服装で季節感を味わえる訪問看護師

規則は大丈夫でも気を付けたいちょっと笑えるエピソード

病院内は同じ環境なので、季節が変わってもユニフォームって変わらず同じものを着ますよね。
でも、訪問看護師は外を出歩くので、春夏秋冬、気候に応じた服装をします。
ステーションの中には決まったユニフォームがあり、その服装をベースに重ね着をして調整しています。筆者が勤務していたステーションの服装は自由で、特にユニフォームという物も存在していませんでした。華美ではなく、動きやすい服装であれば可とされていたので、ジーンズにTシャツということもありました。恐らく、「それでいいの?」と思う訪問看護師の方もいらっしゃるでしょう。しかし、利用者さんの中には近所の人から訪問看護が来ていると思われたくないと思っている人も多く、むしろ普段着で訪問に来てくれた方が助かるというご意見が多かったですね。私もそうですが、大体のスタッフが仕事着をユニクロで調達していたので、派手な感じではなくむしろ統一感はありました。
そんなステーションに勤務し、衝撃的な出来事があったのです。
それは猛暑の頃、ステーションから近いお宅の訪問があったので、自転車で向かおうとしていました。日焼け対策として、真っ黒のサンバイザーに顔全体を覆う日よけが付いたものを装着し、ポロシャツにジーンズでしたが、両腕が露出するため黒いアームカバーを装着していました。訪問バックを持って自転車で訪問に向かっていたら、なんと警察官に呼び止められ職務質問をされたのです……。

「あのー、仕事中でもうすぐ訪問の時間なのですが」

と言うと、若い警察官は眉間にしわを寄せて「何の訪問ですか?」と。もう一人の年配の警察官に免許証を見せて訪問看護師である事を伝え、5分少々で開放してくれました。猛暑の中、汗だくで訪問し職質を受けたことを利用者さんと家族にお話しすると大爆笑でした。ケアが終了して、訪問バックを担いで職質を受けた時と同じ格好でお宅を後にしましたが、利用者さんは「この恰好だったら、ひったくりとか強盗と間違っちゃうかもね」と笑われてしまいました。私は紫外線対策のため完全防備で訪問に向かっただけなのに……と思いましたが、それ以降は黒のサンバイザーはやめて麦わら帽子に変え、訪問バックはキティーちゃんのイラスト入りのバックに変えました。

季節感を味わえる訪問看護ですが、服装次第で職務質問に合う事もあるのです……。みなさん気を付けましょう。

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