の話長くてさ…」とネガティブになるのに、ポジティブな言葉で終わらせようとしていたら怪しいかもしれません(笑)

□曖昧な言葉使いが増える

さらに嘘がばれる事を回避しようと、曖昧な言葉使いが増える傾向があります。「〇〇かもしれないですね」「〇〇だったような気がします。」「正確には覚えていないのですが…」というような曖昧な言葉使いが増える傾向があります。

人間は基本的には嘘をつきたくないと考えています。できれば正直にいたいのに嘘をつかなければいけない、薬を飲んでいないのに薬を飲んでいると言わなければいけないのような、人を騙しているかもしれないという罪悪感から逃れたい為に、曖昧な言葉使いが増えるのです。

もちろん元々自信がなくて口癖が「〇〇かもしれない。」と言っているも看護師/理学療法士もいるでしょう。いつもは「〇〇してください!!」のような断言口調が多くはっきり言う看護師/理学療法士が、曖昧な言葉使いが増えていたら嘘をついている可能性があります。

病院や訪問看護ステーションの同僚で、毒舌と言われている看護師/理学療法士だったり、マウントをとってくるような上から話してくる看護師/理学療法士は、逆に言えばとても嘘を見破りやすいとも言えますね。

□:一人称が少なくなる

「室長/看護部長が言ってたんだけど…」とか「他のステーションの看護師から聞いたんだけど…」のように、あくまで他社の意見なんだけど、といったような伝え方が増え一人称が極端に少なくなるのが嘘をついている時の特徴と言えます。

人間は作り話をしている時、つまり嘘をついている時は自分視点ではなく、まるで映画を見ていてそれを語っているような話し方になる傾向があります。嘘をついている時は、その場にいないので自分視点で語る事が出来ず、”いつもより”一歩引いたような表現が増えてきます。

例えば看護師/理学療法士が彼氏の浮気を疑っているなら(笑)上司と飲んでいたと彼氏が言うのであれば、その話の出来事の中で彼氏がどう思ったのか?という質問をしてみるといいでしょう。一歩引いている意見なのか、それともその場にいた意見なのか?それを何回か聞いてみると、違和感から嘘を見抜く事が出来ると思います。

□対象と距離を置こうとする

嘘をついている時に怖いのは嘘がバレること。嘘がバレない為には嘘をついている相手との距離が離れている方が突っ込まれずに済みますよね?

嘘をついている時に「あのステーションは…」や「あの看護師は…」なんて、距離を置こうとする言葉が増えてきたら、嘘がバレるのが嫌なので距離を置こうとしている可能性があります。もちろん元々言葉使いが悪く距離を置こうとする、看護師/理学療法士もいるのでこれもポイントは「いつもより」になります。

例えば、大学生を対象にした実験で、なにかしらのスポーツの試合で大学が勝つと、多くの大学生は「俺たちは勝った!」と言いますが、一部の人は「彼らは負けた!」と言いました。

「俺たちは勝った!」と言っている意味は自分と大学の距離を縮めたいというポジティブな感情があるのですが、「彼らは負けた!」という表現は、自分は自分自身の大学と距離を置きたいというネガティブな感情がある事を意味しているのです。

病院や訪問看護ステーションの会話の中で「このステーションってさ…(自分が働いているステーションの事を「この」と表現)」などは距離を置こうとしている可能性があり、嘘をついているかもしれません。

□嘘を見抜く実践的な方法は?

もちろんこれら嘘つきの7つの行動特徴を毎日疑って生きていたら、それはそれで疲れてしまうのであくまで参考までに。それではさらに嘘を見抜く実践編にうつりましょう!!これはまた第二弾をお楽しみにしてくさい☆彡

【2024年度版/実践編】悪用禁止/彼氏の嘘の見抜く問診

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