【2024年度版】患者/利用者も3.7倍も鬱から回復できる?”趣味の魔法”

◇:気持ちが乗らない、そんな時に大切なメンタルケア

看護師/理学療法士が訪問看護ステーションや病院で働いていれば、「今日は気持ちがのらないな。」と思う事もあれば、利用者/患者と接していて「どうしたんだろう?最近元気がないのかな?ちょっといつもよりも違和感を感じるな。」と感じる時はあると思います。

人間ですので毎日元気ってわけにはいきません。日によっても時間帯によっても、元気が出なかったり、ちょっとメンタルが落ち込んでしまう時は誰にでもありますよね。しかしもしも慢性的に気持ちがのらないというのであれば、それは危険信号です!!

看護師/理学療法士が慢性的に気持ちが浮かないのであれば、今働いている訪問看護ステーションや病院の環境が原因かもしれませんし、職場の人間関係かもしれません。利用者/患者と感がえれば、それこそプライベートでの悩みが「メンタルを落ち込ませる」という状況を生み出しているかもしれません。

この気持ちがのらないメンタルが落ち込んでいる状況軽く見すぎていれば、鬱になってしまう事もあるのでメンタルケアを早いタイミングで対応する事はとても大切です。

今回はそんな鬱や軽度な気持ちの落ち込みを解消する方法をお伝えしましょう!!海外の研究結果をお伝えしながら、鬱を3.7倍も回復しやすくなる超メンタルケアの方法を徹底解説していきます☆彡それでは講義のスタートです!!

◇:そもそも鬱の改善ってどれくらい大変なのですか?

私自身は医療者ではないので、このコラムを読んでいる看護師/理学療法士様の方が圧倒的に詳しいので、あくまで文献か看護師や医師のお話しを聞いたことでお伝えするのであれば、鬱の改善自体はとても難しいと言われています。

うつ病で仕事を退職してしまった方が、復帰できる確率は2割程度だとされているデータもあるという事でした。ですので看護師/理学療法士だけではなく、利用者/患者のメンタルに関しても、ちょっと気持ちが浮かない程度で思っていると、後に大病になってしまう可能性もあるのです。

うつ病の症状が出てしまい通院中であれば、うつ症状は落ち着くのですが、ちゃんと仕事に復帰する事が出来るレベルに心身ともに整う為には、それこそ大変な時間がかかってしまうとの事です。薬による治療だけではなく、薬で症状を抑えながら、運動療法や食事療法など様々な両方を組み合わせてメンタル回線に取り組むことが一般的には大切と言われているようです。

ですので気持ちがのらないメンタルが落ち込んでいる状態は一時的な感情なので、うつ病ではない可能性もありますが、メンタルが落ちやすかったり、不安や心配に悩まされるている可能性がある状態といえるので、利用者/患者の違和感を感じたのであれば早めに対応する必要がありますし、もちろん看護師/理学療法士ご自身も十分に気を付ける必要があります。

◇:メンタルケアには大切な”あれ”とは何か?

うつ病を抑制する方法は様々ありますが、今回のメンタルケアは「趣味」にフォーカスしてお伝えしていきます!これこそがメンタルケア改善される”あれ”の正体なのです。なんとメンタル改善の為には、趣味を持つことが非常に大きな役割をしている事が研究結果でわかりました。

看護師/理学療法士の皆様は趣味を持っていますか?また利用者/患者の趣味があるかないか知っていますか?利用者/患者と趣味の話をする事、これもまたコミュニケーションとして大切な事だと言えますね。

同じ趣味をとことん追求する事も大切であり効果的だと言われていますが、それよりも「新しい趣味」をドンドン増やしていくことがより効果的だとわかったのです。ですの気分がのらないメンタルが落ちている感情が続くのであれば、新しい趣味をドンドン増やしていくと、うつ症状が改善する可能性があるという事になります☆それでは実際にどのような研究だったのかを見ていきましょう!!

◇:ロンドン大学の抑うつ症状の実験はどのようなものだったのか?

新しい趣味を増やすだけで良いなら簡単じゃないですか?と半信半疑になってしまうと思います。でも趣味を持つのは簡単なようで実は意外と悩ましく、「趣味がない」とか「仕事が趣味だ」と言う看護師/理学療法士も少なくありませんし、利用者/患者でも同様の事が言えるでしょう。それでは趣味と抑うつがどのような相関性があるのか実験したロンドン大学の研究を簡単に説明しましょう。

ロンドン大学の研究では、50歳以上の成人8720人を集めて、2004年と2005年から2016年と2017年まで、隔年で趣味にどれぐらいコミットしているのかということと、人生の後半における抑うつ症状についてチェックしています。実験としてはかなり大規模な実験なので母数も多く、期間も長い実験になりますね。

簡単に言い換えるのであれば、どれだけ趣味に日々没頭していて、どれくらいの期間を趣味に費やしているのか?そしてその人たちが年を取ったら、どれくらい鬱になるのか?ならないのか?という事を長い期間を費やして調べたというのです。

研究スタートのタイミングでは約72%の人が「趣味を持っていますよ!!」と答えていたそうです。そして約15.6%が鬱の可能性があると考えられていました。うつ症状のしきい値を超えていたのが15.6%という事です。さてここから10年以上の時を流して、趣味を持っている人が、趣味に没頭すると鬱傾向がどうなるのか?と言うのを調べたという壮大な実験になるのです。

◇:趣味を持つと、うつ病を経験する確率が30%も低下する事がわかりました!!

長い年月趣味に没頭し、うつ症状にどのような変化が起きたのでしょうか?なんとこの実験結果では、趣味を持つと、うつ病を経験する確率が、なんと30%も低下する事が確認されたのです。つまり看護師/理学療法士でも利用者/患者でも趣味を持っている場合は、将来的に考えれば、うつ病になる確率が30%も下がるという事なのです。これは凄い結果だと思います!!

そしてさらにお伝えするのであれば、このロンドン大学の研究では、さらに新しい趣味を始めるとうつ症状のレベルがさらに低くなることもわかりました。新たな趣味を始めることで、うつ病の発症率は32%も低くなることも確認されたのです。

「私は趣味があるから安心ですね!」と考えた方もいるでしょう!!しかし、その趣味を続けて頂く事も大切ですが、ドンドン新しい趣味に手を出していくこともまた大切な事なのです。趣味が増えればうつ病の発症率がさらに32%も下がると考えるとやらない手はないですよね。

例えば訪問看護での利用者で考えるのであれば、利用者に年齢関わらず「沢山の新しい経験」をさせる事が、メンタルケアに有効な可能性だって考えられます。以前介護施設で働いている看護師様と話した時に、「年を感じたり死を感じるのは、自分が年だと認識した時なんですよ。それは出来ていたことが出来なくなったり、逆にお年寄り扱いをしてしまうと早まってしまうのです。」とおっしゃっていたことを思い出しました。

年齢に関わらず新しい事を学んだり、新しい事とに挑戦し、成長したり失敗したり、視野を広げ可能性を広げると、心が若くなり「落ち込んでいる暇なんてない!!」というポジティブな状態になるのでしょう。

趣味があるというのは集中して時間を使う事です。悩んでしまったり、メンタルが落ちこむ症状がでてしまうのは、得てして時間があるときが多いと感じます。もっと言えば集中したり没頭したりする時間がないと、ネガティブに考えてしまう傾向が強いと感じます。日々の看護業務が忙しすぎる事はこれはこれでメンタルに対して大きな影響を与えてしまいますが、「暇」もまたメンタルに大きな影響を与えてしまいます

看護師と求人の話をし、転職の理由を話していると「仕事がなくて暇」と言うのも実は転職の理由に入ってくるのです。プライベートの時間でも、心地の良い忙しさである「趣味」を持つのは大切な事だと言えますね。

◇:”うつ症状”で”趣味がない人”が「初めて趣味」を持てばどうなるのですか?

このロンドン大学の研究結果では約15.6%の人がうつ病の可能性があると言われていましたが、うつ病かつ「趣味がない」人たちが、初めて趣味を持ち始めた場合は、どのくらいうつ病から回復するのか?というのもデータで示されていました。

うつ病で趣味がなかった人が、新たに趣味を見つけた場合はなんと将来的にうつ病から回復する可能性は約3.7倍にも高くなったのです!趣味の力って本当に素晴らしいですね!これほどまでに趣味を持つという事は大切な事なのですね。

「気分がのらないな」という感情が長く続くのであれば、趣味を持ってみると日々の訪問看護での仕事も楽しくなる可能性もあり、看護師/理学療法士のメンタルケアにもなるという事がわかりますよね。

◇:でも趣味ってどうやって持てばいいんだろう?

趣味を持つことが難しい…何からすれば良いかわからない…と思ってしまう看護師/もいると思いますが、国語算数理化社会、例えば昔勉強したことを新たに勉強しなおす事だってある意味、時間に没頭する事が出来るので趣味とも言えます。過去には休日の過ごし方に関して趣味の持ち方に関しても触れているので、是非こちらも読んでみてください。

【B’zとat your home/stay home】休日を計画的に使って仕事のモチベーションを5倍持続させる方法教えます!! ~看護師転職/求人の為のハッピー心理学講座~

音楽を聴いたり、逆にピアノをもっと習ってみたり、読書をしたり、スポーツをしたり、資格を取ってみたり、沢山の選択肢がありますし、趣味を持つことが看護師/理学療法士のメンタルケアにもなるのです。大切な事は時間に没頭する事で、妙に考えてしまうような暇な時間を減らすことが大切なのです。そして好きだから趣味にするのではなく、いやいやでもやっていたら、趣味になり好きになるのが基本的な心理になるので、まずは気になるものをどんどん挑戦してみるのが良いでしょう☆彡

もしも趣味も沢山あるのに、気分がのらないなというメンタルが落ち込む感情が生まれるのであれば、それは訪問看護ステーションや病院の職場環境の可能性もありますし、人間関係が起因している可能性もあります。そんな時は無理することなく、新しい環境で働く事をお勧めします。

求人を探している看護師/理学療法士にぴったりの環境は必ずあります。またそれと同様に、どうしても会わない環境だってあるのです。自分自身の笑顔があるからこそ、園児たちを笑顔にすることができるので「気分がのらないな」という感情が長く続くのであれば、まずは気兼ねなく相談してください☆

その他のおすすめ記事