若いからこそ訪問看護へ ~LE.O.VE株式会社(リオーブ)/芹澤様インタビュー~
「20代の看護師でも訪問看護が出来るステーションの求人/募集要項」がある ~LE.O.VE株式会社に20代で訪問看護師として入職した芹澤様インタビュー~ 訪問看護の採用で言えば看護学生や、経験が少ないから、訪問看護が未経 […]
訪問看護に興味がある。でも自分の経験で様々な疾患を看る訪問看護師を務める事が出来るのだろうか?ほんの1年前まではこのような不安を持つ訪問看護に興味がある看護師様も少なくありませんでした。
しかしこの一年でこの不安にさらに一つの要素がプラスされました。それは何かといえばコロナ禍で訪問看護業界に転職する事に不安を覚えるという事です。コロナ禍においての訪問看護の役割は大きく変わり、求められる事も大きくなってきています。それに比例して訪問看護に興味がある看護師からしてみれば、不安も大きくなるでしょう。
このような状況の中で「コロナ禍で不安に思っている訪問看護に興味がある看護師様の力になれるのであれば!」とLE.O.VE株式会社の三軒茶屋支店チーフである盛田様が訪問看護の魅力や、コロナ禍での訪問看護に関してたっぷりと答えてくれました!!それではさっそく盛田様のお話しを聞いてみましょう!!
看護師を目指した時から訪問看護に興味があったわけではありません。大学病院で5年働いてから訪問看護業界に挑戦しました。大学病院なのでスペシャリストと言える看護師も多く、看護師自体も多く、学ぶ事も多くて刺激も多いので自分自身が成長していると日々感じる事が出来ていました。
ただ本当にふとした瞬間に自分自身の社会人としての成長に疑問を持ったのです。例えば退院前のカンファレンスなどで初めて会う方と名刺交換をするときに、「あれ?名刺交換ってどうするんだっけ?」と感じたり、外部との電話の対応もこれであっているのかな?と感じる事が多くなってきたのです。
一般職で働いている友人と会っている時に、たまたまその友人宛に取引先から連絡がきて対応している姿を見たときに、友人の対応をみてかっこいいなと純粋に思いましたし、「自分って社会人としての成長が出来ていないな。」と改めて感じてしまいました。
病院内で振り返った時に「正しい社会人としてのふるまい」を学ぶ事が出来ないと感じて妙な危機感を覚えたところが、訪問看護というか転職を考えたきっかけと言えると思います。自分自身は今は看護師として若く、体力もありますが50代60代になる時には同じような働き方はできないと感じていたのです。それであれば「看護師+社会人」で勝負をしていかないと、自分自身が魅力的ではないと感じてしまったのです。
もしも看護師が出来なくなったとしても、社会でちゃんと働けるかっこいい社会人になりたいとは意識していました。それこそ、名刺の渡し方だったり、電話対応だったり、マネジメントだって、経営だって、いわゆる看護師以外の事をしっかり学ぶ必要があると感じました。
病院で働き続ければ年齢と共にもしかしたら管理職になっていたかもしれません。でもマネジメントを学んでいないのにマネジメントをする事は、魅力的な管理職ではないと感じてしまったのですよ。
今と同じことが体力的に50代60代ではできなくなるのであれば、その年齢ならではの看護師としての働き方をする必要があり、それがいわゆる「社会人」なのかなと思っています。
訪問看護という答えをすぐに出す事は出来なくて、実は病院を辞めてから3か月くらいは「自分自身はどうなりたいのか?」をめちゃくちゃ考えていましたよ。この時に自分のやりたい事が具体化する事が出来た印象です。
自分自身がこの時に「看護師として成長する」という事と、「看護以外の事である社会人としての成長する」という2軸をポイントに自分がどうあるべきか考えていきました。
看護師としての成長と考えたときに、どうして自分が看護師になったのか?を改めて自問自答しました。そこで出た答えはやっぱり「患者ともっと話したい」と答えが出せたのです。どうしても病院でのコミュニケーションになると、同じ患者と話す機会は少なくなりますし、その患者の人生の背景がわからない為に、どんな死生観を大切にしているのかがわからなくなってしまっていました。
患者一人一人と向き合う事が出来て、患者の人生や死生観をしっかりと理解できる看護師としての仕事って何か?と考えたら、自然と訪問看護の選択肢が出てきた感じでした。
でも「社会人としての成長」を考えたときに、看護以外の事も学べる環境はどこか?を考えたら、LE.O.VE(リオーブ)一択で悩むこともなかったですよ。ジェネラリストを目指している事や、若い看護師が活躍できる環境と伺ったので、これなら「看護師+社会人」としての成長が出来る!と感じる事が出来ました。
これはどちらが良い悪いではなく、役割が異なる為に違います。病院は待っていれば患者が来ます。日々の業務の中で患者がきてとにかく病院として、看護師として来た患者を対応して、治し、そして退院して頂くプロセスが確立されていると思います。
一方で訪問看護は自分たちから地域に顔を出し、ご活用者様のご自宅に上がらせていただくスタンスになります。接遇のような社会人としてのマナーも必要ですし、看護師としても人としても魅力がないと訪問を断られてしまう事だってあります。
病院は専門職としてスキルを伸ばすことが出来るので医療として大切です。そして訪問看護は退院した後の医療サポートという意味でとても大切な役割になります。
故に病院と訪問看護ではアセスメントが異なるのが大きな違いだと思います。病院は究極的には1分後、1時間後を予測しますが、訪問看護は1時間の訪問で次に訪問できる1週間後の事を考える必要があります。ご活用者様を長い目で見る必要がありますし、看護師としての成長を感じる事の出来る瞬間でもあります。
私は病院でしか活躍できない看護師と思われたくなかったので、訪問看護を選んだ感じですかね。
三軒茶屋エリアってとても良いエリアだと思います。訪問しやすいと思いますよ。エリアによって疾患が異なってくるのですよ。新宿エリアだったらこんな疾患の方が多いなとか、池袋エリアだったらこんな患者が多いなとか。エリアにある病院に起因すると思います。
エリアによって精神疾患や小児科だったり様々な違いがありますが、三軒茶屋エリアは色んなバランスが取れているので、色々な疾患を学ぶ事が出来るので成長を感じる事ができますよ。
246号線があったり環七があったりと大きな道路もありますが、一本入ると急に狭くなったり。車での訪問だと大変ですが電動自転車なので移動に苦労したことはありませんよ。
知らない疾患の心配は訪問看護をやろうか、やらないか悩んでいる方には大きな悩みだと思いますが、ズバッと言えば心配する必要はないと思っています。
というのも私自身もちろん経験したことのない疾患のご活用者様だっています。ただLE.O.VE(リオーブ)って看護師が多いのと、各分野で活躍していたスペシャリストがいるので、相談できる環境が整っているので全く心配ありません。
未経験だからと心配してしまうよりも、それをサポートする仲間が沢山いると逆に安心して挑戦してもらう方がきっと気持ちは楽になると思いますよ。学びたいとか成長したいと思う気持ちの方が大切だと思います。
地域とのコミュニケーションが取りにくくなったのはあります。LE.O.VO(リオーブ)は顔出しコミュニケーションをして、地域との連携をとり困ったことがあれば気軽に相談できる環境づくりをしています。
緊急事態宣言になるとこういった膝を付き合わせたコミュニケーションや、相手の顔がわかるコミュニケーションは減ってしまったと思います。コロナ禍では気軽に訪問する事も出来なくなってしまうので。
LE.O.VE(リオーブ)の看護師はワクチン接種もしていますし、最近は多くの方がワクチン接種も終わっているので少しずつ顔が出せるようになってきたと思います。このような状況だからこそ、地域との連携は必要だとみんな感じているのです。
コロナ禍になり緊急事態宣言がでるとご活用者様も心配される事もあります。少し訪問を控えてほしいと言われる事も実際ありました。でもそれはコロナ禍だからという理由ではなく、自分自身の力不足なのでは?と感じる事の方が多いですよ。
訪問看護の必要性を理解してくれていればコロナ禍でも緊急事態宣言中でも、来てほしいと言われていたと思うので、逆にここは成長するべき試練だと考えています。
実は一番大変なのはマスクなんですよ。ご活用者様ももちろんマスクをしているのですが、平常時であれば訪問した時に、顔色をみたり、少しやせてないかな?頬はこけてないかな?などを確認してからコミュニケーションになるのですが、表情が読み取りにくくなったのは最初は苦戦しました。
今はマスクをつける前の一瞬の表情で確認できたり、マスクから見えている部分で判断したり、体重や食事内容で判断することもできるので、ここはコロナ禍で看護師として成長できた部分だとも感じます。
ご活用者様の中にも熱が出てしまったり、血中酸素濃度が下がってしまったり、でも病院に行けなくて自宅療養をしているケースもあります。私たちが出来る事として必要であれば点滴をしたり、それこそ電話で毎日体調チェックする事もできるので、コロナ禍だからこそ、今訪問看護師として出来る事を最大限行動する事が必要だと思います。
意外とスタッフみんな客観的に冷静に状況をみれていると思います。神経質になりすぎて私たちが看護を止めてはいけないと思っています。ワクチン接種が終わっている事もそうですが、LE.O.VE(リオーブ)では代表の多江がスタッフを守る為、ご活用者様を守る為であれば装備も物品も用意してくれているので、会社が守ってくれているという安心感があります。
例えばマスクであってもN95という特殊なマスクを使っています。通常の医療用のマスクよりも高かったり、なかなか入手できなかったりしますが、N95のようなマスク含めてフル装備で準備してもらえるので、対コロナ患者であっても怖さを感じる事はありません。
それにずっと関わっているご活用者様がコロナになったのであれば、この人の為に戦いたい!という気持ちが逆に強くなると思います。これは訪問看護ならではかもしれませんし信頼関係があるからこそ生まれる感情だと思います。
それが新規の問い合わせのご活用者様であっても絶対に訪問しますよ。それは私たち看護師の使命だと思っています。それに代表の多江がコロナの未来に対するマニュアルを作ってくれるため、コロナ禍という時代に合わせた訪問看護が出来ているので、後手後手になったり怖さを感じるという事はありません。
元々LE.O.VE(リオーブ)はビックリするくらい仲がいいので、コミュニケーションは多いと思います。訪問看護のイメージって直行直帰でひとりで訪問って思われがちですが、私たちは申送りも、状態の共有も必ずするようにしています。
会議の場でご活用者様の相談をしあう事もあれば、お昼食べながら話していたら、自然と周りの看護師がアドバイスくれて、気が付いたら会議みたいになっている事だってあります。直行直帰やコミュニケーションの量が少なくなってしまうと、最低限必要な事だけを伝えるだけになるので、事業所にあつまり看護師も顔をあわせるコミュニケーションは大切だと思います。
例えば糖尿病のご活用者様で、朝のインスリン注射をどうしても忘れてしまう方がいたら、「どうすれば忘れないようになるのか?」を全員で徹底的に考えぬきます。自分の担当だと新しい視点や客観性がなくなってしまう事もあるので。
まずは様々な事をご活用者様の為に試してみる事が大切ですし、ダメならまた考えればいいだけです。先入観があると「どうしてもインスリン注射忘れてしまうのですよ。」とやってくれないと諦めてしまうケースが出てしまうので。訪問スタッフを変えて先入観をなくし、異なる角度から考えるのが大切だと思います。ですのでチーム力は大切だと感じますよ。
プラス思考でいて欲しいですね。マイナス思考だったり、病院だったらこうだ!!みたいな先入観が強すぎると、訪問看護もLE.O.VE(リオーブ)も文化とも合わないと思います。
技術や知識は最低限あれば、それ以上はしっかり教えてるだけなのであまり心配をする必要はないのですよ。技術や知識がなくとも、チームでサポートしながら行動する事で、地域で活躍する事が出来ますし看護師としても成長していくと思います。
看護師を辞めたいなって思う時って、人間関係だったり、お給料だったり、看護師の本質に悩んだりが多いと思います。
LE.O.VE(リオーブ)で働く事は病院以上のお給料になる人も少なくありません。そしてオンコールの回数などを考えると人間としての生活が守られています。でもお給料やオンコールの回数だけで入職すると、少しギャップは感じるかもしれませんね。
みんな訪問看護が大好きで、看護師としても、社会人としても成長したい!!って思っているので、成長意欲がないと合わないかな?と思います。
LE.O.VE(リオーブ)は若い看護師が活躍していますし、尊敬しあえる環境です。心臓も脳も消化器も全部わかる看護師なんていないと思います。自分以外の仲間にプロフェッショナルが沢山いるので、切磋琢磨して相談して成長したい!!って気持ちが大切だと思います。
そしてどうして看護師になりたいと思ったのか?を改めて考えると、患者と話したい,看たいという気持ちが看護師の原点だと思います。LE.O.VE(リオーブ)はお給料が高く、お休みも多いのは間違いありません。でも患者と話すことが好きだという気持ちがないとギャップは生まれると思います。
患者を知る事が出来るのは訪問看護だけだと思います。ご活用者様と話をして、背景にある人生のストーリーを知る。そしてその背景を理解したからこその、ご活用者様の死生観があります。疾患になった理由も、そして疾患に関してのご活用者様の考え方も知る事が出来るのが訪問看護になります。
例えば糖尿病になってもどうしても甘いものを食べてしまうご活用者様もいらっしゃいます。医療の目線で言えば、甘いものを止める事、そして長く生きる事を目的としますが、死生観が決まっていれば、甘いものを食べて、今を楽しみたいご活用者様もいます。
そのご活用者様一人一人の背景や、疾患に対する考え方を知り、そしてサポートが出来るのは訪問看護の楽しみだと感じています。この楽しみを多くの看護師と共有したいと感じていますし、悩むことよりも挑戦する事を選んでくれれば気持ちも楽になると思います。