訪問看護の求人の探し方を世界一わかりやすく解説~日本全国に訪問看護ってどれだけあるの?を分析~
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異動の時期になると不思議と病院内や訪問看護ステーション内がソワソワ。。。そんな状況を経験したことはありますせんか?4月や10月は異動が多くなる時期です。そしてその異動の為の組織設計は早ければ3か月前からスタートしているものなのです。
さて前回看護師様の異動とそのストレスに関して講義してきましたが、本日はそのストレスの克服方法や軽減方法、つまり心理的安全性に関して考えていきましょう!!まず前回の簡単な復習から入りますね。
看護師様が異動になった際に感じるストレスはどのようなものがあるのかを考えてみましょう!!病棟勤務から訪問看護勤務へ、外来から病棟勤務へ、様々なケースが想定されますよね?看護師が生じるストレスとしては4つのカテゴリがあげられています。
※文献出所熊本大学医学部保健学科/配置転換に関する看護師のストレスと適応に関する文献検討より
1:病棟(新しい部署)環境の違い
2:看護技術/知識の不足感
3:経験があることへの受圧
4:自分に対する否定的評価
※さらに詳しく異動者のストレスに関して知りたい方はコチラをご覧下さい☆
それではこの異動者のストレスの克服方法や軽減方法について考えていきましょう( `ー´)ノ流行りのワードで言うのであれば心理的安全性をいかに生み出すかと言う事になるでしょう☆彡
異動者にとって先にあげた4つのストレスは誰にでも起こりうる可能性があるのですが、すんなりと適応できた看護師が居たことも事実になります。そんなすんなりと適応できた看護師様の要因を5つ挙げている研究結果がありました!!
※文献出所:熊本大学医学部保健学科/配置転換に関する看護師のストレスと適応に関する文献検討より
1:看護技術/知識の習得
2:移動病棟の魅力
3:自己の肯定的評価
4:気持ちに折り合いをつける
5:看護の受け入れと、今後の方向性の発見
これら5つの要因は概ね異動後に時間の経過とともに解決した!!と言うのが看護師様の意見だったようですが、逆にこれらのフォローを異動前にすることができれば、より早いタイミングで異動ストレスが軽減されますし、異動自体が楽しみになる可能性も含んでいます。
異動は組織の核となる大切な話故に、伝達時期と言うのは実はとてもナーバスなのです。。。「早く伝えてあげれば準備できるじゃない☆」と思われがちなのですが、早く伝える事、ギリギリで伝える事ともに、メリット/デメリットがあります。
・異動を早い時期に伝えるメリット
⇒移動先の勉強をしたり、事前にコミュニケーションを取ったりと準備をすることが出来る
・異動を早いタイミングで伝えるデメリット
⇒「口外しないで!!」と伝えたとしても、来期の組織の話がうわさ話のようになり、組織全体がフワフワする可能性がある。また次の配属が気になり、現部署での業務に本気になれなくなる傾向がある。・異動をギリギリに伝えるメリット
⇒現業務をしっかりと対応してくれる。多少の組織に関するうわさ話はでるが、事実に即していないので組織全体がフワフワする事は少ない
・異動をギリギリに伝えるデメリット
異動者は青天の霹靂の可能性があるので、まさに4つのストレスを感じる可能性が高い。
組織の規模や管理職者のマネジメント人数にもよるので、一概にどちらが良いとも言い切れないのですが、大企業にも中小企業にも属しマネジメントをしていた、訪問看護求人JOBSの運営元である株式会社brainactz(ブレイナクツ)の社長曰くは
「規模が大きかったり、マネジメントの人数が多い(5名以上とかかな?)であれば、ギリギリに伝える方が良く、規模が小さい場合(4名以下)であれば、早めに伝える方がメリットがあるかな」とおっしゃっていました。
規模が大きな会社で異動者に良かれと思って早めに話をしてあげると、噂話がどんどん広がって足元の業務が全体的にパフォーマンスが悪化する傾向があるとの事です。また副次的な被害としては、「○○さんには異動の話がでたのに、△△さんには異動の話はないんですか!」と何故か会社対し急にネガティブになったり、批判的になる社員が相対的に出てくるそうなので、厳密にルールをひいてギリギリに伝えることが足元の業務のパフォーマンスを落とさずにできる方法だとおっしゃっておりました。
一方で組織が小さな場合は、日々コミュニケーションの頻度も多いため、大組織に比べて相対的に日々悩みを相談したり、「こんなことに挑戦してみたい!!」というような話が比較的でやすい環境です。
つまり、経営者が意思決定をして伝達できる準備が出来たら、異動者にはもちろん、”全体にも”早めに伝えてしまって、4月を待たずしても、すぐに行動してしまうのが良いでしょう。逆に中小規模だからこその小回りの良さはこの辺にあると思うとおっしゃっていました。4月10月のような切りの良い時期を選ぶのではなく、日々変化できるのが中小病院や訪問看護ステーションの強みだとおっしゃっておりました。
それではこの規模による異動者への伝達のメリット/デメリットも頭に入れながら、改めて異動者のストレス軽減の方法を考えていきましょう☆
新しい部署では今までの経験が活きる事は間違いありませんが、受け入れ先の部署になる師長や室長は過度に期待してはいけません。一番やってはいけないことは「経験があるから、特に教えなくて大丈夫だよね?」と決めてしまう事は、異動者を苦しませる事になります。
どれだけ経験があろうとも、新しい部署に異動してきた看護師は新人なんだという気持ちで迎え入れることが、異動ストレスを軽減させることになり心理的安全性を生みます。
異動者に受け入れ先を伝えると「どうして私があの部署に・・・」とか「もしかしてこれは私が期待されてないからなのか?」とか究極的には私を辞めさせようとしている「退職マネジメントなのか?」と邪推されるケースが少なくありません。
外から見る異動先と、実際に看護業務をしてみる中からの見え方は大きく変わります。そもそも異動先がどれだけ魅力的なのか、病院として訪問看護ステーションとしてどれだけ異動先を重要に思っているのかを伝えることもまた大切な事です。
異動を伝える際は「〇〇に異動しますよ。がんばって!!」という事実だけを伝えるのではなく、しっかりと「なぜ、あなたが、〇〇に異動するのか?何を期待しているのか?」という理由とセット伝えると異動ストレスも軽減され心理的安全性を生みます。
異動というのは特別な事ではありません。しかし異動者にとっては自分だけが悪い意味で選ばれてしまった。今の環境を変えたくない・・・と様々な想いが駆け巡り結果的にはネガティブな感情や否定的な感情になってしまう事が少なくありません。
つまりまずはここからです。異動と言うのは特別な事ではなく、組織であれば誰にでも起こりうることである事。そして異動者と言うのは病院や訪問看護の経営者からしてみれば、基本的には「異動しても新しい配属先でパフォーマンスをしてくれるでしょう!!」という期待の表れでもあります。
まずはこの会社として、病院として、当たり前のことを理解してもらいストレスを軽減させてあげましょう。そして次の受け入れ先での新しい看護の喜びを見つけられる手助けをしてあげましょう。
異動と言うストレスの因子は変わりませんが、異動対象者のストレスの受け止め方次第で心的安全性を生むことが可能となります。
そのためには師長や室長も「メンバーを尊敬している事」などを伝えてあげる事や、「日々親しみやすく、話しかけやすい状況」を作る事はとても大切になります。まちがっても新人教育だから!!と「教場」に出てくる木村拓哉さんが演じていためっちゃ厳しい、風間 公親(かざま きみちか)のようにならないでくださいww
話しかけやすい状況を作りすぎるとスタッフが甘えると思っている師長や室長もいらっしゃいますが、病棟師長や訪問看護室長はそれこそ「スタッフから意見が出てしまう事が、自身の新定期安全性を脅かす脅威」と思っていしまっているかもしれません。
これらは異動前から意識する事ではなく、日々の病院や訪問看護ステーション業務内で意識すべき事になります。特に管理職者の施設が大きく影響してくるために、日々心理的安全性の高い組織になるように取り組みましょう☆