”110時間”残業を減らしたナース服~看護師様の就業環境改革事例~

◆ナース服を変えたら残業がなくなった!!

看護師様のお仕事と言ったら「残業が多い」「定時で終わったことなんてほとんどない!!」というのは、もう皆様まさに経験中だと思います・・・「病棟勤務はつらーい!!」というのが現実でしょう。。。まさにこの残業が多い為に退職をしてしまったり、転職をしてしまったりという看護師様も少なくないと思います。実際にライフプランを考えると、ご結婚や子育てがあり転職を考えた看護師様も少ないないと思います。

様々な残業対策の改善があるなかで「ナース服」を変えただけで残業が、グーンと減ったらこれって目玉がとびれるようなビックリな話じゃないですか!?!?だって仕事の内容が変わったりするわけじゃないのに、ナース服が変わるだけでそんな話ある??ってのがまさに気になる所ですよね。

そうです。こんなまさかまさかの解決方法があったのです。それは「熊本地域医療センター様」がおこなった施策になります。え、何をしたの??って気になりますよね??

残業を減らすために対応した事、それは「日勤と夜勤の看護師のナース服を変えた」これがズバッと成果が出たのです。

この結果を受けて今日も心理学的になぜナース服を変えるだけで残業が減るという大成功が起きたのかを考えていきましょう!!本日のポイントはコチラ!!

本日のポイント

1:仕事の指示って人や職位で指示します
2:わかりやすさや比較が人間にブレーキをかける
3:マイノリティー(少数派)になることを避けたくなる

残業は結果的に貯時間労働になりますよね?長時間労働というはやはり体も心も壊してしまうので、その環境は転職することをお勧めします!!過去には睡眠に関する講義もしているので是非こちらもご覧ください。

看護師は寝ないとダメ!!~睡眠と意思決定の相関性を科学する看護師の為のハッピー心理学~

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それでは講義のスタートです!!

1:仕事の指示って”人”や”職位”で指示します

熊本地域医療センターの病棟の看護師約200人。残業というのが大きな課題ではあったそうです。この残業を減らすためのアイディアにしたのが「攻守分業」が明確になっている「アメリカンフットボール」だった様です。このアイディア力凄いですよね!!

つまり日勤と夜勤が差を明確にすることが業務を円滑に、つまり残業を改善する事ができると考えたのでしょう。そこから日勤の制服を赤、夜勤を緑にしたところ、前年度に1人当たり年約110時間あった残業が半減。18年度には約20時間と5分の1まで減り、19年の日本看護協会(東京)の先進事例表彰で最優秀賞に輝いたのは本当に素晴らしい成果だと思います。

えーそれだけで本当に残業が減るのですか?と思いますよね?さてそれでは看護師様にこんな質問をしてみましょうか!!「病棟が異なる看護師様のシフトを認識していますか??」「介護士様に業務をお願いするときに、シフトを考えて業務を依頼する事はありますか??

こういわれると仕事のお願いをするときに「シフト」を考えて依頼する事はまずないと思いますwww通常であれば「この仕事は〇〇さんにお願いしたい。なぜなら経験もあるし安心できるから」とか「この仕事は〇〇さんで間違いない。これは管理職しかできないもの!!」など個人のスキルに依存して「人を指定」したり、「職位」に依存する事がほとんどで、シフトという考え方は正直あまり出てこないですよね?

2交代のシフト制をとっているときに、看護師のシフトを把握していないので、日勤か夜勤かわからないけど、とりあえず17時ギリギリで仕事を依頼する。もちろんこんな状況は看護師様であれば少なくないと思います。「業務を依頼した看護師様が、日勤勤務の看護師様かどうか?」というのは当たり前にわからないのでwww他部署ならなおさらですよね?なのでポップに仕事の依頼をしてしまう。そしたら自ずとその看護師様は残業になってしまうというのは、まあ間違いないwww

もちろん仕事の依頼はパワハラとか悪気があるものではなく、日勤か夜勤がなんてわからないし、その確認をあえてすることがないのですよね。なので仕事は”スキルのある看護師様”に偏ってしまったり、とある管理職に偏ってしまうのが心理になるのです。

つまりここが明確にならない限りは業務の偏りは出てしまいますし、残業は減らないですよね?そういう事を考えても、「日勤の制服を赤、夜勤を緑」にするというのは、非常にわかりやすいですよね?そうです、このわかりやすさ!!はまさにポイントなので次の章でさらに深く講義していきましょう!!

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2:わかりやすさや比較が人間にブレーキをかける

例えばこうした看護師様の残業問題のように、病院内や訪問看護ステーション内で「とある課題、つまり何かしらの課題」が出てきたとき、「業務ルールを作る」というのが一般的だと思います。このルールを作る事は本質的にはとっても難しい。。。そしてそれを運用するとなるとさらに難しい・・・というのはきっと皆さま経験したことあると思います。

正しいルールを作ろうと思うと、それはそれは信じられない量のルールブックが必要になってきてしまってwww「そんなん、読めるかーい!!」という状態になったこともあると思いますwwwつまり完璧なルールであるけど、一方で運用が全くできない状態www

そうです。ルールの運用は引き算で考え「わかりやすさ」がなければ実務上は対応が出来ないのです。

受験勉強でもルールでも同じなんですwwwルールを詰め込みすぎたり情報量が多い事はわからないんですよ。なのでこうした看護師様のナース服で「日勤なのか」「夜勤なのか」を明確にすることは運用としてはすこぶるわかりやすいですよね。

17時に看護師様に仕事の依頼をしなければならなない状況の時に、あえて「赤いナース服(日勤の看護師)」に声をかけていたら、それはむっちゃ悪い奴やんwwwって誰しもがわかる相互牽制をすることも副次的には可能になりますしwww

逆にこれだけわかりやすいルールであれば「こんな2択のルールもわからないんですか?」というその人の人間性や、ルール順守の帰属意識も疑っちゃいますよね?なのでこのわかりやすさというのは非常に大切になってきます。

そしてこれだけ色で明確なのであれば、18時になった時、19時になった時に、赤いナース服(日勤の看護師)が緑色のナース服(夜勤の看護師)の中に混ざっていたら!!

さて皆さんはどう思いますか?次の章で人間はマイノリティーを避けるを講義していきたいと思います!!

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3:人間ってばマイノリティー(少数派)になることを避けたくなる

このナース服を色で分けることは、他人からみてのわかりやすさというのがメリットとして挙げられますが、さらに心理的にはもっと素晴らしい効果もあるのです!!

それは何かといえば、「組織の中で人間はマイノリティーになることを避ける」という事が大きなメリットになるのです!!

つまり自分が意図せずとも、残業をすることがわかりやすく周りと違う行動になってしまうのです。「浮いてる」ってやつですね。これは過去にも講義をしているので是非あわせてご覧ください。

【10分で解決】同じことしないし!!徹底しないじゃん!!嫌われる看護師の行動を徹底解説

むむむ!!つまりどうい事??それが看護師の残業時間を減らすのかな~?と思いますよね?説明していきましょう!!

マイノリティーというのは少数派という事です。例えば18時になった時に、夜勤の緑のナース服の中に、もしも自分がひとりぽつんと赤いナース服を着ていたらどんな心境になりますか??

「やってもうた!!みんなが緑なのに一人だけ赤やん!!」ってドキドキしちゃいますよね??そうなんですよ、看護師様だけではなく、人間というのは少数派になることを多くの人は苦手(嫌う)としています。みんなが「あの人かっこいい!!」って言っていたら、本当はそう思わなくても「うん。。。たしか・・かっこいいよね。。。」と言ってしまう心境と同じですww

つまり看護師様が業務の中で少数派にならない為にはどうすればいいのか??そうです、残業しないで帰るしかありませんwww今までだったら「白いナース服」を全員が来ているために、誰が残業をしているというのはわかりにくいと思います。そして残業をしていたとしても、特に気にもかけないでしょう。

しかしこれだけわかりやすいく「私今残業中です!!」とナース服でわかってしまうと、「仕事が溜まっているのかな?」という考えももちろん周りからされると思いますが、「仕事を上手にこなすことが出来ていなんじゃないのかな?」って周りの看護師様からも思われてしまいますよね。

そうなのです、マイノリティーがここで誕生してしまうのです。そうならない為にどうすればいいのか?それは凄くシンプルに、残業をしないようにすればマイノリティーになることは避けることができます。副次的にこのような環境による心境も生まれて残業も減っていったのでしょう!!

ナース服を全部変えるなんてコストがかかってしまう。。。という病院ももちろんあると思うので、わかりやすく腕章をしてみたり、スカーフをしてみたり、残業を減らすために、コストをかけずに今日から対応する事だって可能なのですよ。

もしも現状残業時間が著しく長い!!という課題を持っている病院や施設があれば是非対応してみてください!!

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