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【裏心理学】看護師の離職を防ぐブラック心理学

【裏心理学】看護師の離職を防ぐブラック心理学
目次

~病院、訪問看護ステーション、介護施設が看護師/介護士の離職率を改善する3つのポイント~

看護師/介護士の離職を防ぐ為の裏心理学があるのです

「もう看護師辞めます!!」「もうこの病院、この訪問看護ステーション辞めます!!」看護師/介護士の離職率というは世の中的にはとっても高いと言われていますよね。実際にホワイトカラーや女性の離職率と比べると「うーん、離職率が高い。。。」と言わざると得ないと思います一般的にはやはり10%を超える離職率は「とても高いな」という印象になります。また看護師様や介護士様に関して言えば病床数や、施設形態によっても離職率は大きく変わってきます。

「じゃあ看護師の離職率どれくらい高いのですか?」という疑問をまずは事実ベース(数字)理解しながら、実際に「離職率を改善」するためにはどうすればいいのかを「裏心理学w」と銘打って考えてみましょう!!管理職者や採用担当者は必見ですよ(‘ω’)ノ本日のポイントは3点です!!

それでは講義のスタートです!!

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①:看護師の離職率を病床数ごとに見てみよう

日本看護協会が2019年5月15日に「2018 年 病院看護実態調査」 結果を報告しましたので、まずはこのデータから看護師の離職率に関する現状を数字からみていきましょう!!

全体的にみると離職率としては基本的には横ばいといった感じになっていますが、規模ごとに見ていくと、比較的病床数の少ない病院の方が看護師様が退職してしまう傾向が強いようですね。病床数が多いほうが、忙しいと思われ離職者が多い為に離職率が高いと思われるときがあるのですが、絶対数(分母)が多い為に印象的に凄く離職しているようなイメージになりますが、実は離職率で考えると低くなっているのですよね。

離職率に限らずですが「数字」に関してはしっかりと理解してみていかないと、数字に騙されてしまう可能性が有るので要注意!!看護師/介護士様に向けた数字の講義をやっておりますので併せてこちらもご確認ください!!

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看護師様が200名いて離職率が10%であれば20名の看護師が離職している事になります。
一方看護師が20名いて離職率が10%であれば2名の看護師が離職していますよね?
同じ離職率10%と言えども印象的にはかなり違いますよね??

「むむむ、何やら難しそうな話・・・」と思うかもしれませんが、大丈夫です!!ちゃんとこれから説明してきますね。例えば200名看護師がいる病院で20名離職してしまっていますよね。さらに1名看護師様が辞めてしまいました・・・看護師として他の病院や訪問看護ステーションの求人を探しております。さて離職率は何%になりますか??

21名の離職看護師、そして全体母数は200名と考えると離職率は??そうです、看護師の離職率は10.5%になります。

では同様に20名看護師がいる病院で2名離職している状態。そしてさらに1名看護師が辞めてしまいました。。。3名の離職者、そして全体母数は20名と考えると離職率は?そうなんです、恐ろしい事に離職率は15%になってしまうのですよ。

看護師の離職者は21名で離職率は10.5%の病院や訪問看護ステーションと、看護師の離職者は3名で離職率が15%の病院や訪問看護ステーション。さてどちらが良い病院や良い訪問看護ステーションだと看護師様は感じるでしょうか?

つまり数次第(在籍しているとカウントする看護師の母数)で周りからの見え方というのは大きく変わってしまうのですよね。

つまり規模によって離職対策の方法は変わっていきます。そして数字の出し方というのもまた、考え方を変えなければいけないですよね。例えば看護師様が病院等に求人を見つけて採用面接に行ったときに「離職率は何パーセントですか?」と聞いてみるのも大切ですがあわせて、「離職者は何名ですか?」と「数と率」の両方を聞くことが正しい数字の理解になるのです。

まずは現状の看護師様の離職率をデータと共にお話ししてきましたが、では実際に「辞めようと思っている看護師様」の相談があった時、看護部長や採用担当者は「どのように対応すれば残ってくれるのか?」、逆に「辞めようと相談しに行ったら、どんなことを言われたら気を付けなければいけないのか」この両方の観点から次の章で講義していきます。

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②:看護師から退職の相談を受けたときに思いとどまらせる心理学

以前「求人が10件ある看護師と、求人が1件しかない看護師、どっちが幸せ??」というコラムを書かせていただきました。人間の選択肢に関する意思決定と選択肢の心理学的お話になります。

簡単にはなりますがちょっとおさらいをしてみましょう!!「選択のパラドクス」というお話をさせていただきました。例えば看護師様が転職するにあたって選択肢が多いと、まずどうなってしまうか??そうなんです。当たり前なんですが悩みます。これはもちろん看護師様が求人を探すという状況だけではなくしも選択肢が多すぎると悩みます。

例えば缶コーヒーを飲みたいと思って、コンビニに行ったら20種類以上缶コーヒーがあった時はどうしましょう?「うーん。。。何から選ぼう。。。面倒くさいな。。。」と思ってしまうあの感じですwwwイメージ的にはまさにこの状況と同じ状況です。

看護師様に限らず、求人だけに限らず、選択肢の多さは悩んで、悩んで、悩みまくって、そして圧倒的に時間を失います。つまり時間という資産を失ってしまうわけです。そして意思決定の理性を失ってしまうのです。

そして看護師様が数ある選択肢の中から病院や、訪問看護ステーションの求人から転職を決めたとしても
「あっちに行っていたらどうだったんだろう?」「もしかしたらあっちの方が良かったんじゃないかな」
と沢山の選択肢から自分の意志で選んだにも関わらず自分の選択に懐疑的になってしまい、後悔してしまうケースが増えてしまいます。

つまり「選択肢が多い=沢山選べて良い結果になる」と思われがちですが、実はそうではないのです。まさにこれこそ「選択のパラドクス」多ければ多いほど、後悔してしまい結果的によくわからないから、現状維持をしてしまう
転職したい看護師様にとってみたら、本当は変化すべきタイミングだったのにー!!なんてことも起きてしまいます。

逆に選択肢がない場合は「ないものはない」のでその求人や、病院、訪問看護ステーションに向き合うことが出きます。だって、そもそも世の中に求人がないんですから、じっくり考えて意思決定をすると思います。

選択肢というのは多い事の方が問題で、実は選択肢はドンドン減らすことが最良の選択になるのです。

つまりですね。例えば看護師/介護士様がお仕事探しをしているときに、該当求人が「1件しかなかった」とがっかりするケースもあるかもしれませんが、なんと、「自分の条件を叶えてくれるところが1つあるんだー!!」とポジティブに考えることが大切ですね。「ふむふむ、こりゃ運命だな!」くらい思ってもいいかもしれませんね。

つまり看護師/介護士様が転職だけに関わらず意思決定をするとなれば、選択肢を絞ることが大切であり、それが「満足度」と高い相関性を持つようになります。一方でブラック心理学としては逆の考え方をすることも可能になります。。。

つまりですね、「意思決定をさせたくないケース」はどうすれば良いかという事です。過去には交渉術に関するコラムで講義しておりますので、こちらもあわせてご覧ください!!

「看護師様に病院、訪問看護ステーションを辞めてもらいたくない」とかももちろんそうですし、「別れ話を切り出してきた彼氏と別れなくない」なんて裏技もwwそうです、ズバッと意思決定をさせたくない。つまり、もっと言えば「現状を選択してもらう」ためには何をすればいいのか?

そうですこれこそが、ブラック心理学になります。選択肢を沢山与えることが、意思決定を鈍らせて面倒だと感じさせます。そして結果的に現状を選択する可能性が高くなります

「ふむふむ、かなり興味深い話になってきましたね」そうです、看護師/介護士様は「説得する側」も「される側」も十分に注意しなければいけないのです。では次の章で詳しく講義していきましょう!!

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③:現状維持を選択してもらう具体的な方法とは何か?

退職相談をしたとある看護部での会話

看護師:「看護部長!!もう私この病院辞めます!!」

看護部長/人事:「あなた駄目よ、そんなこと言ったら。まだ未熟なんだからもっと頑張らないと。他にいってどうするのよ?考え直しなさい!!」

看護師:「でももう決めたんです!!」

看護師様の離職に際してこのような会話がきっとありますよね?そもそも退職というのは本人が決めてしまったら、なかなかひっくり返らないですし、「退職の相談が出る前に環境を作っておく」ことが管理職や人事がしなければいけない事です。病院や訪問看護ステーションとしても「辞めるなら仕方がないよね」という雰囲気になってしまうと思います。

しかし1名採用するのも、1名離職防止する事も同じ1名であり、看護師様を採用するには多額のコストがかかってしまいます。改めて、看護師が辞めてしますというのは病院や訪問看護ステーションにとって大きなリスクになってしまう事は覚えておきましょう。

改めてですが、「退職の相談/辞める相談」の時は「時すでに遅し」。課題の幹としては「看護師/介護士が離職を思わない環境作り」これが一番大切な事になります。

しかし今回のようにもう看護師様が辞めたいと、言ってきたときはどうすればいいでしょうか?環境が変わっていないのであれば意思決定を変えることは難しい、という事はもちろん大前提になってしましますが、「退職したいと言っている看護師の為に選択肢を“多数”用意してあげる」この事こそが、離職を防ぐ最大の効果的方法となります。

転職するというのは不安も伴いますし精神的なストレスもとても多いです。多くの看護師様は辞めなくて済むなら長く働きたいと思っていると思います。そのような状況の中で伝えるべきは転職先と比較できる状態で「多数の選択肢」を与えるになります。

多数の選択肢の参考例

・給料を上げる
・病棟を変える
・希望の雇用形態に変える
・外来などの日勤常勤勤務にする。
・職位を変える(上げる)
・有給を与える
・チームの編成を変える
・勤務場所自体を変える
等々

ちょっと考えるだけでも、これだけの選択肢の提示を退職希望の看護師様にすることが可能になります。つまり比較ができ選択肢が多い状況になれば、「選択肢のパラドクス」が起きます。比較できる状態で、多くの選択肢を提示されれば、良い意味で「考えることが面倒くさい」と思います。つまり「選択肢のパラドクス」がおこり転職すること自体が無意味と思ったり、考えることが面倒になるので、現職に残るという選択を確率論的には取りやすくなってきます

ただし比較のない状態で「感情的に」伝えるだけになると、これはこれで逆効果になってしまい、悪い意味で考えることが「面倒くさい」と思ってしまい、転職希望の看護師様は「やっぱり転職しよう」と思ってしまいます。

そして逆に「退職を宣言した看護師/介護士様」は注意しなければいけません。選択肢を多く提示されると「冷静さ」を欠いてしまうために、自分自身がせっかく「転職先」を決めたにも関わらず、正しい判断が出来なくなってしまう可能性もあります。正しい判断が出来ないと、「満足度」は著しく下がってしまうためにしっかりと論理的に比較をしてみることが重要になります。残るべきか転職すべきか??悩んだときに直感で決めてしまうのは非常に危険です

この「選択のパラドクス」を活用する事ができれば、看護師様の離職率を自病院や自訪問看護ステーションでは
改善する事が「刹那的」ではありますが改善する事が可能となります。ただし!!抜本的な改革の為には「制度」をしっかりと作る事が重要になることはお忘れなく!!

今の現状に悩んでいて看護師様が求人を探し、病院や訪問看護ステーションで転職を考えているなら、いつでも気兼ねなく相談してくださいね。転職に悩む看護師に一番人気の看護JOBS、まずはアンケートに答えてみましょう。

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