困ることもあるけれど、差し入れから見る訪問看護の魅力

コミュニケーションが密になっていく嬉しさ

訪問看護を行っていると、あれやこれやと「持ってって~」と手土産を持たされることがあります。
農家のお宅では、新鮮なお野菜や果物を頂くこともあります。
訪問に行かなくても、ステーションに菓子折りを持ってご挨拶にくる利用者さんや家族もいます。
ステーションによっては、利用者さんからの差し入れは初めからお断りしているところもあると思いますが、筆者が勤めていたステーションではそのような決まりはありませんでした。おもてなしは快くお受けするという上司の考えでした。
しかし、差し入れの中には頂くにはちょっと抵抗のあるものもありました。
ここでは、筆者が経験した嬉しい差し入れと迷惑な差し入れから感じている訪問看護の良さをお話ししたいと思います。

嬉しい差し入れは、お野菜やお菓子、果物などが多く、それをステーションのスタッフとありがたく頂いていました。なかには、某テーマパークのチケットや、アディ〇スのスニーカーなど、食べ物以外をプレゼントさせることもありました。
(念のため頂いた物は上司に報告をしていました。筆者が勤めていたステーションでは、差し入れをして下さった利用者さんのお宅に年賀状を送っており、それに事務の担当者がお礼の言葉を書いていたそうです。)
頂きっぱなしというのも気が引けてしまうので、そのような心遣いも重要ですね。
抵抗のある差し入れに移りたいと思います。
利用さんや、その家族が作った手作りの物、過去にバッグやマスコット、人形、マフラーなどを頂いたことがあります。また、衛生状態が悪いなと感じるお宅で作られた手作りの食べ物です。
(利用者さんのお宅を偏見の目で見ているようで申し訳ないのですが…。持たされる場合は、口にしなければよいので回避が出来ますが、訪問中に振舞われた際には頑張って食します。)
皆さんも経験がありますか?

このようにもらう側からしてみれば、嬉しい物や抵抗のある物と勝手に判断していますが、利用者さんやその家族が、毎週来てくれる訪問看護師の事を考えて差し入れを用意してくれるという事は、なんだか嬉しくなりますよね。
なので「いらないな…」と思ったものでも、相手の事を考えるとこのような気遣いには嬉しくなります。
訪問看護をしていると、看護師‐患者という関係よりも人と人の関係が密であるなと感じています。
訪問看護をしていると、そういった人の温かさなども感じられる職業だと思っています。

その他のおすすめ記事