嫌なこと事があるとすぐ「退職します。」という部下でも、辞めさせないほうが良いのですか??
先日訪問看護ステーションの室長とマネジメント研修をしていたのですが、室長から改めて相談がありました。相談内容はいたってシンプルでして、少しでも嫌な事や、納得いかないことがあると、すぐに「あ、もういいです、合わないので辞めます・・・」って部下がいるんですけど、これっていつまで止めた方が良いんですか?いつもいつも「ポップに辞めたい発言」するとっても甘い、まさにシュガー社員がいるのですよ・・・下記に室長の相談内容を記載いたしますね☆
「私たちの訪問看護ステーションは、大きなステーションではないので、一人でも退職してしまうと、利用者様の対応やオンコールの対応を考えると凄く厳しいのが現実なんですよ。なのでみんな大切にしてきましたし、チームワークもあると思っていました。
でも数か月前に入ってきた看護師の子になるのですが、すぐに「辞めます」って言うんですよね。。。正直本気かどうかもわからないですし、まだ入社しても数か月で業務も慣れていない時ですし、訪問看護師の配置基準もあるので、毎回止めはするんですが、さすがに私も疲れてきたのと、いつまで同じことを繰り返すんだろうと・・・・私だけじゃなくて、他の看護スタッフにも、嫌な事があるとすぐに「辞める」と言っているみたいで・・・こちらの足元を見ている気もしますし、本当に辞めそうな気もしますし・・・どうしたらいいかわからずに困っています。」
管理職になるとこうした「退職フラグの上がった部下」のコミュニケーションは増えてきますよね?管理職者にとってはストレスのかかる業務になりますし、特にこの退職に関する事に関してはとても神経質になりますよね。
さて管理職の悩みとして出てくるこの「部下の退職問題」ここで言う「ポップに辞めたい発言する部下」問題。改めて皆さんもこのような経験をしたことありますか?とにかく嫌なことが一つでもあると、退職のカードをチラつかせて、交渉を優位に進めようとする人はいませんか?逆に退職を交渉のカードにしたことのある方もいるのではないでしょうか?
本日のテーマはまさに、ここになります☆管理職の悩みで良く出てくる「ポップに辞めたい発言」する「部下の退職問題」を講義していきましょう。特に普通の退職ではなく、事あるごとに「辞めますー!!」ってポップに言ってしまう、いわゆるちょっと問題のある看護師の退職問題を解決していきましょう!!それでは講義のスタートです☆
交渉にのってはだめです!「退職する!!」と言われたら、複数回目であれば引き留め不要です!!
小さな訪問看護ステーションであるほどに、一人の採用、一人の退職と言うのはとても影響を与えます。そんな中ですぐに「退職します!!」って言ってくるメンバー・・・さあ管理職の悩みになるこの部下の退職問題ですが、皆様ならどうしますか??
引き止めますか?それとも希望通りに退職してもらいますか?
これズバッとまずは答えを伝えておくと「退職する!!」と宣言したのが、複数回目(それこそ3回目以降であれば)であれば、希望通り「退職してもらう。」が正解になります!!
「退職する!!」とか「辞めたい」とかポップに言っている人もいるかもしれませんが、上司や経営者からしてみると、技術レベルが低い事以上に、このような発言をする人は一番信用が置けないのです。
「給料をあげるため。」とか「自分のポジションを築くため。」とか様々な理由から、もしかしたら「私辞めようと思います・・・」と宣言をして、何かの交渉をすることは絶対にお勧めしません!!その一瞬は良い結果になったとしても、未来的に仕事や会社に対して、満足度が高くなることはありません。それは身から出た錆になってしまいます。。。
「辞める!!」と口にした人は、”十中八九”数年以内に辞めます。そんな人に対して責任あるポジションを与えることもできないですし、大切な社内情報を伝えることも、もはや伝えにくいですよね?どうせいつか辞める人に対して、上司や経営者は大切な業務につかせないのは当たり前の事です。
一度や二度本気で「辞めたい」と伝えてくるときや、相談される時は管理職者であれば必ずあると思います。そんな時、特に一回目に関しては全力で引き止めましょう!!誰しも1度や二度は「辞めたいな・・・」と思う時はありますよね?だって人間だもん。。。
しかし、それ以上の回数や、常識的ではない頻度で言ってくる「ポップに辞めたい発言」する部下に関しては、とてもじゃないですが一切信頼はできません。
どちらかと言えば、ステーション内にいることで、他の看護師に対して悪影響を与える可能性の方が強いため、退職のカードを出されたとしても、規定以上に給与を与えり、優遇をしてしまうと「あwww辞めるって言えば会社は言いなりになるぞwww」と考えるケースもあります。
そうなのです、どんどん図々しくなってくる可能性があり、より管理職を悩ませる結果にしかなりません。ですのでこのようなシュガー社員には「退職相談」があれば、逆に具体的に話を決めてしまいましょう。
退職日はいつにしますか?とむしろ提案する事もおススメです
それでは「ポップに辞めたい発言」するシュガー社員の「辞めたい」に対して、「具体的に話を進めてしまう!!」とはどういうことかを解説していきましょう。
まず明らかに、「辞めたい発言」が多い社員に関しては、改めてですが引き止める必要は一切ありません。長い時間関わるほどに傷は深くなり、管理職者を悩ませるだけになります。このような発言をするシュガー社員は、むしろ周りの頑張っている看護師に悪影響を与える可能性の方が高いです。そして「辞める」とう発言がどれだけ、会社の中で重い発言なのか理解していないことが多いです。
それでは「辞めたい発言」を頻発する社員とのコミュニケーションは何が良いかと言えば、退職日を決めてしまう事が一番双方が幸せになる解決策になります。そしてこの退職予定日に関しては想像よりも圧倒的に早くした方が双方不幸になりません。退職日を引き延ばすことはむしろ避けましょう。
まずなぜ引き延ばさない方が良いかと言えば、理由には2点あります。
1つは管理職者であれば気にすべきお給料(会社の経費)です。ポップに辞める宣言をするスタッフが実際に辞めるとなったら、正直言ってパフォーマンスはしません。パフォーマンスしないという事は、周りに迷惑をかける事、究極的には社外である訪問看護の利用者様にご迷惑をかける可能性があるので、退職日は改めて直近にしましょう!!
そして会社経営として、このような状態して費用をかけることは健全な経営とは言えないので、費用対効果が一番下がる「ポップに辞めたい発言」の社員の退職に関しては改めて、直近で!!
そしてもう1点目になりますが、情報を引き出す可能性があります。情報と言うのは何かといえば、個人情報だけではなく、経営情報など、「辞める!!」と宣言してから退職日が長いと、それこそ悪い意味で「悪さをする時間(情報を盗む時間)」を確保する事が出来てしまいます。
もちろんこんなことをしてしまえば刑事事件なので、さすがにする方はいないと思いますが、想定できるリスクはあらかじめつぶしておくほうが賢明です!!ポップに辞めたい発言をする社員は、それこそ「退職」という会社の一大事になるイベントを、安易にとらえているいるために、企業情報に関しても安易に考えているケースもあります。十分に注意して対応していきましょう!!
引継ぎもあるし・・・採用もあるし・・・そんなにすぐ退職日を決めれません・・・
よく「引継ぎや採用に数か月かかるので、そんなすぐ退職されても・・・」と相談されるときがあるのですが、引継ぎに数か月かかる業務なんて世の中そんなにありませんwww日本を動かす総理大臣でさえ引継ぎに数か月なんてかかりませんwww
引継ぎがスムーズになる為に、日々の申し送りがあり、日々の訪問看護業務内でカルテを記載しているはずなので、不安なだけで、実は引継ぎと言うのは想像以上にスムーズにいくのが経験値です!!これは訪問看護ステーションの規模に関わりません。
余剰人員が一人でもいるのであれば、どんなに一時的な負荷が多くなったとしても、是非勇気をもって、直近に退職日を設定いたしましょう!!管理職の悩みは意外と、この「ポップに辞めたい発言」するシュガー社員の退職で解決する事がほとんどですよwww
採用に関しては確かに不安になる事や、「実際に訪問看護をやりたい看護師を採用できるかな?」と心配になるのは間違いありません。ただ「ポップに辞めたい発言」をする看護師様は、先にも述べた通りいつか必ず辞めます。
そしてそれも、こちらの想いとは別に、こちらの希望は全く加味せず、自分勝手な日程やタイミングで辞めることがほとんどですwwwですので逆に、こちらで日程をきり、訪問看護ステーションで採用をしなければいけない状態を作ってしまい、しっかりとした採用活動をすることで不安の払しょくをしていきましょう☆
そして訪問看護ステーションの組織規模にもよりますが、小さい組織や会社であれば、会議や打ち合わせでしっかりと退職の理由を伝達することをおすすめします。変な噂が立つことも望んでいませんし、逆に理由もなく退職させるステーションなの?と思われる事もまた、今いる看護師のモチベーションを下げてしまう可能性があります。
この辺は変にフォローしながら話を進めるよりも、事実を伝える事が一番良いです。事実とは何かといえば「ポップに辞めたい発言」含めて、どんな事案があったのか?そして訪問看護ステーションとして、改めてどんな看護師と働きたいか、どんな看護師を信頼しているかを伝え、より強固な組織にしていきましょう☆
いかがでしたか??本日は「ポップに辞めたい発言」をする、シュガー社員に悩まされている管理職の悩みを解決する講義をしていきました☆もしもそれでもお悩みの事があれば気兼ねなく、私たちにご連絡くださいね☆