採用担当者の為の人材紹介会社の選び方

人材紹介って善なの?悪なの?を徹底解説

ガイアの夜明けを見ていて、人材紹介会社がもの凄く悪徳な印象を受けましたwwwそれではそんな悪徳ともいえる人材紹介会社ですが実際にあるのでしょうか?これは悲しい事に増えているのは事実だと思います。それでは用担当者様はどのような人材紹介会社とお仕事をすれば良いのでしょうか?どこが良い会社で、どこが悪い会社なのか?
そんなアドバイスをすることができればと、改めてコラムを書いてみようと思いました!!

私自身ありがたい事に”採用とはどうするべきか?”や”採用の手段は何があるのか”というテーマの様々な登壇の機会を頂いております。過去に採用するための登壇を東京都の公益社団法人/東京しごと財団様から依頼を受けて対応ておりますので、得体のしれないものではないのでご安心くださいませ。

このような「人事はどのように採用すべきか?」関連の登壇の中では、人材紹介会社の使い方などもお伝えしているので、改めてここでもお伝えしておきたいと。コラム内容の信頼性ということもあるので、あえて今回に関しては自己開示をさせていただきました。

人材紹介会社が社会的に悪であるというイメージになるのは間違っていると思うので、メリット・デメリットを認識して使用するしないの判断をしてもらうのが良いと考えています。

看護師様が失敗しない転職支援会社の選び方

・資本金と認可番号があるか確認しましょう

強引な提案や誠実を感じない会社は避ける

・自分の労働条件の通知をしっかりと書面でもらいましょう

□資本金と認可番号があるか確認しましょう

まず人材紹介会社なのですが間違いなく”認可”が必要です。「よーし、なんか儲かりそうだし、明日から人材紹介やっちゃうぞ!!」とポップに人材紹介する事は絶対にできないのです。労働局に提出する書類も多く何度もやり取りをして、提出までも3回4回とやり直しが必要な書類です。そして現地調査もあります。つまり労働局の担当者がオフィスに来てビジネスについてしっかりと議論をするのです。

そんなこんなで、その書類が通り、やっとこさ3か月後くらいに職業紹介事業所としての認可が厚生労働大臣から通知と書類と共に送られて、有料職業紹介の認可受理番号が採番されます。もちろん私も「12-ユ-300658」という番号をちゃんともらっております。なので私たち株式会社brainactzも看護師の紹介や保育士、薬剤師の紹介を行っております。

実はここからポイントで恐ろしい事に、その認可を受けていない事で人材紹介をしている、つまり求職者のお仕事探しを手伝ってしまうノンプロフェッショナルとも言うべき違法事業所が最近増えていると聞きます。

認可をもらうための大前提として資本金が500万円以上必要です。そして諸々の手続きの為に数十万という金額も必要になってきます。「うんうん、資本金そんなに出せないし、手続きに数十万も出せないし、ばれないでしょきっと??とりあえずやってしまおうかな?」という紹介業者があることも事実でしょう。そりゃトラブルになりますよね。。。

つまり、このような人材紹介会社は信用がおけませんし選んではいけない会社になります。紹介が発生した時には大きな金銭が動きます。これはビジネスなので当たり前の行為ですが、ビジネスとは信頼の上に成り立つものです。ルールを逸脱していれば、それは信用することはできず、予期せぬトラブルになるケースも少なからず耳に入っています。認可を受けていないというのはもはやルール以前の問題で、試合に出ちゃダメな奴ですよね・・・

病院/訪問看護ステーションで言えば、入職後の早期離職に対する返金対応をしてくれないこともあれば、聞いていた内容と全く異なる就業条件の方を紹介されたケースもあります。サクラをつかって紹介を繰り返し斡旋する企業がるとも聞きます。そして看護師や、保育士の求職者の観点で言えば、圧倒的に医療の知識や保育の知識がない為に、ミスマッチな事業所を紹介されるケースがあります。

ビジネスにはルールがあり、信頼の上に成り立っていると私は強く思っており、「事業所、求職者、そして自社」が三方良しでない限りはビジネスは成立しない考えますし、誠実ではないと考えます。

まずそもそも「認可もらっていますか?」「認可受理番号はありますか?」という至極当たり前の所から確認すると、第一のフィルターとしていわゆる「悪徳」を避けることが出来るでしょう!!

強引な提案や誠実を感じない会社は避ける

そして次に気を付けなければいけない事は、人材紹介会社からの「紹介の仕方」だと考えています。紹介するということは求職者の「人生に関わる」という非常の責任のある仕事になります。これが”会社の売上の為”だけになってはいけませんし、”個人の売上”や”営業数字の為”になってはいけません。そんなスタンスでは求職者に対しても、事業所に対しても適切な助言ができるとは言えないですよね。「月末なんでハンコ下さい!!」と言われても、そんな営業担当信用できないですよねwww

株式会社が運営する人材紹介なので私ももちろんですが、営利団体であることは間違いありません。ただ責任や誠実さを失い、「商い」として「信頼」の上に成り立たない限りはこれは不誠実だと私は考えます。

従いまして、条件だけで提案することは求職者の人生を考えての提案なのか不安になります。「20代で夜勤も入れる看護師様です。すぐに就業可能です。いかがですか??」とポップにいわれまして。これだけではその看護師のパーソナリティーや、なぜ転職をしようと思ったのかという、大切なことがわかりません。そしてなぜその病院や訪問看護ステーションに提案したのかも伝えなければ、ミスマッチになる可能性は非常に高いと考えます。

採用担当者様のお手間になるとは思いますが、FAXやメールだけではなく、しっかりと電話でも話しながら、担当者がどんな人間なのか?本当に看護師の事や、病院や訪問看護ステーションの事を考えてくれての提案なのかを確認することをお勧めします。

面倒ですがこの泥臭い、人間臭い活動こそが重要だと考えるので、口頭で伝わらなければビデオ通話にしてみたり、直接訪問してもらったりと会社や社員を見ること、知ることは重要な行為だと考えます。

□自分の労働条件の通知をしっかりと書面でもらいましょう

後は「契約書」に関しても、十分に注意を払った方が良いですね。ごくまれにですが「契約」自体を結ばないということもあるようです。これは完全にNGですね。個人情報の授受があるために契約なく個人情報をお渡しすることはできません。ビジネスとは信頼の上に成り立ちます。いわゆる人材紹介会社と揉める点は双方が「文書化」をしないことに起因しています。つまり「言った」「言わない」の水掛け論です。

例えば、求職者に対して「今回特別ですよ!!日勤常勤で事業所が内定を出してくれたんです!」と説明して入職させたとしましょう。でも事業所は「日勤常勤??そんなことは言っていないよ!!当たり前に夜勤やってくれないと困るよ!!」と全然話が異なるケース。これまた揉めるケースの1つです。

逆もしかりで、「夜勤回数は手数料に含まないといったよね??」でも紹介会社は「いやそんなことは言っていないっすよ!!」と水掛け論になってしまい、究極的にはどちらかが折れたり、それこそ双方が望まぬ形で裁判になったりします。そして双方が使用禁止になることはビジネスとしては非常に悲しい結末だと感じます。

面倒かもしれませんが、特にお金や働き方に関しては書面をしっかり残すこと。そして誠実にその書面も対応することが重要であり、この契約書や、それに関わる文書化を億劫だと思い対応してくれない会社は誠実ではないですし、確率論的に考えればトラブルになる可能性が非常に高いでしょう。

やっぱり人材紹介は悪なのか?

やっぱり人材紹介って金額も高いし超悪ですよね??ここまで書くと思われがちですがwww人材紹介会社があってこそ、廃院ならなかった病院や事業所があることも事実なのは忘れてはいけません。素晴らしい会社や、素晴らしいキャリアコンサルタントがいることも知っております。

大切なのは使い方です。採用計画と採用コスト、そしてその手段を経営層や人事で考え抜き、何を取捨選択するかが重要になります

人材紹介会社というのは大きい会社だから”良い/信頼できる”、小さい会社だから”悪い/信頼できない”という事はなく、大小関わらず人に起因する、つまり”誰がやってるのか?”が重要なビジネスになるので、誰がやっているのか?どんな方がやっているのか?は是非注意深く見ていただくことをお勧めします。

もちろん私も含めです。自分自身もできていない部分があれば、信頼を元に叱咤激励を頂きたいと思っております。どんなケースであっても、看護師にも事業所にも、そして社員にも「誠実」でありたいと思い、そして「誠実でびっくりさせよう」をクレドとして私は独立しました。

私自身もまだまだ未熟なので、学ばなければいけない事が多々ございます。それでも医療や介護のHRで貢献したいと心より思っておりますし、私のコラムがお力になれば幸いでございます。

 

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