若いからこそ訪問看護へ ~LE.O.VE株式会社(リオーブ)/芹澤様インタビュー~
「20代の看護師でも訪問看護が出来るステーションの求人/募集要項」がある ~LE.O.VE株式会社に20代で訪問看護師として入職した芹澤様インタビュー~ 訪問看護の採用で言えば看護学生や、経験が少ないから、訪問看護が未経 […]
保育園で働く看護師は、日々どのような業務をしているでしょうか?このような質問が多い中、170施設以上の保育園/こども園等を運営していている「株式会社グローバルキッズ」の飯田橋こども園で園長をしている、小松﨑園長が「看護師さんの未来につながるなら!!」と快くインタビューに答えてくれました。
グローバルキッズは「子ども達の未来のために」子どもを中心にした保育の実践がもっとも大切であると考え、「職員と親子と地域に最も信頼される存在になり、子どもたちの育ちと学びの社会インフラになる」ことを目指している企業です。そんなグローバルキッズで園長をしている小松﨑園長に貴重なお時間を頂くことができたので、たっぷりと看護師が保育園でイメージを持ちやすいようにインタビューしていきたいと思います!!
看護師がいてくれると、新しい視点が増えて、子ども達のリスクが減ると考えています
保育園でも看護師が働ける、働いて欲しいという思いは確かにあまり知られていません。認可園に関して、厚生労働省はできる限り保育園に看護師を配置するように定めており、看護師は主に0歳児を見てもらうようになっています。また看護師という視点で、子どもや園で働く職員の健康面のことも見てもらいたいという想いが保育園にはあります。
看護師が保育園で働く事を考えたときに「何をしたらいいの?」と不安に思われる方もいると思いますが、保育園で働く上で大切な子どもたちに愛情もってみるということは、看護師と保育士は業務に大きな違いはないかもしれないです。そして、看護師はいい意味で保育士とは子どもたちをみる視点/園全体をみる視点がかなり異なるので、リスクの軽減という点で本当に助かっています。
看護師は危機管理能力が高いと思っています。例えば毎朝子どもたちが登園する様子を見ながら「あれ?あの子ちょっと体重が落ちたのかな?」や「顔色が悪い気がするな」「咳が出ているが、肺炎にならないかな?」と私たち保育士ではともすれば見逃しやすい事を看護師ならではの視点があると思います。子どもたちに起こりうるリスクを想定し、保育士に教えてくれるので、日々の保育をする中で保育士は、保護者対応にもつながり、保護者も保育園に看護師がいる!!ことで安心感があります。子どもたちの健康状態をみてお迎えの時に「ひどくなると肺炎の可能性もあるので気を付けてくださいね」などの一言を保護者に伝えると「細かい所まで見ていただいてありがとうございます!!」って感謝されることが沢山あります。
同様に保育園全体をみる視点も看護師は違うなと思います。例えば洗濯‼グローバルキッズでは感染症のリスクを減らすために、洗濯も分けて行っています。看護師は主に乳児が使う食事用のエプロンの洗濯一つとってみても、どう洗うのか?2台ある場合は、どちらの洗濯機で洗うか?などを考え対応してくれているので衛生面においても安心です。
乳幼児が通う保育園では「感染症のリスク」をできるだけ低減してもらいたいと思っていますので、そういう意味で看護師が保育園で働くという事は必然であるように思います。これからも沢山の看護師が保育園で働く仲間になってくれれば本当に有難いと思っています。
穏やかで優しい人。保育園で働くと子どもたちと接することでみんな笑顔になります
保育園で働くのに適している人は、子どもに対しても、大人に対しても、相手の気持ちに寄り添い、優しく接することのできる人。それが保育園で働くには大切だと感じます。看護師は病院などから転職して保育園に入ってきてくれる方が多いと思うので、今までの職場と大きく雰囲気は変わると思います。
緊迫した日々の病院の時間と保育園の時間は流れ方の違いがあり、保育園はゆっくり流れるといいますか。転職したら、最初はそこにギャップに感じてしまうかもしれません。もしかしたら働いている仲間をみて、病院で働いていた時との違いを感じてしまい、ストレスを感じてしまうことも最初はあるかもしれません。
その中で子どもたちの持つ力って強いと思います。すぐに周りにいる大人たちを笑顔にさせてくれるので、きっと安心して保育園で働くことができると思います。病院との働き方の違いもあり、戸惑うかもしれませんが、少しずつ慣れ無理なく働く事ができると思います。
怪我をしても「ありがとうございます!!」って言ってもらえるのは看護師の力です。
それは圧倒的に違います。例えば入園を考えて園見学をしている保護者の方に「園には、看護師さんがいますよ!」と伝えると、「もしも子どもが怪我をしても安心ですね!」って保護者の方から言ってもらえます。保育園では子どもたちは元気いっぱい夢中で遊んでいますから、怪我をしてしまう時もあります。
特にここ数年保育園で目立つのは「骨折」です。保育中に骨折してしまったとしても、子どもに「痛いねぇ」と優しく一言を添えながらも、冷静に判断し受診までの手配、後に怪我をした原因を一緒に考えてくれる事もあります。「もしかして走り方が悪いのかもしれない!!」「体調が万全ではなく平衡感覚が鈍っていたのかもしれない!!」の様に私たちが、気が付かない様な視点で伝えてくれます。また、保護者の方にお伝えする時に詳しく状況を説明をする事ができます。一例ですが、本当に私たちとしても安心です。
0歳児の話に戻りますが、お昼寝の時の呼吸チェックを5分おきにします。顔色を見るなど呼吸チェックだけではない身体全体を見てくれる看護師の目はやはり違うと感じ、安心して任せることができます。
圧倒的な情報量で、看護師が心のケアも体のケアもしてくれました。
新型コロナについては誰も想像する事ができず、職員も保護者も子どもたちも、みんなが初めて経験する事で、看護師がいて本当に良かったって思える事ばかりでした。一つに情報収集能力が高く、看護師のつながりを含めて、様々なところから学術的な対策方法を探してきてくれたので、「感染リスクをどうすれば軽減できるか?」という不安に対し、正しい手洗いの方法や消毒の方法をみんなに伝えてくれました。
職員に対しては感染症の予防のためにはどうすればいいのか?という話を沢山してくれます。職員も心のどこかで不安は正直言えばあったと思いますが色々と情報共有をしてくれることで安心でき、心のケアにもつながったと思っています。
そして子どもたちも口には出せなくてもいつもとは全く違う毎日は不安だったと思います。「友達と会いたい!!」って思っていても会えない、外出できず、家でずっと過ごさなければいけない子どももいました。保護者も初めての経験で不安でしたが、様々な悩みや、子どもたちの心のケアも率先して対応してくれたので本当に心強かったです。
看護師にしかない視点。危機管理を保育園でできるのは看護師だと思います。
いくつかの業務のうち保健日誌を書いてもらう事も役割の一つになっています。「登園している子どもの人数」「病気やけが」等をiPadを使用し専用アプリで管理しているのですが、看護師は病院の電子カルテなどを管理する端末やソフトには慣れている方も多いので、この辺のツールの使い方とかはすぐに慣れると思います。
また、0歳児の保育に入ってもらう事も看護師は多いのですが、生まれたばかりの赤ちゃんは顔の表情や顔色など本当に小さな変化で体調を判断する必要もあります。
0歳児に限らず子どもたちがみんな「かっこいい大人」になれるように卒園させてあげたいと思っています。子ども同士でもたくさんお話しをしますが、保育士や看護師とも話しをする事も多いです。多くの大人の中で育った子どもって色々な事をみて聞いて吸収をしています。そこに看護師がはいることで、さらに「かっこいい大人」に成長できることができるって思います。
私の願いの一つに「生まれてきた姿カタチで卒園する」があります。心も体もしっかり育つように日々積み重ねに関わりをもつことと、子どもにとっての危険を知り、伝え、正しい判断ができることが大切と思います。
そのためには保育士の視点だけではなくて、看護師の視点が重要です。子どもたちに愛情を持ってサポートしてくれる人は誰でも子どもたちにとっての「先生」なので、いろんな大人が関わってくれる保育園ほど、良い保育園だと私は思います。
ゆったりとした日常のなかで一緒に楽しみながら働けるのが保育園だと思います。
看護師になるために、たくさんの看護の勉強をしてきたと思います。そこで培われたことを子どもたちのために、そして保育士や保護者のため、みんなのために是非活かしてもらいたいと思います。お仕事探しをするときの選択肢として「保育園で働けるのかな?」と思うかもしれませんが、保育園は保健・衛生のスペシャリストである看護師を必要としています。
看護師も保育士も、保護者と一緒にみんなで子どもを育てたい。そして、それぞれの専門職の方と一緒に働けるのは本当に楽しい事です。病院とは違った時間の流れ方、また時間に追われながらの業務ではなくて、ゆっくりとした、そんな日常の中で一緒に楽しみながら働いてみませんか?
看護師として目指した理由をふと目を閉じて思い返していただけると、保育園で働くのもいいな!!て思っていただけると思います。