訪問看護の求人の探し方を世界一わかりやすく解説~日本全国に訪問看護ってどれだけあるの?を分析~
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4月に向けて部署異動や病棟異動、店舗異動など含めて病院や訪問看護では割と当たり前におこなわれます。病院にしろ、訪問看護にしろ会社の組織になる為に、今よりも良い組織にするために経営層は早いタイミングから組織設計をし始めます!!
異動の時期としては4月と10月と言うのが一般的だと思いますが、組織を検討する時期で考えるとその3か月くらい前から検討は始まっていると考えて頂いても良いでしょう。
そしてそんな組織設計をしている時期にはこんなことを考えます。そうです!!今の現状を踏まえながら、4月から看護学生が入職してくることも加味しながら組織を考える、概ね4つの事を考えて組織デザインをしていきます。
1:現環境での相性の良し悪し
⇒特に相性が悪いのであれば、対象者を引き離す組織にする
2:看護学生(新卒)の面倒見の良さ
⇒新人教育は向き不向きがある為に、面倒見の良しスタッフを配置したい
3:今現在状況が悪い組織(離職が多かったり、成果が悪い部署)には優秀なマネジメント層を配置したい
⇒管理職がわかると一気に雰囲気が変わり状況が好転する事が多い為
4:伸び悩んでいる看護師に新しい機会の提供
⇒今上手くいっていなくても環境を変えてあげることによって、成長する可能性がある
さてこの組織設計もまた難しいので別の機会に講義していきますが、今回のテーマは”異動者”に対するケアです。この会社として当たり前の異動になるのですが、なぜかネガティブにとらえられがちになってしまいます。部署異動は一般職でもよくありますし、看護師様でももちろん、異動がある事は組織である以上当たり前におこなわれることでしょう。
管理職者が自身の部下となる看護師に異動を伝えることが想定されるので、その際の異動ストレスのケアの方法を本日は講義していきましょう( `ー´)ノ
そもそも看護師の異動とにはどのような意味合いがあるのか?を考えてみると、先に伝えた4つを考えて経営層は組織設計をしていきます。つまりそもそも、異動と言うのは会社からしてみれば、新しい環境を作るとても前向きな事象になります。
人材育成ができたり、モチベーションの維持/向上ができたり、もちろん組織の活性化もそうですし、欠員補充などもできるので、有益な側面が経営層から見れば多いはずなのです(^_-)-☆
がしかし”(-“”-)”実際には異動者は「異動ストレス」を感じる時が多いのも事実でしょう。「自分自身が希望した病棟や配属にならなかった・・・」こう感じてしまい、異動に対して否定的な発言をしてしまう看護師様も少なくないと思います。
また移動直後に関しては受け入れ先も同様に「(異動者)が扱いにくい・・・」とか「思っていた人と違った・・・」とか「前評判や、引継ぎで聞いていた話と違う・・・」などと同様に愚痴をこぼしてしまう時があるのです。
こうなってしまうと異動者にとっても、異動先の新たな病棟などの受け入れ先も、お互いに不幸になってしまいますよね?
もしもこのような状況が起きてしまったのであれば、異動者に対するケア/配慮が十分ではなかったという事になります。つまり異動の際にケアすべきなのは、異動者本人だけではなく、異動先の部署も同様にケアする必要があります!!実際に異動者はどのようなストレスを感じるのかを考えてみましょう。
それでは看護師様が異動になった際に感じるストレスはどのようなものがあるのかを考えてみましょう!!病棟勤務から訪問看護勤務へ、外来から病棟勤務へ、様々なケースが想定されますよね?看護師が生じるストレスとしては4つのカテゴリがあげられています。
※文献出所熊本大学医学部保健学科/配置転換に関する看護師のストレスと適応に関する文献検討より
1:病棟(新しい部署)環境の違い
2:看護技術/知識の不足感
3:経験があることへの受圧
4:自分に対する否定的評価
この4つが異動のストレスとしてあげられています。1つずつ考察していきましょう!!まずはストレスの種類を認識して、解決方法に関しても別途解説していきましょう☆
看護師様が異動によって病棟が変わってしまった・・・これは想定しやすいストレスかもしれませんね。内科病棟から精神科病棟へ。外来から訪問看護へ。オペ室からグループ施設の介護施設へ。様々な異動が可能性としてはあります。病棟が変わると下記のようなストレスを感じると想定されます。
1:新しい人間関係を築く必要がある
⇒知っているスタッフが少ない(いない)ことへのストレス
⇒新しい人間関係を築くストレス
2:前環境の体制の違い
⇒細かなルール違いから、新たな事を覚えるストレス
⇒上下関係含めたルールを知るストレス
3:物理的環境要因
⇒手順の違いや文化の違い、明文化されていない事へのストレス
4:移動病棟への否定的評価
⇒前環境とのルールの違いにより、受け入れ先のレベルが低いと感じてしまうストレス
⇒逆に受け入れ先の病棟(部署)の事がわからない為に、自分のレベルが低いと感じるストレス
※例えば朝の申し送りが長い部署から、短い部署に異動になると、それに対して戸惑いや受け入れ先に対して否定的、批判的な感情が芽生えたりする
例えば同じ診療科でもチームが変わるだけでも、対象患者の疾患や病期に違いがる為にケアの本質が同じでも戸惑う事は多いと伺います。例えば慢性期病棟での経験が長かった看護師が、救急病棟に異動した時に、激しい精神運動校風状態の患者様を目の当たりにして、どのように介入すればいいのか戸惑った事があるというお話を聞いたことがあります。
リスクアセスメントが慢性期と異なる為に、判断が甘くなったり失敗して落ち込むことが多かったとおしゃっておりました。つまり今までの自分自身が否定されたような気持になってしまい、移動先の病棟で居心地の悪さを感じるようになってしまったようです。
異動を経験したことのある看護師様なら少なからず、このようなストレスを感じた時期がると思います。
自分自身の少ない経験で新しい環境で通じるのだろうか?そんな不安を持ったことはありませんか?異動者に限らず転職でも同様の事が考えれます。特に初めての部署異動となれば、今までの看護感、自分が大切にしてきた看護感と、新しい受け入れ先に差があるのではないか?と考えてしまいます。
また受け入れ先からは「〇年目の看護師なんだから、こんなこと知っていて当たり前でしょ!!」と思われてないかな?と心配になってしまったり、経験があるが故に指導も研修もない状態で配属されるのではないかな?と思ってしまいます。
それが重なってくると、異動者の看護師は受け入れ先で質問もしにくくなり、経験がある事が逆に重圧になりストレスになるというジレンマを感じる時が多くなり、周囲に悪意がなくとも異動対象者からすれば”孤立無援状態”と感じてしまいます。
新しい病棟や部署に異動になれば、一時的ではありますが相対的に自分の知識や技術が低くなってしまいます。新しい所に異動になるので当たり前ではありますが、この異動した数か月の時期はストレスがかかります。
患者様の疾患も初めての経験になり、対応がスムーズにできなくなってしまう可能性が高いです。そんな感情は自尊心を低下させてしまう傾向があります。
異動前にはサポートを必要とせずに、一人でなんでもこなせていたのに、異動後は自分自身の能力に自信が持てず、自分自身は周りに迷惑をかけてしまっている存在なのではないか?とネガティブに考えすぎてしまい。ストレスを感じる可能性があります。
このように、こうして文章で見てみれば「そんな気にしなくていいのに―」と明るく考えることが出来るのですが、実際に我が身に異動が降りかかるとこのような感情にはなれませんし、異動者の心境としてはとてもナーバスになる為に、異動を伝える際の管理職者やマネジメント層はしっかりと、異動者と受け入れ先のフォローをする必要があります。
ではどのようなフォローが良いのか?に関しては次の講義でお話ししていきましょう( `ー´)ノ