◇「訪問看護師に必要なのは想像力!?」訪問看護師鎌田様インタビュー

◇:「訪問看護師に必要なのは想像力!?」訪問看護師鎌田様インタビュー

訪問看護師として働きたいと考えている看護師様、LE.O.VE株式会社(リオーブ株式会社)様をご存じですか?都内23区を中心に訪問看護事業所30拠点、居宅介護支援事業所、訪問美容、福祉用具を含め計38拠点を運営している、20代30代の看護師様に大人気の法人様になります。

本日はそんなLE.O.VE株式会社(リオーブ株式会社)蒲田支店の鎌田さまが訪問看護の魅力や苦労などをたっぷりとお話ししてくれます。訪問看護に興味があるけど、実際にどんな仕事をしてるのかな?と悩んでいる看護師様にはぴったりのインタビューになります!それではさっそくお話を聞いてみましょう!!

◇鎌田様本日はお忙しい中ありがとうございます。まずお伺いしたいのは訪問看護で働きたい!!とかLE.O.VE株式会社(リオーブ株式会社)で働きたい!!といったきっかけなどがあったのですか??

専門学校を卒業してから病院で働いていたのですが、そこが混合病棟だったので急性期から慢性期まで幅広く患者様を見ることができていました。仕事は学びもあるし楽しかったのですが、結婚して子供もできて働きながら思ったのは「夜勤が辛い…」というところです。若い時は不規則な時間で働いていても、なんともなかったのですが徐々に体の不調が出てきてしまったために、夜勤がない仕事がしたい、と思ったのがきっかけです。

ですので最初から訪問看護をやりたくて転職したというよりも「夜勤がない」という転職条件ありきで探していました。でもせっかく転職するのであれば「自分自身も成長したい!!」という気持ちがありました。特に自分自身が社会に出たときに何が出来るのか?という自問自答をしていたので、「看護師」という切り口だけではなく「社会人」としての成長も考えていました

◇たしかにLE.O.VE株式会社(リオーブ株式会社)様はビジネスマナー研修も多いので、社会人としての成長としては最高の環境と言えますね。転職活動の時は色々な面接を受けたのですか?

いえいえ、LE.O.VE株式会社(リオーブ株式会社)を見つけたときは不思議と「ここなら看護師だけではなく社会人としても成長できる!!」という気持ちになりましたから。でも正直に言えば「訪問看護をやりたい!!」という強い気持ちではなく、夜勤をやらなくて済む働き方が結果的に訪問看護だったのです。ですので面接のときは「訪問看護を何が何でもやりたい!!」という気持ちは伝えられなかったと思います。

◇ライフサイクルが変わってくると、やはり夜勤というのは現実的に難しくなる時もありますよね。実際に「夜勤がない」という理由で訪問看護をやってみて、病院との違いを感じましたか?

なんでもっと早く訪問看護を知らなかったんだろうと思いました。違いを言うのであれば病院であれば、患者様と接点があるその瞬間を大切にしながら看護をすることがメインになると思います。

でも訪問看護は自分一人で訪問して、ご活用者様のケアをして、ご家族とも話をして、自分がいない時を予測しながら看護をする必要があります。この点は病院と訪問看護では看護感が異なると感じました。

またご活用者様の生活や人生に関わる事で、看護師としての成長も、社会人としての成長も感じる事が出来たので、これがやりたかった看護だ!!とすぐに思えました。

◇社会人としての成長や、ビジネスマナーが鎌田様が訪問看護を語る上でのキーワードに感じるのですが、どれほど訪問看護にビジネスマナーは必要なのですか?

病院にいる時は感じる事はなかったのですが、訪問看護に関して言えば絶対にビジネスマナーは必要な事だと思います。ご活用者様だけではなく、ご家族ともお話をし、そしてご自宅に入るわけですから、最低限のマナーや社会人としての常識が問われます。

私自身もご活用者様からご指摘を頂いて、認識を改める事が出来たので、訪問看護をまだ経験していない方には、ビジネスマナーと言われても、もしかしたらピンと来ないかもしれませんが。

私自身も最初はわからなかったのですが、入社したての研修中にビジネスマナーが必要だと感じた経験をしたのです。どんなエピソードかと言えば、LE.O.VE株式会社(リオーブ株式会社)に入社して、ある支店で研修中に訪問している時、ご活用者様から「あなたはこの土地にふさわしくない!!」と叱咤激励を頂きました。

この言葉だけ聞くとこの言葉以上の意味を解釈する事は難しいと思いますが、私自身にはグサリと刺さった言葉でした。何度も訪問をしていたのですが、小さなビジネスマナーの欠落の積み重ねが不満を生んでしまい、ご活用者様にこのような発言をさせてしまったのだと思います。

土地柄社会的地位の高い人も多いエリアでしたので、私自身の言動や振る舞いが、ご活用者様のニーズを満たすことができず、究極的にはエリアのニーズを満たすことができなかったと感じました。

この時に初めて訪問看護の難しさを感じましたし、自分自身の社会人としての未熟さを痛烈に感じました。今思えば病院の看護師というスタンスだったのかもしれません。ご活用者様のご自宅に入り、異なる人生を歩んだ異なる価値観の方に看護をするという前提が希薄だったように思います。家庭には家庭のルールがあって、そこに合わせることが出来ない自分自身の未熟さを痛烈に感じました。

◇実際に病院での看護と、訪問看護としての看護はそこまで大きく変わるのですか?

病院看護と訪問看護、これは全く別だと思います。病棟であれば医師もいて、他にも看護師もいるので、「何かあったら呼んでくださいね。」という事が可能です。例え自分対応できなくても、他の看護師が対応してくれます。

しかし訪問看護はそうはいきません。自分自身がいる時だけ対応するのでは意味がありません。自分がいない時もご活用者様本人や、ご家族が出来るようになっている必要があります訪問している時だけではなく、自分が帰った後や、次の訪問のタイミングまで先を見越した看護をする必要があるのが訪問看護だと思います。

ですので私が居ない時でも安心してもらえる事が大切だと感じますし、そういった意味ではオンコールの入電がある時は、自分自身がしっかり説明し、理解して頂き安心させることが出来なかったことも意味しています。

訪問時にしっかりと説明し、理解して頂くかは、伝え方やコミュニケーションの問題であり、究極的にはビジネスマナーにも関わってくるのです。伝え方を気にするのは訪問看護ならでの難しさでもあり、楽しさでもあり、社会人としての成長を一番感じる事が出来る瞬間かもしれません。

難しさがある分、病院にいたときよりも、ご活用者様に感謝される事が多いですよ。病院のように不特定多数の看護師ではなく、マンツーマンのコミュニケーションになるので、とっても感謝してくれるのでやりがいに繋がります。もちろんその分責任も大きくなってくるので、プレッシャーもあります。

◇生活環境が大きく異なるご活用者様のご自宅に伺い、同じ環境がない為に苦労が絶えないように思いますが、これらを軽減させるために訪問看護に必要な能力は何ですか?

看護の手技も大切なのかもしれませんが、それよりもビジネスマナーを伴ったコミュニケーションと、想像力が大切だと個人的には思います。想像力って何?と思われるかもしれませんが、まさにご活用者様一人一人ご自宅の環境も異なるのです。

玄関からベットまでの導線はどうなっているのか?ベットは1階なのか2階なのか?手すりはあるのか?玄関の広さはどれくらいなのか?訪問看護とはこのような状況であっても、一人一人の環境に合わせた看護をする必要がありますし、事前に想定されるリスクを想像しておけば失敗する事は少ないと思います。

例えばベットまでの導線が悪いのであれば、家具などの配置を変えた方が良いと伝える事もありますし、安全の為に福祉用具を提案する事だってあります。様々な福祉用具を知っている事もまた大切な事と言えますし、逆に状況によってはその福祉用具を購入できないご家庭がある事も事実です。

その時には「他の何かで代替できないか?」と考える事もまた想像力の1つと言えます。ホームセンターに行った時にも、「これ福祉用具として使えかな?」と想像してみたりするので、看護だけではない色々な経験を積むとそれが結果的に訪問看護の役に立ったりすると思いますよ。

◇確かにご家庭の間取りは全て異なるので事前に想像したり、環境により福祉用具の代替品を想像する事は大切ですね。訪問看護業界に働いている鎌田様が、訪問看護業界に今後期待する事や、課題感などはございますか?

そうですね。もっと訪問看護を気軽に使えるようになってほしいと思いますし、訪問看護の認知は広げていく必要があると感じています。

もちろんエリアにより異なると思うのですが、「訪問看護って何?」と思っている方も沢山いると思います。医療者の中でも「訪問看護って何が出来るの?」と疑問符がある方がいらっしゃいます。

在宅を知らなければ、病院を退院をさせる事はできないですし、訪問看護が出来る事を知らなければ、正しい在宅への帰し方もできなくなってしまうと思います。

例えば過去にはこんなことがありました。車いすになりますが、病院から一時帰宅の許可が出たご活用者様がいたのですが、実際に家に帰った時は本人もご家族も混乱してしまったのです。元々車いすを必要としていなかったために、家の間取りや導線を考えると車いすでの生活が現実的には難しかったのです。

これはまさに想像力の問題であり、事前に伝える必要があったと感じる出来事でした。退院後には、ベットだって手すりだって用意しなければいけません。つまりご家族にも、退院後に何が必要なのか?生活が変わる可能性のある事などを説明する必要があります。退院したから終わりではなく、退院してからの生活を考えた伝達は必要になると感じます。

病院にいる患者様は「家に帰りたい」とおっしゃいます。その時に正しい帰り方や必要な事を、一気通貫で対応する必要はあると感じたので、在宅医療や訪問看護の認知はもっともっと広がって欲しいと感じますね。

◇確かに訪問看護の認知はまだ低いと私も感じますが、何か認知を広げるような活動をされたりするのですか?

認知を広げるというと大げさかもしれませんが、LE.O.VE株式会社(リオーブ株式会社)が大切にしている顔出しコミュニケーションは大切な役割だと思います。

病院で働いていた時に、色々な場に顔を出すようにしていたのですが、お互いに顔を知っているから仕事がはかどる事が凄く多かったのです。私たちも顔出しコミュニケーションをして、地域の医療関係者と顔をあわせていれば絶対に仕事がしやすくなると思いますし、「訪問看護って何が出来るの?」という疑問だって解消する事ができます

訪問看護が出来る事の認知が広がっていけば、結果的には正しい退院の認知が広がる事に繋がりますし、コミュニケーションも密になる為に、ご活用者様がより安心できる環境になると思います。

この活動を続けていけば、訪問看護の認知も広がっていると思うので大切にしている活動ではあります。たまに誤解されて何かを売りに行くのでは?と解釈されるケースもあるのですが、意味合いとしては訪問看護の広報活動に近いかもしれませんね。この活動もご活用者様の未来につながる大切な活動なので、私たちが大切にしている事と言えます。

◇確かに仕事の相談をするのであれば、一度でも顔を見たことがある人の方が安心する事が出来ますね。顔出しコミュニケーション等大切にされている事があると思いますが、LE.O.VE株式会社(リオーブ株式会社)の文化にあう看護師様はどのような方なのか是非教えて下さい。

訪問看護ってなんだろう?って気になるのであればまずはやってみるのが絶対に良いと思います。悩んでいても答えは出せないので、経験してみると「なんだベテランじゃなくてもできるぞ!!」って思う事だって沢山あります

私も不安もありましたし経験は少なかったと思いますが、それでも周りのスタッフに支えてもらいながら管理職になれましたから。他の病院だったらそういったチャンスだってなかったと思います。ですのでまずはチャレンジする事が大切だと思います。

私自身が入職したきっかけが「夜勤がない仕事」で探したことですが、今では訪問看護が大好きですし、それを多くの看護師に知ってもらいたいと思っています。

LE.O.VE株式会社(リオーブ株式会社)は正直言って待遇が良いと思います。年収だって業界最高水準と言えますし、オンコールの回数も少なく、お休みも多い。この条件だけみればとても魅力的だと思います。

でも私たちが大切にしている事は入職してからの成長意欲を大切にしているので、入職したから、日々の仕事をして終わりではありません。訪問看護業界を盛り上げる事も、会社自体を盛り上げる事も、自分自身が成長する事も大切な事でありLE.O.VE株式会社(リオーブ株式会社)が大切にしている事です。

若い看護師が沢山働いているので、年齢や経験を気にする必要はありません。それよりもどれだけ色んな人を巻き込むことが出来るかが大切だと思います。

上手に面接をして内定を貰って、入職したからクリア!!ではなく、看護師として成長したい!!社会人として成長したい!!と思っている看護師、なによりも面白い看護師と一緒に働きたいですよね。研修体制もバッチリありますし、支店同士で仲も良くサポート体制も強いと思います。

実践に勝るものはないので、悩んでいるならまずはチャレンジして欲しいと思います!!

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